- 朝日新聞出版 (2018年4月20日発売)
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感想 : 11件
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784022515506
感想・レビュー・書評
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足元に咲く小さな野の花を見つめていたかと思うと、すっと一瞬で視点が宇宙へ飛ぶ。その縦横無尽さについていけずめまいが。でもそこが好き。
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亡くなって、2年がたってしまいました。2018年2月に亡くなったわけですが、前の月まで、朝日新聞に連載されていたエッセイをまとめた本です。
「思い出」と、毎日の「夢」が織りなす石牟礼ワールドが拡がっています。白黒の写真が、妙に印象的な本でもあります。ブログの、少し詳しく書きました。こちらからどうぞ。
https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202003130000/ -
石牟礼さんの本を読むのはこれが初めて、そして本作が遺作。幼い頃のこと、見た夢のことなどをこんなに鮮明に、いきいきと覚えていて、書き綴ることができるなんてすごい。
人間を含む生きものすべてがゆるゆるつながっているというか、石牟礼さんがふわっと抱きかかえているというか、独特の雰囲気が感じられる。 -
今年の自分の誕生日にお亡くなりになられた著者の
3年間くらいのエッセー集。
昔の水俣あたりの風景や風土がよくわかるというか
懐かしい感じがする内容です。自分の昔いた田舎と
やっぱりかさなってしまいます。水俣ではないですし
九州でもなく、海沿いでもないのですが。
水俣病に対しての思いや怒りはあまりでてきませんが
それ以前の風景や幻視によって、かえってその近代に
対しての怒りが見えてくるような内容のような気がします。 -
2015年1月から、数回の休載を含めて2018年1月までの「エッセイ」というのだろうか。
1話ごとに写真が挿入されて、その前後の話と直接関係はないんだろうけれど、水俣なのか天草なのか、その土地の雰囲気があって心休みになる。
幼少期の友人との関わり・別れ・出会い、家族絡みの話が好き。温度を感じる。思い出を引き出しから大切に出してきたようなお話と、熊本地震のような今体験したこと、そして精神か脳が不安定な時に書いたのだろうかと感じる話が混じる。
2016年からの不安定な感じの話は、読んでると私も不安に…話がよくわからなくて不安になる。
お屋敷の坊っちゃまの「少年」が特に好き。 -
石牟礼道子さんをはじめて手にした
柔らかく豊かな文章にハッとさせられる現実が込められている
故郷の飾らない言葉が心地いい
セイショコさん
海が汚染されるということはご先祖様の魂のよりどころが破壊されるということ -
1927年生まれだそうですが、彼女が育ったころはまだ現実界と異界の差があいまいだったのか、彼女の感受性が鋭いのかわかりませんが、まるでファンタジーを読んでいるような気分になるエッセイでした
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こう言うと語弊があるかもしれないのですが、近所のおばあちゃんの昔語りを聞いているようで、とても読みやすいと思いました。なじみの土地への親しみ、懐かしく思う気持ち、それは本来多くの人が共感できるはずのことで、決して大仰なことではないはず。
弱者の声など堰き止めてしまう不条理な壁のようなものも、水俣の人々が過ごした悲しみの時間も越えて、いまの私たちの心に直接響いてくる語りかけ。魂の震えを感じられる上質なエッセイです。 -
順番逆ですが、苦海浄土を次に読みたいと思いました。
著者プロフィール
石牟礼道子の作品
