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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784022515667
作品紹介・あらすじ
【文学/日本文学小説】日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく喜久雄と俊介。血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。二人は、舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受していく。その頂点に登りつめた先に、何が見えるのか?
感想・レビュー・書評
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なんだか、すごいものを読んだ。読後、放心状態です。酔いしれています。鳥肌ものです。
喜久雄と俊介、立場は違えど、芸に対する狂気ともいえる美しさを感じる作品。
権五郎から喜久雄に。
「喜久雄!よう見とけ!しっかりその目で見とけよ!」、と。
喜久雄から美緒のお腹の子へ。喜久雄が美緒に近づくと、春江は美緒を立たせ「よう見ときや。これがあんたのおじいちゃんと競い合った人やで」と、お腹の中にいる子に向けてお腹を摩る。
この2つのシーンには特に涙が止まらなかった。
登場人物皆の想いの絡み合い、歌舞伎の演目との絡み合い。全てがよかった。
6月から公開される映画が、今からとても楽しみです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
はぁ〜読み終わりました
なんとレビューを残したらいいのか、、、
言葉を探しても出てこない
そんな作品でした
なかなか余韻が冷めず
YouTubeで映画の予告見たり
特番の動画見たりしてます
あぁやっぱり映画観たいなぁ、、、
役者の人生が、生き様が描かれています
どっぷりとその世界に入り込みました。
その生き様はあまりに険しく、あまりに孤独。
読むのが苦しくなるほど、、、。
いろんなことが起きすぎて、何度唸り声をあげたか、、、
物語は第三者の語り部が進めていくので
彼らの本当の気持ちはわかりません
私は感情移入しながら読むタイプで
ちょっと距離を感じる作風
なのになぜか引き込まれます。
それはセリフひとつとっても
仕草ひとつとっても
第三者の目線で語られることで
その本心は何なのか
読者の想像力をかきたててくるからでしょうか
そして想像して涙してしまうんです
彼らの狂気に当てられ
ちょっと酔ってしまうよな
そんな読後感でした
歌舞伎は全然わからないので
作中で出てくる作品は調べながら読み進めました。動きはわからないまでも、なんとなく風景が浮かびます。
キャストも当てはめながら読みました
キャスティング、素晴らしいですね!
これはやっぱり、映像で美しさを堪能したいところ。できれば大きなスクリーンで、いい音響で見るべきなんだろうな。
着物が擦れる音が響くような静寂とか、家では味わえそうもない、、、笑
そして徳次がすごく好きなんだけど、
予告全然出てこないな。いないんかな(>_<)
吉田さんはこの作品を書くにあたり、3年間黒衣として舞台裏に入り込んでいたそうです。
歌舞伎について書くにあたり中村鴈治郎さんに相談したところ、だったら中に入ってもらった方が手っ取り早いと吉田さんの黒衣を作って送ったそう。
なんかいいですよね、こういうの。
すぐに衣装作っちゃう鴈治郎さんも、3年も裏に入り込む吉田さんも。
そういったいろんな方の情熱を、ひしひしと感じる作品でした。
この物語を3時間でどう映画に作り上げたんだろう。やっぱ気になる〜〜!!-
ヒボさん
蔵書数も違うってʕʘ‿ʘʔ
上下の予約数の差に対する対応なんですかねʕʘ‿ʘʔ
予約落ち着いた時の余った上20冊はどうするんだ...ヒボさん
蔵書数も違うってʕʘ‿ʘʔ
上下の予約数の差に対する対応なんですかねʕʘ‿ʘʔ
予約落ち着いた時の余った上20冊はどうするんだろう、、、
そして4桁に驚きです((((;゚Д゚)))))))
もう計算もできない_(┐「ε:)_2025/11/12 -
shintak5555さん、どんぐりさん♪
反応ありがとうございます┏〇゛
400人待ち位だと普通になりましたσ(・ω・`)
でも、結局待て...shintak5555さん、どんぐりさん♪
反応ありがとうございます┏〇゛
400人待ち位だと普通になりましたσ(・ω・`)
でも、結局待てずにツタバに行っちゃいますが…(笑)
なので、国宝は購入しました(^o^)/2025/11/12 -
ヒボさんといえばツタバ(((o(*゚▽゚*)o)))♡
近くに出来ないかなー♡
でも私はツタバ内で読み終われないと思います(・_・;ヒボさんといえばツタバ(((o(*゚▽゚*)o)))♡
近くに出来ないかなー♡
でも私はツタバ内で読み終われないと思います(・_・;2025/11/13
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三代目半二郎を継いだ後も、幾多の苦難を乗り越え、歌舞伎役者として精進していく喜久雄。喜久雄に三代目の座を奪われるも返り咲き、喜久雄と共に精進する俊介。小野川万菊の最後、俊介の復帰公演「隅田川」、…などが印象的。
歌舞伎の演目に対する基礎知識がつきました。芸を極めるにつれて孤立していく喜久雄の姿に読むのが辛くなることもありましたが、エンディングが良かったです。最後に成功した幼馴染の徳次が帰国して来たのはご褒美かな。 -
喜久雄の人生を共に歩みながら、人生における全盛期とはいつなのだろうと考えました。
出会いや別れ、良い出来事も悪い出来事も、年を重ね思い返せば全て尊い経験です。
真っ直ぐな喜久雄の生き様から、今この瞬間を一生懸命生きることが大切であり、その瞬間こそが人生の全盛期になるのだと思いました。
全盛期は過ぎ去ってしまったとか、いずれ来るだろうなどと考えずに、まさに今が自分の人生の全盛期だと思えるような生き方をしていきたいと感じました。 -
なんて孤独なんだろう…
芸を極めた人の行き着く先はこんなにも孤独なんだろうか…
どう表現したらいいのか分からない。
胸が苦しくて涙が出る。
でもこの本すごい。
最初から最後までずーーーーっと面白かった。
どこを切り取っても面白いしかなかった。
でも苦しかった。
だけど本人は幸せなんだろう。
そうであろうと思いたい。
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上下巻を合わせると700ページにおよぶ大作。
時代が流れ、生まれる命があり消える命もあり。
喜久雄の波乱万丈の人生。大きなドラマを見せてもらったような読後感。
自分の理想の芸をひたむきに追い求めていく姿が、格好良くもあり切なくもある。
この気持ちのまま、映画館に駆け込みたい! -
これは評価分かれる作品ではないか⁉︎
3の人の気持ちもわかるし、5の人は圧倒的5ではないか。
私は消極的4
5でないし、3よりも上。
大雷のところとか、。その他多数。
共感してくれる人いると思う。
ただ最後まで読ませてくれたし、2日で読了できたし、映画を楽しみにしてくれた本。
歌舞伎知ってる人はもっと楽しいんだろうな。なので歌舞伎座にも興味が持てました。
青春編の上巻の方が好きだった。
刺青彫る人は動物を彫ることが多く、強さを象徴しているが、動物よりも強いのは人だったりもする。でも若冲や狩野永徳の代表作からはパワーを感じる。芸術史にも興味が湧いた作品になったので、読んでよかった! -
上巻は映画との違いをあまり感じさせなかったけれど、下巻はエピソードてんこ盛りだし映画とだいぶ違うラストに驚く…
芸を究めるということが、これほどまでに孤独なことなのか…と胸熱。
歌舞伎の知識がないので、様々な演目の解説を読んでも今ひとつ頭に入ってこないところはあるものの…
役者がどれだけ演目について研究し、役どころの気持ちになって演じているのかを知って、圧倒された。
特に女形について、先代白虎が
「女形というのは男が女を真似るのではなく、男がいったん女に化けて、その女をも脱ぎ去ったあとに残る形である」
という言葉が印象的。
「化けた女をも脱ぎ去ったあとはまさしくからっぽ」「自分はからっぽになれているだろうか。と喜久雄は焦るのでございます。」
と、いう場面あたりから喜久雄が
「完璧な芸を超えた完璧な芸」
という評価を得るまで、様々な葛藤があったと思わせる。
それでも、喜久雄はずっと見たかったという景色に出会えたのだろう。
そして、幕を下ろしてほしくないという喜久雄の願いも思いも寄らない展開で終え…
流石…とため息がでるラスト。
小説と映画、どちらも素晴らしく
映画をもう一度観て、歌舞伎の世界に浸りたくなる、不思議な体験の読書でした。-
映画と小説は微妙に異なるんですね!
じゃ、映画観てから小説の方がいいのかな?
そして映画に戻る、そして小説…の
無限ループに入りそうな...映画と小説は微妙に異なるんですね!
じゃ、映画観てから小説の方がいいのかな?
そして映画に戻る、そして小説…の
無限ループに入りそうな(;´∀`)
でも、それだけスゴイ作品なんですね♪2025/07/07 -
かなさん、こんにちは。
無限ループ、まさしくです。
私としては、映画の印象が強すぎてしまったので、小説のラストを受け止めるのに少し時間がかか...かなさん、こんにちは。
無限ループ、まさしくです。
私としては、映画の印象が強すぎてしまったので、小説のラストを受け止めるのに少し時間がかかりました。でも、やっぱり小説の方がいい。
物語を楽しみたいなら先に読むのもありかな…
でも、先に読んだほうが映画が楽しめるし…
と、どっちがよかったのかわからずです(*ノω・*)2025/07/07
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映画を先に観た。
普段は原作があるものは先に読む派だけれど、今回はなぜか、映画の方をできるだけ情報を入れずに観たくなった。
そして、そのあまりの出来の良さに、鑑賞後放心状態のまま原作を一気に読んだ。
映画は尺の都合でカットされている場面もあれば、逆に強調されている部分もある。
同じセリフでも、違う人物が違うタイミングで口にしていたりする。
個人的にその演出が不思議なほどしっくりハマり、原作を読みながら「もしかしたら、映画の方が好きかも」と感じていた。
途中までは。
下巻のラスト100ページを切ったあたりから様子が変わってくる。
それまで“蛇足かも”と思っていた数々のエピソードが、いつの間にか自分の中に刷り込まれていて、終盤で一気に意味を持ち始める。
気づいたときには、鳥肌が立った。
あとがきの解説で、
「死こそが歌舞伎の最大の見せ場」であり、「死は、歌舞伎においては、生の極限の姿」だと書かれていた。
討ち入りや心中など、殺し・殺される場面が芸術へと昇華し、拍手が沸き起こる世界。
その中で迎える喜久雄の“最後の演出”。
芸も命も、すべてを花道に捧げた、
壮絶にして、美しすぎる“千秋楽”だった。
映画と原作、互いを高め合う関係になっていると感じた。できれば、両方とも堪能してほしい。
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15の時から兄弟同様に育った喜久雄と俊介。
役者が親兄弟の死に目にもあえないというのは、本当のことでした。
その他に枝葉末節、その他の登場人物たちの話も大変読ませる物語でした。
歌舞伎を一度も観たことがない私でも、何度も歌舞伎を観たような気持ちになる文章の巧さでした。
以下途中までのストーリー。
山陰の温泉街で芝居をしていた俊介がみつかりました。
春江と、三歳の男の子一豊も一緒でした。
そして、明治座で復帰公演が行われます。
喜久雄は芸妓の市駒との間に綾乃という娘もいて、認知もしていますが、後ろ盾鵜を得るために、歌舞伎役者、吾妻千五郎の娘の彰子と結婚します。
喜久雄も俊介もそれぞれの活躍のあと、『源氏物語』で共演し大ヒットとなります。
そして一番の事件と言えば、俊介の右足、左足が順に壊死。両足共に切断。
「喜久ちゃん。もうあかん…。悔しいけどここまでや」
「俊ぼん、旦那さんは最後の最後まで舞台に立ってたよ」
芸事を極めることの執念の凄まじさをみました。 -
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映画、見に行きました。
今年の実写映画では異例のヒットなのだそう。
とにかく長いなー、と。
ま、原作もとても長いから仕方ないですね。
エッセンスはしっかりあって小説のファンも楽しめるかな、と思いました。
井口理さんの歌う主題歌「Luminance」がとてもいい。 -
興奮が冷めず……かな?
ずっしりとした内容だったなぁ。
青春篇から続く物語
今回は……
若い時から一緒に稽古をしたり兄弟のように育った…俊介と10年ぶりに再会のところからです。
30歳から還暦あたりまでの30年間のお話。
喜久雄、俊介それぞれ…
凄いことばっかり起こっちゃうの。
ここまで?…ってくらい。
すごい人生だと思う。
波瀾万丈すぎんちゃう?
でもね…いいんだよね。
どんなことが起ころうとも時は進むの。
次のページは4年後とかなんだもん。
大丈夫!大丈夫!
小説の最後にね…
「この作品を亡き父に捧ぐ」ってあるの。
なんかグッとくるなぁ。
来年は映画化だし!
吉沢亮さんと横浜流星さん。
すっごく楽しみ❤️ -
なんとも壮大で、せつなく、苦しい。こんな読後感になるとは思わなかった。
ところどころ一回さらっと読んだだけではイメージしにくい歌舞伎演目の説明もあるけれど、回り回ってそのストーリーが効いてくるという回収もあり見事な組み立て。喜久雄と俊介、2人の若い歌舞伎役者の人生悲喜こもごもをずーと追いつつ、最後最後のラストシーン。
芸を極めたいからこその夢(ウツ)と現(ウツツ)のあわい
それを一緒に追いかけ、合いの手を打ってくれていた俊介、徳次の存在のかけがえなさ。
幸せとはなんなのか。久しぶりにこんな壮大な物語を読んだ。読み始めは読みにくいかもしれませんが、ぜひ。
オーディブルで再読した感想は再読記録にて
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2018年初版。上巻を読み終えて、どのような展開になるのかと興味津々で下巻を読みました。波乱万丈の主人公の人生、大事な人との別れ・残酷な真実・理不尽な出来事。全てに耐えて乗り越えて、歌舞伎に執着集中する主人公の姿、でも孤独な一面。素晴らしいです。大きな大きなドラマを見させてくれます。どんな辛い出来事にあっても、歌舞伎が好きだと言う気持ち芸を極めたいと言う気持ちが乗り越える。感動しました。
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吉田修一というと「横道世之介」のイメージが強く、どんな作品かと思い読み始めたが、良い意味で印象が変わった作品となった。
ヤクザの息子として生まれた喜久雄が、"三代目花井半二郎"として重要無形文化財、つまり国宝となるまでの生涯を綴った作品。
上下巻合わせて結構なボリュームの作品だったが、読み応えがあった。
華々しく見える梨園の世界ではあるが、その世界で生き残るためには壮絶な努力と覚悟、忍耐が必要だということをまざまざと見せつけられた。それは決して役者本人だけではなく周りで支える人間も同じこと。これはあくまでフィクションではあるが、ノンフィクションのような、そんなリアルさと生々しさみたいなものが伝わってきて、最後まで引き込まれるように読んだ。特に下巻中盤からの展開の壮絶さを圧巻だた。
そして、芸を極めるということについても考えさせられましたね。極めても極めても終わりがない、終わることができない。その先にあるものは希望なのか、はたまた孤独なのか。。
これはぜひ映像化してみてみたいと思った。そして何より歌舞伎が見てみたくなった!新たな世界との出会いに感謝です。 -
さあ、これは感想が大変。物語が幕を閉じても、しばらくポカン。人間国宝の人間ならぬ名演に、さざなみのように興奮が湧き起こってくる。
人間関係の濃さで練り上げられた作品から、なぜか主演俳優が脱け出して独りで歩いていく。作中の表現をお借りすれば「狭い水槽の中の錦鯉」。枠に収まるはずもない。待てとも、待ってくれるなとも言えないようなもどかしさを覚えた。
私のように芸事に暗い凡人にすら、この非凡な世界を親しみやすく描いてくれている吉田修一さんの筆力も尋常でない。インタビューを検索したら、実際に歌舞伎の舞台にまで上がられたとのこと。舞台側からの空気が緊張感で張り詰めているのはこのためか。客席からでは推し量れない重圧が、文章から想像できた。
──生前、先代はよく言っておりました。女形というのは、男が女を真似るのではなく、男がいったん女に化けて、その女を脱ぎ去った後に残る形であると。とすれば、化けた女を脱ぎ去った後は、まさに空っぽなのでございます─
これから歌舞伎を楽しむにあたって、これぞ追っかけの見どころ。
「空っぽ」という境地まで登り詰めた千両役者。もはや役者は仕事ではなく、性分という。無論それを捨てられるはずもない。国宝に至った人間がまさに「空っぽ」の入れ物、モノに変わってしまった瞬間を目撃できたんだと感じ入った。
金輪際現れない無敵のアイドル。
うん。語彙不足。 -
芸を極めれば極めるほどに孤独。
喜久雄が芸の高みに昇れば、
皮肉にも喜久雄を取り巻く人々に不幸が襲う。
完璧な芸の底に死屍累々の生け贄たちの姿が、
見え隠れするもの。とあるが、
華々しさの裏には、これでもかと言うほど、
色々な出来事が!
上では、歌舞伎の世界の厳しさ
下では、芸を極めた人の孤独
その根底にあったのは、少年の時の
純粋に歌舞伎が好きだと言う思い。
父の仇から始まる喜久雄の人生物語。
圧巻の読み応えで面白かった。映画化も楽しみ。 -
歌舞伎の世界に生きた喜久雄を描く。
復活劇のためとはいえ、デマを黙認するような俊介側のやり口には引っかかる。
それも丸ごと受け止める、喜久雄の器の大きさ。
喜久雄と俊介が、お互いの刺激と支えになる姿は、子どものころと同じく、心地よい。
芸を突き詰めれば突き詰めるほど、孤高の存在になっていく、喜久雄。
最後まで歌舞伎への一途さが光る。 -
読み終わってしまった…。
上下巻で700ページ?の大長編。
あっという間に読んでしまい、終わってほしくなかった。
波瀾万丈としか言いようのない役者達の人生に思わず涙が出てしまう。
ぶ厚い本が上下巻。映画で観たいから…と思ってはみてもちょっとハードル高い。それでも手に取って読み始めるも、始めはとっつきにくい感じ。これを我慢して読んでからはもうのめり込んでしまいました。
読めて良かったです。
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吉田修一の作品
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