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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784022515711
作品紹介・あらすじ
【文学/日本文学評論随筆その他】「ちょっとそこのあんた、顔がないですよ」──本当の死が見えないと、本当の生も生きられない。1983年の刊行以来、30年以上にわたって多くの読者に読み継がれ、さまざまな人生に寄り添ってきたロングセラーが、奇跡の再登場。現代を生きる人々へ。
みんなの感想まとめ
死を想うことが生きる力を与えてくれるというテーマが、深い感銘を与える一冊です。本書は、死を身近に感じることで生の意味を再考させられる内容で、多くの読者がそれぞれの人生に寄り添い、心の拠り所としてきまし...
感想・レビュー・書評
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メメント・モリ、死を想え。本当の死が見えないと本当の生も生きられない。そのことを実感させてくれる本だった。本書にはたくさんの死があるが、不思議と残酷ではない。怖くもない。むしろ、死を示されることで、生きているということを見つめ直すことができる。現代日本に生きる私たちは、いつの間にか人の死に立ち会うことがめっきり減ってしまった。死ぬ前は病院に送られ、死体は棺桶の中でしかみることはない。もともと、人間の死はもっと身近なものだったはずだ。死に触れることで生を実感する機会が得られたのに、それが失われてしまった。実はそれに伴う損失は、数字には現れない大きさがあるのではないか。そう考えさせられた。
本書には、美しい自然の写真がたくさんある。不思議なことに、その写真からは風や波の音、生き物の声、息遣い、そこに存在する空気感が伝わってくる。ただの視覚情報なのに、それ以外の情報を多分に含んで、自然の息遣いを訴えてくる。初めて写真をみて感動したかもしれない。嬉しい体験だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
学生時代、人間関係で深く傷ついたことがきっかけで、自身の将来や生き方を考える際に手にしたのが本書。精一杯悩んだ末、時間をかけてようやく辿り着いた結論について試行錯誤を繰り返したけれど、なかなか欲しい答えを見つけられなかった。もがいて苦しんで涙を流しても、誰も助けてはくれない。重圧や痛みを誰にも話せず一人で抱え込んでいた10代の頃、心の拠り所にしていたのが本書。ひとつひとつの言葉やメッセージを噛みしめ、ほぼ暗記するほど読み込んだ。当時は藤原さんの写真が怖かった。尊いと感じる写真もあったけれど、衝撃を受けるものばかりだった。
約30年ぶりの再読。懐かしさに浸りつつも、学生時代とは違った角度から藤原さんのメッセージを受け取っている自分に気づく。先日、親しい人から「芯が見えない」と指摘されてしまった。自分の信念をもちたい。揺るがない軸をもちたい。物事の本質や発言の裏にある意図を見抜くチカラを身につけたい。時間を上手く使い、ひとつひとつの物事に向き合い消化して、自分がしあわせになるための生き方を考えたい。自分を省みるきっかけを与えてくれた大切な人に感謝している。 -
著者は写真家・作家。
1970~80年代、世界各地を旅して、写真とエッセイを組み合わせた作品を多く発表。
本書は元々、1983年に刊行されており、こちらはその新装版として2018年に出たものである。初版がないのでよくわからないが、内容には大きな違いはないと思われる。
おそらくインドで撮影されたと思われる、イヌがヒトの死体を齧る写真、そしてひとこと、
ニンゲンは、犬にくわれるほど自由だ。
が添えられた1枚。これが多分、本書で最もインパクトがあり、最もよく知られる1枚だろう。
初版刊行当時、この本は相当売れたらしい。けれども個人的には知らなかった。
先日、美術番組で紹介されていたのを見て、手に取ってみる気になった。
冒頭の文字だけの章に記されるように、メメントモリ(MEMENTO-MORI)とは、ペストが流行り、人々が享楽的に生きていた中世末期のヨーロッパで盛んに使われたラテン語の警句である。「死を想え」、「死を忘るな」を意味する。
こうしたものは感性で見るものなので、人により、あるいは同じ人でも見るときにより、受ける印象はさまざまだろう。
生と死が表裏一体であることに衝撃を受け、覚醒を感じる向きもあるだろう。
つまるところ、死を想うということは、背筋を伸ばして生を生き直すということでもあるのだから。
歯並びの悪い老人3人の写真もいいが、南国の赤い花が好きかな。
どこかしら寺山修司や、同時代に流行った「パパラギ」なども思い出させる。時代を越えて生き延びるものであっても、どこか時代の手触りは残すものなのだ。
「あの頃」のパルコの広告なんかもちょっと思い出す。それは、インパクトのある写真にインパクトのある言葉、という体裁から来るものだけではないような気がする。 -
10年以上前、大学生の頃に買って読んだときよりも言葉の味わいが増したような気がして(そもそも以前は味わうという感覚自体あったのかあやしいけど)言葉は字面以上に多くのことを語るものだと、写真に添えられた薄い銀色の文字で書かれた詩からそう印象を受け取った。きっと写真について、もっとたくさんの言葉を費やしたとしたらもっと誰にでも分かりやすく何事かを表現することもできるだろうが、あえて簡潔に、圧縮、省略した言葉を添えることで見える風景がある。それはもしすると生と死の中間にあるもので、誰もがけして知ることのできない死について、ほんの少しでも触れられそうな場所に、読んでいる間の僕はいたのかもしれない、というようなことを思った。
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若かりし頃に読んで、「メメント・モリ」という言葉は心に残りながらも、20年ぶりに本屋にて出会い再読。
死を想え
有名過ぎる言葉。
この本を読みながら、情熱で生きていたあの頃に、世間知らずだからこそ純粋に世の中を見て、世界を旅して見た。少しだけ。
そうしてよかったし、藤原さんの言葉が今の世の中にもまだそのまま生きている、その混沌とした時代に対して絶望しながらも(なんならもっと、悪化しているのではないかと思いながらも)、わたしも阿呆でいたいと感じた。
青春の一冊。 -
息子へ
必ず読め!
Memento-Mori
日本語に訳すのであれば死生観。
ただ、そんなものは理解するのは難しい。
この本は、写真とほんの少しの言葉で、
Memento-Moriを伝えようとしてくれる。
父の魂に響いた言葉を、ここに残す。
死は生のアリバイである。
死というものは、なしくずしにヒトに訪れるもの
ではなく、死が訪れたその最後のときの何時かの
瞬間を、ヒトは決断し選びとるのです。
だから、
生きているあいだにあなたが死ぬときのための
決断力をやしなっておきなさい。
ニンゲンが燃えて出すひかりは、
せいぜい60ワット3時間。
ニンゲンは犬に食われるほど自由だ。
死のとき、闇にさまようか
光に満ちるか
心がそれを選びとる。
今日、きみの同級生が自殺したということを知った。
父さん自身の言葉は、今日は残さないでおく。。。。
お父さんの本の買い方) 大田区図書館
君が・・・歳のころに) 死を隣に感じたときに。 -
ずっと手に入らず、どこにもなく、ほぼ幻と思いかけていたところ、R座読書館の書棚にひっそりと眠っておりました
こういう文章を書くには、こういう写真を撮るには、ひとりの人間が一生をかけるべきだし、ひとりの人間の一生がかからなければならない、と直感した -
まだ理解できていない言葉もありますが、少しずつわかるものが増えてきました。
旅に行くときに時々本の言葉が浮かんできました -
少し前に遠藤周作の『深い河』を読んだせいか、この写真集の冒頭に編まれた乳海(ちちのうみ)はガンジス河に自力で、他人の手を借りて、あるいは死して運びこまれたというイメージに重なる。荼毘に付される人々を通じて死を感じ取れということなのだと思うが、作者の思いが強すぎて作品との会話にエネルギーを使うのが少し苦痛だ。これをむさぼり食って糧とするくらいの気力を持てというメッセージなのかもしれないと、世界各地の写真を通じて少しだけ感じ取った。
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andymoriを聴くものとして読まねばという気持ちで。祭りの日に韻を結んだまま死ぬなんて最高にロックだ。
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殆どか美しい景色でしたが、目を背けたくなるような写真も何ページかあって私には刺激が強すぎました。
言葉にインパクトがあってストレートに心に響きます。
あとは生きるとこしか残されていないほどありとあらゆる人間の弱さを吐き出すがいい。
この言葉が一番好きです。
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読んで見たがよくわからなかった。
この本は『汚れれば汚れるほど値打ちが上がる』という、文章は好きだ。 -
急にわたしも
いつかポロポロの白い骨になって
存在がなくなるのだと
現実味を帯びてかんじた
ぞくっとした
いつか死ぬ
当たり前だけど想像できてない
いつか絶対死ぬ
やるべきことはなんだろう
わたしが死んだときに
だれか見送ってくれる人がいたらいいな -
写真と短文で読みやすい。
けれどメッセージは強い。
まだ理解しきれないところもある。
ふと読み返せるようにしておくといいかもしれない。 -
「メメントモリ」3冊目。藤原新也さんの写真・詩集みたいな感じ?
この本のことも藤原さんのことも存じ上げなかったのだけど、20万部を超えるベストセラーになってて、ミスチルの曲のもとにもなったらしい(いまの小学生はMr.Children、略してミスチルは知ってるの?)。
ちょっとぎょっとする写真もあってびっくり。言葉の印象より写真の刺激のほうが強すぎて…。いつか言葉の意味と良さがわかる日が来るのかな。 -
眠れない夜に思わず手が伸びてしまいそう。
写真と添えられた言葉を読むともなく眺めているうちに、自然と心が鎮まる感覚に陥る。
残りの人生を通じて、ボロボロになるほどに読み込みたいと思えた一冊。 -
【本当の死が見えないと本当の生も生きられない。】
【どちらに行けば極楽でしょう。
どちらさまも天国、どちらさまも地獄。
世界はあんたの思った通りになる。】
【肉親が死ぬと、殺生が少し遠ざかる。】
印象に残った言葉達。
よく分からない文も多かった。歳を重ねた時にまた読み直してみたい。
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たまたま図書館の順番が回ってきて
少し弱っている時に読んだ、
かなりヘビーだった。
優しい言葉さえも。
激しいパンチを受けてる感じ。 -
旅人が撮った写真に大きなフォントで言葉を添えてある本。3分で読めた。
冒頭、死体などショッキングなら写真があり、死について考えさせられる本ではあるけど、自分がまだ死を目の当たりにした経験がないからかあまり刺さらなかった。
もし自分がそういう経験をしたら、自分なりの死生観と照らし合わせてこの本を味わうことができるのかな?
この本が好きな人におすすめの本
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