私が食べた本

  • 朝日新聞出版 (2018年12月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784022515841

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学評論随筆その他】デビューから現在まで各紙誌に書いてきた書評や文庫の解説を一冊にまとめた決定版。幼い頃好きだった本や小説を書くきっかけになった本、尊敬する作家の大切な作品について丁寧に書く。また、芥川賞を受賞した際の思いなど、本や自著にまつわるエッセイも収録。

感想・レビュー・書評

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  • 私は読書をする時、
    あまり人がいない
    少し自然に囲まれた場所にいます。
    読書をするというよりかは、
    読書に集中できる時かもしれません。
    喫茶店などでは
    あまり、手が進まないものです。

    私は、あまり読書が得意ではありません。
    読むのは遅いし、
    すぐ別のことを考えてしまったり、
    ボーっとしたりして
    内容が頭の中に入ってきません。
    あれ?何だったっけ?
    となって、
    何度も何度も
    ページを戻ってしまいます。
    お店や学校では特にそうです。

    でも、自然に囲まれた、
    お気に入りの場所では
    どれだけ座り心地が悪くても
    時間を忘れ、
    本の世界へのめり込んでしまいます。

    あなたの読書スポットは
    どこですか?
    もし、今ないのなら
    行ったことのない道を
    地図も見ずに
    どんどん迷ってみてください。

    ただし、家にたどり着けなくても
    自己責任です。



    正直言って、村田沙耶香の食べた本を、
    私も食べたいとは思わなかった。
    この人は、
    同じような本ばかり
    読んでいるのだろうか。
    それとも、
    出てくる感想が同じようなもの
    ばかりなのだろうか。

    村田沙耶香の書く文章は
    狂っていても、
    村田沙耶香は
    狂っていないと、私は思った。
    でも、この人は
    「あなたっておかしいよね」と
    思われたいのかもしれない。


    一度、この表紙のように
    私が食べる本、
    食べた本を
    冷蔵庫いっぱいに
    敷き詰めたいなと思った。

    • みどりのハイソックスさん
      本は自分を別の何かに変えてくれますよね。
      時には、なんでもなかったり
      悪とか、正義とか、中立ちとか、
      人間ではなかったり…
      ただ、それは物語...
      本は自分を別の何かに変えてくれますよね。
      時には、なんでもなかったり
      悪とか、正義とか、中立ちとか、
      人間ではなかったり…
      ただ、それは物語の中だけの話。
      物語だけが唯一の逃げ道だと思います。
      ずっと何かを追い求めて本を手に取る。
      意味があるようで、なかったり。
      結局なんだったのだろう。毎日のように思っています。
      2023/03/08
    • みどりのハイソックスさん
      いいね、コメントありがとうございました
      いいね、コメントありがとうございました
      2023/03/08
    • だいさん
      こちらこそ お返事ありがとう
      これからも良い本に出会えることを祈ってます
      ちなみに今の私にとって本は鏡かな
      こちらこそ お返事ありがとう
      これからも良い本に出会えることを祈ってます
      ちなみに今の私にとって本は鏡かな
      2023/03/10
  • 100%ORANGEによる、絵本のような可愛らしい表紙にそそられて手に取った、村田沙耶香さんの書評&エッセイ集。書評はなかなかに濃く、深く、時に重くエグいものもあり、自分の中で消化するのに時間がかかるものばかりだったが、その分印象に残る本が多かった。久々に山田詠美を読んでみたくなったな。村田さんの作品はまだ一冊しか読んでないのだが、改めて、すごく胸に刺さる言葉の遣い手だなと思った。作品に対して、作者に対して、言葉に対して、とても真摯な方だなと。
    幼い頃など、作家を目指すきっかけや芥川賞受賞前後のことに触れたエッセイはなかなか面白かった。空想が好きだったとか、自分の文章を明朝体にすることにこだわるとか、共感する部分もあり。
    あとがきはとても美しかった。村田さんの思いが伝わる、素敵な締めだなと思った。

  • 面白かった……やっぱり書評でもれっきとした村田さんの紡ぐ文章だった……あの独特な文章が、他の本について書くときは違う雰囲気になるのだろうかと興味深く思ってたら、良い意味で期待を裏切られた。村田さんの文章が変わるのではなく、たとえばわたしも読んだことのある本を紹介していても、「村田さんの文章によって」その本がまったく違う一冊になったように思えるくらいだった。

    けれど決して嫌な気持ちではなく、感じたことを表す言葉はわたしが頭に浮かべたものなんかとは全然違うけど、また違う角度から見た魅力だったり、咀嚼して咀嚼して咀嚼したあとに分かる魅力だったり、そういうものを教えてもらえるような素敵な書評たちやエッセイだった。村田さんの文章を好きな人にはぜひこれも読んでみてもらいたいなあと思った。あと、自分も文章を書きたいなあと思える一冊でした。

  • 村田沙耶香さんの書評を集めたもの。
    大人の読書感想文集。
     作品をただ紹介してるのではなく、村田さんの過去の思い出や感情を具体的に書かれているからなんか見ちゃいけないようなすごいものを見てるような気持ちになる所もしばしば。
     やはりこの人の頭の中は普通じゃない… いや、違うな。頭の中は皆こんな感じなんだろうな、そうじゃなくて、どんなに些細な感情でも言語化してるというかできるというか。ものの0.5秒くらいでスッと消えてしまうような感覚・感情でも、頭に残ってそれをちゃんと言葉というカタチに残してる。
     全部をじっくり味わおうとすると胃もたれしそうになったので(いい意味で)、興味のあるものだけサクサクと読んだりした。で、また戻って読み直したり。
     村田さんの“読書感想文”を見て読んでみたいと思った作品もいくつか。(後に整理して追記予定)
     「レターメイト」懐かしすぎた!!!持ってたなぁー!!こんな記憶もこの作品を読まなきゃ思い出せなかったと思う。
    いやー、すごい。
    装丁の可愛さに騙されちゃ駄目〜(笑)

  • 村田沙耶香さんの書評集。
    書評集なんだけど、エッセイ的な感じもしたなぁー。
    読んだことのない本ばかりなんだけど、
    読みたくなる村田沙耶香節で楽しめたよー!!

    私の気になる本たちー
    『少女怪談』藤野千夜
    『大きな熊が来る前に、おやすみ。』島本理生
    『寒灯・腐泥の果実』西村賢太
    『部屋』エマ・ドナヒュー
    『賢者の愛』山田詠美
    『七緒のために』島本理生

  • 村田沙耶香さん×柴崎友香さん|【第1回】芥川賞作家に聞く! わたし流・自由な「読書の楽しみ方」 | アマノ食堂
    https://amanoshokudo.jp/visitor/14997/

    朝日新聞出版 最新刊行物:書籍:私が食べた本
    https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=20591

  • 村田さんが今までに読んできた本が紹介されているのですが、村田さんの本の読み方がすごいのです。
    文章をひとつひとつを取り出してじっくりと舐るように味わっていく様子を知るにつけ、
    『私が食べた』というタイトルが決して大袈裟な表現ではないことがわかります。
    後半は村田さんと小説の関係性が赤裸々に語られています。
    村田さんが小説家として有名になった後も、コンビニ店員さんをやめなかった理由が
    私なりに理解できた気がしました。

  • エッセイではない。書評集だ。であるにも関わらず、エッセイと同じかそれ以上にも村田さんのエッセンスが凝縮されたような密度の高い一冊になっていた。
    「読書は音楽でたとえるなら演奏である」という言葉どおり、たった一冊の本でも読み方と感想にはかなりその人の個性がでるものなんだなぁと強く実感した。
    ニュータウン、コンビニ、小説、喫茶店、そういった村田さんを構成するものについての想いもかなり深く知れました。幼い頃や思春期のときことについて打ち明けてくれている内容も多く嬉しかった。私は性を決して否定しない村田さんが大好き。彼女のような作家がいてくれることは本当に救いで、感謝しかない。
    「紙の宝物」は私もたくさん持っているし、今はおえかき好きな娘がその宝物をつぎつぎに生み出している。いつまでも片付かず「いらないものは捨てなさい」とついつい言ってしまう私の目を覚まさせてくれた。そうだ、すべて宝の山なのだ。

  • 村田さんの作品は未読で、ただ、テレビで見た彼女があまりにもクレイジーだったので、忘れられなくて、この作品を読みました。
    書評とエッセイに分かれていて、どちらも普通ではなかったです。
    書評されていた作品はすべて読んだことのないものばかりだったのですが、村田さんの表現が斬新すぎて、彼女と同じ経験が出来るのかを試すために、すべての作品を読んでみたくなりました。
    「神経の生理的な部分がぐちゃぐちゃに掻き回され」(p.26)る本って、どんな本なんだろう、、、とか、ページをめくりながら、村田さんの頭の中を覗いている気がして、完全に村田ワールドに毒されていました。
    ただ、毒されながらも、自分とはかけ離れた人だと思って、一歩引いていたのですが、エッセイで、自分と似た部分を発見して、自分の中のクレイジーさも突き付けられる結果に。。。
    とにかく、とても実りある読書体験をしました。
    図書館で借りた本だったので、購入して、再読すると思います。

  • 村田さんが読んだ本の選評と、自著についての村田さんからの言葉がつまった1冊。
    村田さんが読んだ本ほとんど読んでいたのがうれしかった。自分の過去のブクログをさかのぼって、あーとかうーとか言いながら一緒に感想も遡ることができたのも楽しかったです。

  • 村田沙耶香の書評&自作についてのエッセイ、コメント等が1冊に。書評はわりと現代日本文学多めで、小川洋子、川上弘美、山田詠美、島本理生、長野まゆみ、藤野香織、朝吹真理子、本谷有希子など女性作家のものが多かった印象。私自身も愛読・既読の作品も多かった。変な言い方だけど、ラインナップとしては意外なほど普通。

    ただ、普通じゃないのはやはり村田沙耶香の感受性。どの書評も、自身の経験と照らし合わせてのめりこむように読まれており、なんていうんだろう、深度みたいなものが半端ない。「私が食べた本」のタイトル通り、貪りつき、咀嚼し、消化された本がまぎれもなくご本人の血肉になっている感じがする。

    村田沙耶香の小説を読んでいると、その奇想天外さ、着想には驚かされるけれど、失礼ながら文章自体をすごく上手いとか、文体が良いとか、そういう感想を抱いたことはなかったのだけれど(もちろん私はズブの素人です)、この書評を読んでいるとその語彙の豊かさと感性が素晴らしかった。変な言い方だけど、小説よりエッセイのほうが文章自体は上手いなあ、と感心させられた。

    未読の本の中で読みたいなと思ったのは、伊井直行『ポケットの中のレワニワ』、岸本佐知子『コドモノセカイ』、長野まゆみ『ささみみささめ』など。

  • 村田沙耶香に人生を壊されたと思っている。彼女の小説ばかりを読んでいた学生の自分に忠告したい。そのことを思い出した。

  • 村田沙耶香さんの作品は未だ読んだことが無いまま先に書評集を読んでみる。選ばれた作品は女性作家さんが多め。書評文は川上弘美先生の文と少し似ているな…と思いつつ読む。紹介された作品を読みたい、というよりも「この人の本の紹介を読みたい(聞きたい)」と思う文章。好きな本が紹介されていると「おっ」と少し嬉しくなる

    後半には自作や読書体験にまつわるエッセイも。作品のあらすじを読んでいると「少し独特な人なのかも…」と勝手に想像していたのだが、読書によって異世界へ行く体験をし、小説を書きながら自らの字の癖に悩む姿に共感。一気に親しみを覚えてしまった。

  • 村田沙耶香の小説を読んだことはまだ、ない。
    けれど耳にする「クレイジーさやか」。
    ちょっとドキドキしながら本を開くと、この書評集、私が読んだことのある本がほとんどない。

    けど、その数少ない既読本の中で、宮沢賢治「注文の多い料理店」以外の
    川上弘美『大きな鳥にさらわれないよう』
    スティーブン・ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』
    ジュール・ルナール『にんじん』
    は、私の心に深く深く刻みつけられた作品なので、もしかすると読書の傾向は似通っているのかも…なんて思ってしまった。

    いや、全然かなわないわ、この人には。当たり前だけど。
    過剰な自意識と繊細な感受性。
    作家になる人ってこうなんだな、と、思い知らされました。
    で、彼女の作品を読んでみたいかというと、ちょっと怖くて当分はいいかな…と。
    これほどまでに自分の深層を抉って抉って抉り倒すだけの気力と体力が充ち充ちている時じゃないと、病気になりそう。
    だから「クレイジー沙耶香」なの?

  • 本の裏側にある10行程度のあらすじ説明すらネタバレだと思っているので、何も見ずにAmazonで買ったら書評本だった。わたしの読んだ作品のものはなかったのでちょっとショック。
    後半で書かれていることは、村田さんのエッセイ集「となりの脳世界」でより重複なく語られているので、村田さんのちょっと変わった生活を知りたいならそちらを読んだほういいかも。
    でも村田さんの書評を読んでから読みたくなる本もあると思うので、そういう人にはいいかも。

  • この本に評価をつけるのはすごく嫌だなと感じるくらい、温かな書評集だった。この本を読んで心が軽くなる人はたくさんいるだろう。人柄が出ている。

  • 様々な本を読んでもその作者さんの事が気になる機会はあまりない。

    しかしほんの2冊読んだだけなのにも関わらず、村田沙耶香さんって一体どんな人なんだろう?とちょっと気になっていた。

    本作には各紙誌に書いてきた書評と、自著にまつわるエッセイが収録されている。

    村田さんの独特の感性で紡がれたレビューは中々新鮮で面白い。
    個人的には藤野千夜さんの「少女怪談」のレビューで著者が特に印象に残ったと書いている『みどりとノエ』の事が気になってしょうがない!

    全部読み終えると村田沙耶香さんの身体は本で出来ているんだなとしみじみと感じた。

  • 村田沙耶香先生、山田詠美先生作品好きなんだな…
    なんとなく…分からないようで分かるな…

  • 村田沙耶香さんの書評集。
    「食べた」と表現されている通り、著者の血となり肉となっている感じがした。文章に熱がこもっていて読んでいて熱かった。
    まだ読んでいない本が多かったけれど小学生の時に読んだものすごく懐かしい本が入っていて嬉しくなった。当時を思い出して本当に懐かしく、その時に戻ったような気持ちになった。

    最後のところに書かれていた、読んだ感想はそれぞれ違うこと、だから本は楽曲で読者は演奏者というのが心に残った。自分で演奏するのは楽しいし、他の人の演奏を聴くのも楽しい。もっともっと楽しもう。

  • 村田さんの思考を物語を通してでなく書評として読めて面白い。読みたくなった本もちらほら。

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著者プロフィール

村田沙耶香(むらた・さやか)
1979年千葉県生れ。玉川大学文学部卒業。
2003年『授乳』で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)を受賞しデビュー。09年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞、16年「コンビニ人間」で芥川賞を受賞。
25年に初の長期連載の書籍化『世界99』が話題になる。
その他の作品に『殺人出産』、『消滅世界』、『地球星人』、『丸の内魔法少女ミラクリーナ』、『信仰』などがある。

村田沙耶香の作品

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