私が食べた本

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 100
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022515841

作品紹介・あらすじ

【文学/日本文学評論随筆その他】デビューから現在まで各紙誌に書いてきた書評や文庫の解説を一冊にまとめた決定版。幼い頃好きだった本や小説を書くきっかけになった本、尊敬する作家の大切な作品について丁寧に書く。また、芥川賞を受賞した際の思いなど、本や自著にまつわるエッセイも収録。

感想・レビュー・書評

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  • 村田さんがデビューしてから15年間で書いてきた好きな本の書評やそれにまつわるエッセイを1冊にしたもの。村田さんのエッセイは小説とは違いわかりやすい言葉で普通な感性を持ったひと。だが一転書評となると内なる奇妙な人格が現れ表現が同じひとが書いたとは思えないほど村田沙耶香の不思議ワールド満載。それが村田さんならではの演奏でわたしには楽しかった。琴線に触れる好きな小説が同じものが多く親近感が湧いた。きっと岸本佐知子さんの本も入っていると思ったがやはり入っていてうれしかった。村田沙耶香さんファンにはオススメだが、そうでないとしたら不可解な書評集かもしれない。

  • 読んだ本が自分の精神を変えていく。
    それは破壊であり、崩壊でもあり、同感でもあり、構築でもある。
    本を読むと自分の知らない自分と出会うことができる。
    小説の世界に入り込むと自分の言葉も小説の中に入り込んでいく。
    そんな曖昧な境界線に落ちていく感覚が不安で心地よくて抜け出せなくなる。

  • 村田さんがデビューしてから、各媒体で発表してきた書評や文庫本の解説、自著に関するエッセイをまとめた一冊。
    タイトル通り、村田さんは本当に食べるように本を読む方なんだと思った。物語を、文章を、咀嚼し、嘗め回し、五感をフルに活用し、一冊の本と真摯に向き合う。肉体的感覚を伴わせて読書する姿勢に心打たれた。
    私はそんなふうに、本を読めているだろうか、本と向き合えているだろうか。
    村田さんの文章やインタビューから、彼女は作家になるべく生まれてきた人なんだと強く感じる。村田さんが紡ぐ物語、文章に出会えて、私は幸せだ。

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著者プロフィール

村田沙耶香(むらた さやか)
1979年、千葉県印西市生まれ。二松學舍大学附属柏高等学校、玉川大学文学部芸術学科芸術文化コース卒業。
2003年『授乳』で第46回群像新人文学賞優秀賞を受賞しデビュー作となる。2009年『ギンイロノウタ』で第22回三島由紀夫賞候補及び、第31回野間文芸新人賞受賞。2010年『星が吸う水』で第23回三島由紀夫賞候補。2012年『タダイマトビラ』で第25回三島由紀夫賞候補。2013年、しろいろの街の、その骨の体温の』で第26回三島由紀夫賞受賞。2014年『殺人出産』で第14回センス・オブ・ジェンダー賞少子化対策特別賞受賞。2016年『コンビニ人間』で第155回芥川龍之介賞受賞。
2018年8月末、『地球星人』を刊行。

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