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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784022515902
作品紹介・あらすじ
【文学/日本文学小説】作家・姫野伸昌は妻・小雪の死を境に酒浸りだったが、突如周りで不可思議な現象が起き始め、やがて自身の肉体がプラスチック化し脱落し始める。姫野は天罰と直感するが、しかしなぜ? 微かに残る妻の死の記憶──。読者に挑戦し、挑発する先の読めない展開、圧巻のノンストップ問題作1400枚超!!
感想・レビュー・書評
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この方の作品は結末が曖昧だったり、読み手の解釈に任されていたりモヤモヤすることが多いのだけど今作についてはなんだかその曖昧さも含めて不気味な雰囲気が作品全体の印象とマッチしていて良いと感じた。
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傑作だと思います
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これは・・・。
また一気に読み切ってしまう白石一文作品。
こんなに長くて重くて登場人物がたくさん出てきて意味がわからないのに、一晩二晩で読み切ってしまうのは何故なんだろう。
白石一文読んでる〜〜〜〜〜ってワクワクしながらもうページすっ飛ばす勢いで読んだ。ただ今回のラストはなんだか完全に煙に巻かれたよね。
残りページ数少ないけど終わる気配ないよなと思ってはいたけれど。
まとめ・・・なかった!って感じ。堂々とまとめなかったな。
ちょっと笑ってしまうくらい突拍子ないSF描写が多めで、白石一文にしては珍しいかなという印象。
突然体の一部がプラスチック化する、主人公で作家の姫野信昌。数年前に「死んだ」妻の小雪。
いくつかの不思議な出来事をきっかけに、彼は自分の記憶の不確かさに気づき、本当の記憶を求めて旅をする。
やや謎解きミステリの様相。
記憶を捻じ曲げて自らのアイデンティティを揺るがしてまで、彼が忘れなければならなかったこと。とは。
彼にとっての「小説家」とは。
記憶と、事実。
”たとえ一つの”不動の真実”が、その場その瞬間に存在したとしても、それを眺めている人々の記憶は、事実が起きた直後から各者各様に観察され理解されて一人ひとりの”憶えたいように”憶えられていく。”
過去はそれぞれの記憶の中にしか存在しない。それぞれの記憶の中に、普遍的な事実など存在しない。
語られない歴史が存在しないことと同じかな少しフェーズが違うかな。
自分が事実だと思っている過去が揺らぐと、こんなにアイデンティティが揺さぶられるのだなと考えさせられた。
自らのアイデンティティとは。自分とは。世界とは。真実とは。記憶とは。
それにしても、白石一文の小説によく出てくる、主人公の男性に付き従って色々と面倒を見てくれるのに、けっして男女の関係にはならない女性たち、なんなんだろう。
現実感なさすぎてそこがいいのだけど。男性の夢かしら。
私の中のフェミニストの部分はたまに氏の小説に対して強い嫌悪感を抱くことがあるのだけど、それでも私はなぜだか氏の小説がとても好きなんだなあ。
・はいはいバブリーバブリー。
・ローカルというか地域ネタがくどいくらい細かくて好きです。やたらと日本全国に住むよね。旅するよね。私は白石一文氏と同じく福岡出身なので、福岡ネタ好き。あとは東京の今住んでるとこの近くも出てきてなんか変に親近感。
・近親相姦ネタ本当に好きですよね。私も好きです。
・作家ネタ編集者ネタも好きですよね。私も好きです。
・突然無理やりマジで唐突に反原発論ねじ込みますよね。好きです。 -
読後感が不気味、面白い、興味深い、消化不良...なんとも言葉で表現できない、様々な感情が混ざり合って、気持ち悪い作品だと思ってしまいました。
ストーリーもSFのような、推理小説のような...
ところどころ、主人公に語らせる認識論的な話や、存在そのものについての見方が、自分のアイデンティティを揺るがされるようで恐ろしい、気味悪いと感じてしまうのかもしれません。
ラストも、えっこんな終わり方なの!?と驚くようなエンドです。もやもやが残ります。
また読みたいかと言われると疑問ですが、印象的な作品であることは間違いないです。 -
なんだこれ?
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自分の認識が世界を作り上げている。
プラスチックというある意味軽くて今風なモチーフを使うことによって、吹けば飛ぶような己の存在や世界の軽さを表現したものか。
存在の残滓は残っているものの死んでいなくなった妻とそこにまつわる記憶をめぐる物語は二転三転して面白かったが、そのまま話を進めないのが評価の別れるところか。 -
五年前の秋、かかとのプラスチック化を初めて見つけたとき、これは天罰だと直感した。
ーあんな形で小雪を失った当然の報いに違いない。
そう確信した。 -
体がプラスチック化する。それが、ある日ポロリと取れる。
どんよりした気分や悲しい気分も同じように固まってポロリと取れてスッキリすれば清々しいんだろうにね〜。 -
人間の記憶。。。わからんでもない部分がたくさんあり
考えすぎると、混乱するけど面白かった -
本当にキツイときの記憶が失われたり、過去の思い出を友人と語ると食い違うということは実感としてわかる。
そういった齟齬を突き詰めて作品化した大作。
ラストの収束も含め、観測・認識されないものはプラスチックであるというテーゼは量子力学の観測問題のよう。 -
600頁超の作品。時間がかかりました。読み応えあり。
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『1億円のさようなら』が面白かったので、次にこれを選んだ。
内容が理解出来ず、訳がわからないままなんとか最後まで読んだ。 -
うーん。
長文だった。早く終わらないかなぁ?と読み進めると、え?え?え?の展開へ。
なんだかメビウスの輪みたいな話。
ちょっと苦手。 -
元編集者、作家の姫野伸昌に異変が。身体のあちこちがプラスチック化するようになったのだ・・・亡くした妻、美術部にいた高校時代。自分が記憶しているのと事実が違うようである・・・
うーむ。つらかった。早く終わらないかなー、と思うほど。
今までに読んだ白石一文作品は、荒唐無稽な超常現象でも、ストーリーが面白くてぐいぐい読ませてくれるので、超常現象もある種のガジェットとして受け入れられた。本作は、プラスチック化も、記憶の捏造も、無理矢理な感じがして、受け入れるのが難しかった。
先を読むのが楽しみで、ついつい徹夜本になってしまうのが白石一文作品だったのに、後半は退屈で飛ばし読みになってしまった。残念。
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