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Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784022516237
みんなの感想まとめ
多くの分野で中国が影響力を強める様子を描き、経済力を背景に新たな世界秩序を形成しようとする姿が浮かび上がります。特に、冷戦期のソ連とは異なり、社会主義イデオロギーを前面に出さず、発展途上国や一部の先進...
感想・レビュー・書評
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多くの分野で中国と「中国式」ルールが世界で影響力を強めている様子を描く。冷戦期のソ連よりもその勢いはあるようだ。かつてのソ連と何が違うのだろうと考えてみると、経済力の大きさ。そして、社会主義イデオロギーを全面に出していないこと。だからこそ、IMFや先進国の「綺麗事」ルールに反発する発展途上国、そして一部の先進国(EUの中小国や豪の政治家)は、米が自国第一を掲げる今は特に、受け入れてしまうのだろう。
最終章やあとがきではその反作用にも触れている。中国マネーの債務に苦しむ国々がIMFに駆け込む例や、親中派政権が敗れる例。中国の影響力増大への市民の不満。ただ、どの国ももはや中国を無視はできないのだろう。本書でも、中国がEUを分断していると批判する独仏も中国市場を拒絶はできないことを指摘している。また、中国に批判的とされるラッド元豪首相もインタビューで、中国の成長の世界経済への貢献や、強大化した中国を受け入れた上での新たな枠組みの必要性を述べている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
テクノロジー、経済、外交、金融等、様々な側面での中国の最新動向を取りまとめている。「あくまでも中国は中国」という言葉にあるように、中国流の考え方・やり方をまずそれとして理解することが重要である。その上で日本としても重要なのは、様々な分野で一帯一路圏内の国も巻き込みつつ、「アメリカにつくか中国につくか」の状況を作り出さないこと。アメリカが冷戦勝利の歴史的経験をもとにした動きをすればするほど、逆に中国もそのような動きを取らざるを得なくなる。一帯一路もそもそもソ連が衛星国を作ったものとは狙いが全く異なっており、誤って「歴史に学ぶ」と危険である。
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古すぎ
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2018年時点。
経済的にも軍事的にも大国となった中国が、経済力を背景に、人権や国内の財政状況に口出しをされたくない途上国の支持を取り付け、新たな世界秩序を生み出そうとしている姿を浮かび上がらせた。
中国国内でのルールの先進国との違いも先進国と考え方の違いの溝を深めているのではないか。
国際会議で支援を受けた途上国が中国批判に口をつぐむことも。途上国のみならず、イタリアなども多額の開発費を得た。多くの支持を取り付け、海洋やサイバーなど覇権を握ろうとしている。民主主義さえも今後どうなることやら。
一方で、中国の融資は利息が高く、国内企業を使うため、債務に苦しみ、国民の不満が高まるなど、綻びも見え始めた。気候変動や貿易の枠組みでは自らを途上国と強調するしたたかな一面も。
米国がトランプ政権を生み出して弱体化する一方、拡大を続ける中国とどう向き合うか、世界はどうなるのか考えさせられた。 -
東2法経図・6F開架:319.2A/A82c//K
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中国崩壊論の本をよく見かけるが、そうあってほしいという願望のような気がする。
中国が世界の覇者となる日が刻々と近づいているのであろうか。
出版社が朝日新聞ということを割り引いても、残念ながらそうなるのではないか。
朝日新聞取材班の作品
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