できることならスティードで

  • 朝日新聞出版 (2020年3月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784022516695

みんなの感想まとめ

旅をテーマにしたエッセイと短編小説が融合したこの作品は、著者自身の経験や思いを通じて、読者に新たな視点や感情を呼び起こします。著者の背景が影響を与えつつも、彼の人間性や旅への思いがしっかりと表現されて...

感想・レビュー・書評

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  • いいなぁ、うまいなぁ・・・そしておしゃれだなぁ

    「大阪」
    たしかに、アイドルと作家って・・・自分の内を見せまくって疲弊してしまうだろうな。
    「僕は塗っては剥がして、剥がしては塗ってを繰り返している。そんな風にミルクレープを作ったらぐちゃぐちゃになりそうだけど、今のところ何とか形になっている」

    「岡山」
    切ない。でもすごく良いな、と思った。
    「僕はひとりっ子なので、いよいよ孫の顔もわからなくなったと思った父は、「誰と間違えとるんじゃ」と言い返したところ、「歌って踊る方と、書く方がおるじゃろ」と話したらしい。ちなみに祖父は読書家だったため、書く方の孫が好きなようだった」

    「小学校」
    学び方を学ぶために学校に行く。
    強制的に集団生活を送ることで、良い経験・嫌な経験からいろいろ学ぶことができる。協調性も自主性も。受け身であることによって降りかかってくる不条理も。
    「受け身であるがゆえの、ある種不条理な経験を自分に通すことで、その後の人生がいくらかたくましくなる。生きていくということそのものが不条理の連続なのだから」


    「浄土」
    「小説トリッパー」での連載最終回がこのエッセイ。
    タイミングもあるんだろうけど、これが最後にくるか、すごいなと思った。

    わたしも恩師とかとわりと距離ができてしまう、疎遠になってしまうタイプなので、わかるかもな。少し会いにくくなってしまうような感じ。
    「彼の最後の言葉を「最悪だよ」にさせてしまった。認めてもらえなかった。小六の自分に勝てないうちに、彼は僕の前から消えてしまった――」
    加藤さんは「間に合わなかった」をよく書く印象。それが良い。
    すごく素敵なエッセイでした。


    「彼の姿を色濃く脳裏に浮かべながら、それぞれが彼から学んだことを次の子たちに、少し笑えるようにして伝えていくのだ。はたまたこんな風に文章に残して。
    その間、彼は死なない。まだまだ長生きすることになるだろう。仲間たちはまだ彼の話をしている。そう簡単に浄土に行かせてたまるかと僕も意気込み、線香の煙が漂うリハーサルルームでこれからのことを思った」

  • 私は偏見の強いタイプです。だから、作者がジャニーズ所属のタレントであると言うだけで、小説家としての力量は低いと決め付けています。それが、先日テレビで作者の話を聞いてみて、関心を持ちました。この作品は旅についてのエッセイと短編小説で構成されています。少し言葉を飾っている感じが鼻につくようにも思うんですが、嫌いではありません。一度、小説も読んでみたく思いました。

  • 「岡山」「浄土」がいいお話で何度も読んでしまう。

  • 旅に行きたくなった!!知識も増えた笑
    あの頃か〜と共感できる内容もあって良かった

  • 一度読んでみたいと思っていたアイドル
    NEWSの加藤くんの著者。実はちょっと文章が
    独特で長編小説の「ピンクとグレー」は
    途中で挫折してしまいました(^^;)
    エッセイならいけるかな?と本書を選択。

    短編小説3作と旅のエッセイ。
    旅のエッセイは若い人の旅の雰囲気を
    感じられるし、アイドルとしての仕事のことも
    書かれていたりしてなかなか面白かったです。

    短編とエッセイは今後もちょっと読んでみようかな。
    また旅に出られるようになるといいですね。

  • 書く方の加藤さん。
    でもそれも加藤さんの一部。
    歌って踊る方の加藤さんも。
    すべてが加藤シゲアキさん。
    文字としてアウトプットした加藤シゲアキさんが、加藤シゲアキさんのどこまでを映し出しているのかはわからないけど、人間加藤シゲアキが見えてくる。
    まあ、エッセイ中心だから言うまでもないことなのかもしれないけど。
    35歳までにできるだけ旅をか。
    そんな余裕なかったよ。
    やっと少し動き始めたぐらいだったな。

  • 短編なのでとても読みやすい。
    UR not alone は個人的に好きな曲なので「時空」は何度も読んでしまった。"過去の自分"は現在の自分の味方もしてくれるし、現在の自分の敵にもなってくれる。いつも周りと比べていた。そんな自分に過去の自分の姿を意識させてくれた。
    もちろん他の作品も素晴らしかったが、「時空」は特に印象に残った。

  • 読むと、大好きな加藤シゲアキの魅力がもっと増す。
    シゲの本はすべて読んできたけれど、エッセイということもあって、彼の素直な言葉が、思考が、どの本よりも直接ぐっと伝わってくる。旅をする前に念入りに予習をし、旅先では五感と思考を使って全身でその土地を受け止める、自分も20代のうちにたくさんしておきたいと思う。
    世界の旅はもちろん、私は特に岡山編で語られる家族のエピソードと、小学校編の「学校は学び方を学ぶところ」という彼の考え方が好き。

  • 2020.3.20
    面白い。エッセイなのに最後「マジかよ。流石かよ」と呟いていた。言葉が上手。体験が豊富。思ったこと考えたことが、言葉でちゃんと表現されてる。私は、アーティストとしての彼はあまりしらないけど、小説家としての彼は、本当に好きだ。できることならスティードで。私も、しっかり、思っていこう

  • 旅行に出たいっと思ってしまうエッセイ本です。自分が行くならこんな国いいなとか旅行でこんなに学べることがあるんだとか。挑戦は怖いことじゃないって思わせてくれる一冊です。

  • シゲ推しの妹から借りました。
    文章がオシャレで好きです。

    仕事をする中で合間を縫ってさまざまな体験をし、知識や経験を積むことができる体力能力すべてに感動。
    私もそんな人になりたいし、そんな人と出会いたいと心から思った!

    自分の人生の経験や知識を他人に話す機会はあまりない。
    彼のことも20年前からテレビで見ていたが、こんな人物だとは到底思っていなかった。
    自分の友達・知人それぞれ、自分の想いを綴るエッセイがあったら面白いのになと思った。

  • シゲの本を何冊か読んで面白かったので、エッセイも読んでみようと思って購入しました。
    個人的にうーん…という感じだったので、私はシゲの書く本が好きなのかもしれません。
    インターミッションの話は南京錠で繋がっていて読んでてワクワクしました。

  • あ〜これもエッセイだった

  • *図書館本

    うーむ
    エッセイはイマイチかな
    (先のチュベローズが良かっただけに

  • 全編通して情景が目に浮かぶようなエッセイなのですが、まるで自分もその場にいるような、頭の中でキョロキョロとしてしまうような場面もあり、楽しく読ませていただきました。

    「岡山」と「浄土」がずっと心に残っています。
    自分の中にある(あった)えも言われぬような気持ちを、この人だったら言葉にできるのかなあ、なんて。

  • 2023年10月10日読了。加藤シゲアキ氏による旅とエッセイ、小文など。「二月の勝者」のドラマに出ていた、というくらいしか著者のことを知らなかったが、なるほどいいセンスがありいい文章を書く人なのだ、ということを認識。祖父や両親に向けて書いた文章は読ませるし、「自分の故郷がない」感覚については「確かに僕もそう思っていた、よく言ってくれた」という共感を強く持った。この人の書いた小説も読んでみたいね…!なお亡くなった当時のジャニー喜多川氏に寄せる文章は、渦中の今読むとなんとも色々深読みしてしまい、平静な気持ちで読むことは難しい…。

  • 旅と釣りと身近な人の不幸を柱にしたエッセイ集。
    ニヤリと笑えるところもあり、著者の深い思考が垣間見えるところもあり、付箋をたくさんの箇所に貼りました。
    加藤シゲアキのエッセイ、もっと読みたいです。

  • 2022/11/20

  • 旅に行けなくなった2020年に購入し、本棚に並べていました。旅の気分を自宅で味わることに虚しさを感じるのではないかと思うようになり、手を伸ばせずにいました。

    配慮は必要ですが、以前と比べて旅行に行きやすい時代になりました。

    私の10日後の用事に気合と準備と勇気が必要で、ふと読んでみたくなり手を伸ばしました。

    過去に別の小説を拝読したことがあり、その時にも感じたことですが、加藤さんの文章は情景説明が写真のようです。あるがままを言葉にしているものの、説明的すぎず、自分のファインダーに見える視界のように連ねられています。
    そして、行間がゆったりとしており、読む人のペースをかき乱すことなく、スムーズに読了できます。
    (加藤さんはハッセルを使っていらっしゃるようで、本の差し写真はご自身の写真でした)

    ご自身の旅の経験と短編小説が交互に登場し、構成がリズミカルでした。

    一番心に残ったtripは12「無心」でした。「成りきる」と「成る」は根本的に違う、「成りきる」は自分を捨てなさすぎるのかもと教えられた気がします。

    trip13「浄土」も感慨深かったです。
    記憶の生をどうつなぐのか、それにはユーモアが必要だと仰っているように感じました。
    ユーモアは人と人とをつなぐ温度なのかもしれません。

  • シゲの初エッセイ。

    著者本人、そんなにさまざまな場所へ旅へ行っていたこと知らなかった。


    文章はややカッコつけてるように感じるかもしれないけど、
    シゲらしいというか、可愛いと思っちゃう。

    エッセイのため、当時感じたことなどが素直に描写されている。
    シゲの純粋さや幼さが描かれていてよかった。

    他の作品を読んでても思うけど、シゲの色気の感じ方や、性にまつわる衝動の感じるポイント独特でウケる

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著者プロフィール

1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。NEWS のメンバーとして活動しながら、2012年1月に『ピンクとグレー』で作家デビュー。以降『閃光スクランブル』、『Burn.-バーン-』、『傘をもたない蟻たちは』、『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』 とヒット作を生み出し続ける。2020年刊行の『オルタネート』で、21年に第164回直木三十五賞候補、第42回吉川英治文学新人賞受賞、第18回本屋大賞第8位、第8回高校生直木賞受賞。アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる。

「2022年 『1と0と加藤シゲアキ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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