ひこばえ (上)

  • 朝日新聞出版 (2020年3月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (376ページ) / ISBN・EAN: 9784022516718

みんなの感想まとめ

親子の絆と命の継承をテーマにした物語が展開される中、主人公は長年音信不通だった父の死を知り、遺品整理を通じて過去と向き合います。重松清の文体が心に響き、穏やかな日常の中に潜む感情の深さが描かれています...

感想・レビュー・書評

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  • お久しぶりの重松清。この本は半世紀前に別れた父親が亡くなって、、、という話です。重松清は私の好きな文体ですごく相性が合うんですよね!ひこばえは分厚いハードカバーで上下で分かれているのですこしハードルが高いですがその分ボリューミーな内容なのでおすすめです!まあ、まだ上巻しか読んでいませんが

  • 「ひこばえ」とは、木の切り株から若い芽が生えてくること。

    もう直ぐ長女に子供が生まれ、祖父になる日が近づいているある日、姉から電話が入った。
    母親と離婚し、音信不通となっていた父親が、亡くなったと言う。
    父親が一人暮らしをしていたマンションの、大家から、遺品整理を依頼されたとの事。

    小学2年から会っていない父親の顔も、思い出せないまま、マンションに向かうが・・。

    何といって不満もなく、ゆるゆると過ぎていく、穏やかな日常。
    泣かしてくれるかと思ったけど、それは、下巻に期待。

    しれっと、夫婦別姓を推奨してるっぽい所は、いただけなかった。

  • 小学2年生のの時に家を出て行った父。
    自分の孫が生まれる直前にその父の死が伝わってくる。
    高齢者住宅の施設長を務める自分、高校の国語教師をしている息子。
    全く覚えていない父の姿が、少しずつ見えてくる。
    下巻が楽しみです。


    帯 裏面
    「「ひこばえ」とは木の切り株から若い芽が生えてくること。たとえ幹が倒れても、孫のような芽が生えるように、命は、親から子供を経て、孫の代へと続く。」

    メモ
    「これが命の色なんだ、と思う。体の内側から湧き出てくる赤なのだ。一生懸命、全身全霊、命懸けで赤くなっているのだ、赤ちゃんは。」

    「孫は遠くから見守ることが肝心。」

    「孫は来て良し、去んで良し。」

    「History(歴史)にはstory(物語)が潜んでいる」

    「どんな親だろうと、、、、親は、親だ。」

  • 親子…
    重松清の親子物はとりわけ父親と息子の作品が多いような印象です。
    そして今回の主人公も優しいけど優柔不断…
    いい人なんだけどちょっとイライラ( ̄▽ ̄)

    ほんと重松作品って不器用な父親、不器用な息子が
    モダモダするんだよね〜
    そして下巻で思いっきり泣かせにくるんだろうな笑


  • 父を知らない中年男性が
    父親像を獲得していく話。

    登場人物が魅力的。

    ちょっと長すぎて気分が乗りきらない所もあったが、
    温かみのある話に心を打たれる。

    家族って、やっぱり素敵だ。

  • ある日、姉からの電話で小学2年の時、家を出た父が亡くなったことを知る
    父が家を出て、48年、顔も思い出せない、父との思い出もほとんどない

    戸惑う洋一郎だったが、父の遺骨と向き合い、数少ない遺品を調べるうち、父がたった1冊だけの「自分史」を残そうとしていたことが分かる
    その意味は?
    誰に向けて?

    古いアパートの一室に残されていたカレンダーには、母と姉、自分の誕生日が記されている
    数少ない遺品の一つのガラケーの住所録には、これもまた母と姉、自分の名前が登録されている 番号欄は空白で

    物語は淡々と進んでいくが、家を出て行った父の48年間
    と残された家族である母と姉、洋一郎の48年間を想像すると胸がが締め付けられる

    父の足跡を辿りつつ、並行して洋一郎が施設長として勤める介護付き高齢者住宅のハーヴェスト多摩に入居している老人の様子も自分のこれからのことを考えるには十分だった

    洋一郎は、父の生き方を認めることができるのだろうか
    下巻に続く





  • THE、『重松清』。これぞ、『重松清』。親と子を描く天才ですな。どんな親でも親は、親。時を重ねて、子供だった自分も親の年になり、そして、親の年を越していく。血の繋がりがあるからこその、苦しみ、重み。ページの数だけ、どんどん、その『重み』が増していく。心して、下巻も読みたいな。

  • 上巻だけ読んでの感想です。

    小さい頃に離婚し、父親は行方知れずになっていました。ふとしたきっかけで、約50年ぶりに再会。しかし、父親は亡くなっていました。亡くなった父親の部屋を見てみると、色んな本が。さらに自分史の発刊の依頼をしていました。
    なぜ自分史を作ろうとしていたのか?

    小さい時の記憶しかない父親が、どのように過ごしていたのか、部屋の遺されたものや知人の証言から徐々にわかっていく様は、ページをめくるたびにちょっとした満足感がありました。果たして父親はどんな人だったのか、楽しみです。

    本作品では、様々な「親子」が登場します。年月が経つにつれて、なかなか親子と対等に話す機会は少なくなっていきます。登場する様々な親子を読んでいると、自分はどうだろうなと思ってしまいました。
    本作品では、老人ホームの描写がありますが、老いていても、どんな場所でも人とのコミュニケーションは大事であり、なおかつ慎重しなければいけないなと改めて教訓を得ました。

    父親の謎だけでなく、主人公が働く老人ホームのトラブルもどう展開していくのか、下巻が楽しみです。

  • 四十八年前に姿を消した父。
    四十八年後に再会した時には、骨壷の中にいた父。
    親と子。
    その関係性さえも、曖昧になってしまいそうなほど、記憶にない父の姿。
    本当の父の姿とは。
    どんな親でも、血が繋がっていれば本当の親なのか。
    親子の関係性を真摯に見つめた、重松清の真骨頂的作品。

  • 内容紹介
    世間が万博に沸き返る1970年、洋一郎の父は母と離婚後音信不通に。
    48年ぶりに再会した父は、既に骨壺に入っていた。
    遺された父の生の断片とともに、洋一郎は初めて自分と父親との関係に向き合おうとする。
    朝日新聞好評連載、待望の刊行!

  • 令和4年3月

    久しぶりに図書館に行ってみる。
    たまには重松さんの本でも読むかな~と。手にする。

    ひこばえ?はえ?どんなはなしよ。と思いつつ読み始まる。

    主人公が小学生の時に父と母が離婚し、母の故郷へ。
    55歳になったときに、姉から父が死んだと連絡が来る。
    骨となった父を抱き、記憶ない父を探す旅が始まる。が、そんなに旅はしない。

    自分史って楽しそうだね。自分の歴史を本にしてくれるんだ。そんな商売があったのね。もうちょっと年をとったら、やってみようかな。。

    でも、なにか足りないんだよな。。で☆3つ。

  • 図書館で借りて読んだものの、迷わず我が家の本棚に迎えた本。

    今までの人生とこれからの人生。
    生と死。
    親と子。

    わたしは一人では生きていかれない。
    たくさんの人に助けられて生きている。

    読み進める間も、読み終わってからも、考えた“ひこばえ”。

    この本の魅力を
    夫にも、娘にも、母にも、友人にも伝えた。

    たくさんの方に知って欲しい一冊。

  • 例によって(上)なので、中途半端なところで決定的なことは言えないが、理屈っぽく、読んでいてややイライラする。難しい問題を扱っていることは分かるけどもう少し何とかならないか?

  • 初孫の生まれるタイミングで48年前に家を出たほとんど思い出のない父の死を知る。「流星ワゴン」「とんび」の系列に連なる重松清が描く描く父と息子の葛藤。

    良い意味で筆者重松清も歳をとったものだと思う。主人公の男性の設定は高齢者向けの社会福祉施設の施設長。行方不明だった父。初孫の誕生。忍び寄る老い。非常に多くのテーマを盛り込んでいる。

    幼い頃の家を出たため、ほとんど記憶のない父。48年間の空白。少しづつ明らかになる父の姿。主人公は少しづつ息子になり、また祖父になっていく。

    重松清は、男親の家族に対する不安定な立場を強く感ずる能力を持った作家であると思う。子供が生まれた時の、歓びとは別の不安と違和感。家族の幸せの先に待っているであろう哀しみ、別れ。また人々はそれぞれ善良なのに互いに傷つけ合ってしまうパラドックスも。センチメンタルの裏に潜む不安定なものが重松作品に厚みを増しているように思う。

    上下巻の上巻。遺骨を通じて役者は揃った。大きく広げられた風呂敷。下巻でどのように伏線を回収していのだろうか。

  • 重松さんは裏切らない、一気に読んだ!

  • 久しぶりの著者本。
    同世代として、今までの物語とは違う現実感がある。
    読みながら自分も歳をとったものだと時間の流れとこれからを憂う。

    はじめはあまりに平易な表現で少し物足りない気がしたが、後半からは、感情移入してすっかり身内の一人になっている。
    下巻での母や姉の登場が楽しみである。

  • 感想は下巻にて

  • 世間が万博に沸き返る1970年、洋一郎の両親は離婚。父とは音信不通になってしまい48年ぶりに再会した父は骨壺の中にいた。短かった息子としての時間を取り戻そうと父の知人を巡る旅に出た。

    ※悲しさには、はっきりした理由があり病気でいえば急性。でも寂しさは慢性。ふと気が付くと胸にぽっかり穴が空いていてじわじわ悪化していく。人生の終わりを寂しさで終わらせてはならない

  • いつか再読した時に感想を書く。

  • 今の自分とほぼ同じくらいの歳の主人公。
    最初は ん…と思ったけど、読み進めるうちにオットにも勧めなきゃと思ってきた。
      オットは読まなかったけど。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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