世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022516732

感想・レビュー・書評

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  • 曖昧なものが好きだけどなかなか伝わらない。
    自分の好きを伝えたい。
    独りよがりになってしまうのは知識不足から来てるのかもしれない。
    いくら覚悟があっても、勇気を出しても、センスと知識がないと成立しない。
    世界観を描かれたものは心に刺さって、心を揺さぶって、共感する。
    自分の好きのためと思えばモチベーションは上がると思った。

  • 「くまモン」の水野学さんと、数々のベストセラー本を出している山口周さんの対談ということで期待大の一冊。テーマは「世界観について語る」で、マズローの欲求5段階説からはじまり、水野さん・山口さんの考える意味・物語・未来の作り方が語られる。話題は矢沢永吉からスティーブ・ジョブス、エルメス、パタゴニア、バルミューダまでビジネス、経営、デザイン、アートなんでもありなかんじでエンタメ感満載で非常に面白い。ガッツリしたビジネス本形式ではないので、サクっと読める。

  • ■この本を一言で言うと?
    問いを立てよう、意味があることをしよう

    ■気になったこと
    ◎世界観は「問題をつくるため」
     問題=ありたい姿と現在の姿のギャップ
    ◉正解が過多になっている世の中で、良い問いを立てる力が求められてきている
    イシューからはじめよ

    ◎「文字にすると必ず過去の反映になってしまう」。文字は概念を記述するが、概念は必ず過去の反映
    ◉これは面白い。言葉で定義した途端に過去になるのはそのとおりだ。だからこそ概念を別の表現技法で表すのはどうか、動画とかね

    ◎日本のメーカーのほとんどは世の中にある「顕在化している問題」の解決策をつくってきた

    ◎文明が発達して、後から文化が熟成される
     文明=役に立つ、文化=意味がある
    ◉便利なもので不便さを解決したら、革命的にそこに文化ができてくる
     これを歴史からちゃんと学び取っているのがすごい

    ◎「文明=役に立つ」の裏打ちは、論理とサイエンスとスキル
    ◉正解があるからこそできること。マーケターのスキルはだいたいここに集約されているけど、これって過去の成功=一世代前のマーケから考えているだけで、新しいものを作る上ではもっと大局を見る必要があるんだろうな。もちろん細かいところでは分析はいるけど
    →文明と文化の両方を理解できるメンバーがいて組織に余裕がないとできることではない。社内理解をとること

    ◎「文明=役に立つ」はものさしがシンプルだからこそ大企業との体力勝負になる(100m走)。ものさしが複雑な文化の勝負に行きたい(野球)

    ◎センスは知識からはじまる(朝日新聞社出版)。「これがいい」と自分で判断する能力


    ◎ショートストーリー、ショートムービーを作る能力
     自分でゼロから創造する人、人を観察し続けてそれを表す人

  • <どんな本?一言で紹介>
    「役に立つ」よりも「意味がある」が大事。
    ビジネスとクリエイティブをうまくつなげる「世界観」の作り方がわかる本。

    <どんな人におすすめ?>
    「世界観」を作るヒントがほしい人。
    読書・筋トレ・ブログ等が続かない人。
    また3日坊主で終わってしまった人。

    <読んだら、どんなことが分かるの?>
    「世界観」とは、知性と感性を融合させた“ビジネススキル"。

    ・ 未来の会社がつくっていく「価値」とは
    ・モノが過剰、便利が過剰、正解が過剰

    ・「日産自動車」と「Google」の決定的な違いとは

    ・個人が「役に立つ正解」に拘ってしまう原因
    ・大切なのはセカンドペンギン

    ・ ターゲットはベン図の全体にいる
    ・「意味がある」はCMで表現できない

    ・「矢沢永吉」というネーミングが矢沢ブランドをつくった
    「007」のレバレッジ大作戦
    ・世界観は知識からはじまる

    ・ ブランドの世界観はどうつくるか
    ・レッドオーシャンこそ自分の居場所が見つかる
    「一人電通」だったレオナルド・ダ・ヴィンチ
    ・石斧と印籠とiPhoneの「デザイン」
    ・言葉にも精度を


    <日々の生活、仕事などに活かせるポイント>

    1.意味をつくり、価値を転換させる

    今日の世界では「正解=ソリューション」が供給過剰になっている。一方「問題=アジェンダ」が希少化している。
    だからこそ、「役に立つ」よりも「意味がある」ことの方が相対的に重要視されている。
    しかし「意味がある」を追い求めようとすると、周りから煙たがられて浮いてしまう。
    「意味がある」を追求する「ファーストペンギン」を浮かせてしまわないためには、フォロワーとなる「セカンドペンギン」の存在が欠かせない。「ファーストペンギン」と「セカンドペンギン」の双方には、自分がカッコいいと思うものを、ハッキリと「カッコいい」と言い切る勇気が必要である。
    「意味」を表現していくためには「ブランディング=世界観のつくり方」を知っておく必要がある。
    この世界観には2パターン存在する。第一のパターンは「おしゃれを目指す」と決めて完璧に構築したもの。
    第二のパターンは、あえて外すことで逆におしゃれにしたものである。

    こうした世界観を作るためには「知識×やり方」をセットで学ぶ。特にこの「知識」がないがしろにされがちなので、注意が必要。
    具体的には、まず「引き出し」を増やすこと。演劇、映画、街歩き、アート、読書などを通して
    「パッと見て仕事に役立たなそうなこと」を学ぶことが重要である。
    「すぐに役立つエクセルの使い方」のような、「役立つもの」に飛びついては、いつまでも「意味」を作り出すために必要な知識は獲得できない。
    「引き出し」を増やす以外に、それを表現してサービスや商品に「人格」を込めるためのデザインの技法も知っておく必要がある。
    デザインには、グラフィックデザイン、プロダクトデザイン、内装デザインなどがある。
    特にグラフィックデザインにフォーカスすると
    1)「らしさ」を見極められるようになること、2)書体や色といったデザインの超基本知識を身につけること、3)やっちゃいけないことを知っておくことが重要になってくる。

    2.物語をつくり、シーンを演出する


    3.文脈をつくり、情報表現を適正化する

    <感想>
    水野学さんの「センスは知識から」はすごくいい本。質の高さから、さらにセンスが求められた時代で、センスを磨く方法が書かれている。
    デザインの場合、言語だけではなく、事例をたくさん見ること。現代人、しなければならないことはたくさんあるなーとつくづく感じる。
    インプットとアウトプットが楽しめる分野をいくつか横断しようと思った。

  • 便利から意味へ。
    企業が提供しなければならないものが圧倒的に変化しているのに旧態依然とした発想、価値観で切り抜けようとしている会社の多いこと…。
    気づきがいくつもあった。

  • 「くまモン」などを手がけたクリエイティブディレクター・水野学氏と、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』などの著書で知られる山口周氏の対談。これからの社会に求められる能力やデザインのもつ本質的な役割、センスというものはいかにして磨かれるか、そしてタイトルにもなっている「世界観」をつくることの大切さとHow toがまとめられている。確かにストーリーのあるブランドには惹かれるし、世界観がしっかりつくられていると見ていて夢中になってしまうよなぁ。没入感が高まるというか。
    特に好きなのが、クリエイティブ・リーダーシップについての山口氏の話。
    「自分の感覚を大切にして、『自分がカッコいいと思うものはなんといってもカッコいいんだ』って言えることがすごく大事だと思います。あるいは、誰かの提案を自分の感覚で判断して、『この意見はすごく重要だ』とか『誰も応援しなくてもこの人の提案を私は支持する』と言えるイニシアティブが、意味の時代には不可欠です」(本文から引用)
    これってオタクの得意分野じゃないだろうか。自分の感情と感性を信じて、「誰が何と言おうと私はこれが絶対にカッコいいと思う」と主張する力、オタクはみんな持ってると思う。やっぱりオタクのクリエイティビティっておもしろい。
    と思いながら読んでいると、後半で「オタクに認められること」の大切さも語られていた。
    「顧客から『これは意味があるな、価値があるな』と認めてもらうには、彼らの想像と期待を超えるこだわりと、完成度の高さが不可欠です。別の言い方をすれば、ディープなマニアにも『こいつらやるじゃん』と認めさせるほどのこだわりを、つくる側が持っていなければ、顧客に『意味』を見出してもらうことなんてできない」(本文から引用)
    確かにオタクの審美眼はすごい。すごいからこそ、細部までこだわってつくられたものにはたまらなく惹かれるし、「こんな細部のこだわりに気づけた自分、さすがオタク!」って思えてさらに楽しい。オタクの市民権が高まるにつれて、徹底したこだわりやこだわりを生むための世界観づくりはさらに重要になっていくのだと思う。

    【読んだ目的・理由】山口周さんの本が好きだから
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆3.9
    【一番好きな表現】「頭ではわかるけど心は動かない」と「頭でわからないけど心は動く」を比べたとき、これから必要なのは後者ですよね。説得の時代の20世紀が終わって、これからは共感の時代だと僕は捉えています。(本文から引用)

  • 自分の世界観を作る
    →素直な感情のままにインプットし、発酵させ、アウトプットする。

    役に立つは、意味があるの一部分にしかすぎないということ。
    選択をするのは、共感したから
    ストーリーや歴史による意味づけ

  • これまでの日本の得意スタイルであった、いかに「役に立つか」を考える時代から、いかに「意味があるか」が今求められてきている。
    そして意味を持たせるということは、ブランドの世界観をどれだけ突き詰められるかにかかっている、というお話し。
    元々水野さんの著書が好きで手にとったのですが、おふたりとも言葉が分かりやすくて、するする頭に入ってくる!そして面白いかっこいい!文化を深いところで理解するためにもっと知識量を増やしたいし、こんな風に楽しい会話ができる人になりたいな。

  • 「世界観」という言葉は、対象が持つ、もしくは醸し出す雰囲気、みたいな意味合いで使われることが多いけど、本来はその対象が「世界をどう見るか」という視点・視角・考え方のことだ。
    たくさんの会社を改革させてきた現代の名コンサルタント、そもそも確立された世界観をもつ二人のやりとりだけあってすごい面白い。
    なりたい自分を持っている人が強いのは、「こうじゃない」と思ったものを切り捨てることができるからなのだなと思った。自分が存在する意味をつくり、意味を第三者と共有できる物語をつくり、その物語を実現する未来をつくるために今すべきことを選びとる。タイトルの「世界観をつくる」というのは、そうしたプロセスの結果にすぎない。世界に対する物語が揺るがない個人や会社は、独特の雰囲気を醸し出して、多くの人を惹きつけるのだなとつくづく考えさせられた。

    Apple社の「Knowledge Navigator」の事例がいちばん衝撃だった。夢は(具体的であればあるほど)叶うというわけですね、Mr.ジョブズ。

  • 「文明」と「文化」という表現分けが秀逸。ベルカンディと併せて読むとより面白かった。

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著者プロフィール

山口周(やまぐち・しゅう)
1970年東京都生まれ。独立研究者、著作家、パブリックスピーカー。ライプニッツ代表。
慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科修了。電通、ボストン コンサルティング グループ等で戦略策定、文化政策、組織開発などに従事。
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社新書)でビジネス書大賞2018準大賞、HRアワード2018最優秀賞(書籍部門)を受賞。その他の著書に、『劣化するオッサン社会の処方箋』『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』『外資系コンサルの知的生産術』『グーグルに勝つ広告モデル』(岡本一郎名義)(以上、光文社新書)、『外資系コンサルのスライド作成術』(東洋経済新報社)、『知的戦闘力を高める 独学の技法』(ダイヤモンド社)、『武器になる哲学』(KADOKAWA)など。2019年7月4日、『ニュータイプの時代』(ダイヤモンド社)刊行。

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