明るい覚悟 こんな時代に

  • 朝日新聞出版 (2020年9月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784022517005

作品紹介・あらすじ

著者は、75歳になった。友人知己の病気・喪失はこたえるし、もの忘れもひどい。でも加齢からの贈りものもある。22歳でラジオ局に就職したときの自分に、言ってやりたいことがある。年とともに、他者との違いを強調せず、自分の人生を諦めない、心からの共感と敬意をこめて「ただの人」を最高と思うようになった。小さな食堂の女主人、シャツづくりの洋服屋さん、介護休暇をとって母を看取った親類の男性。どんな時も平常心を保つ生活のたのしみを見捨てない。今朝の味噌汁を丁寧につくり、小さな庭で土をいじり、本のなかの、ある頁の、ある一行を見つける。「手仕事」の大切さ、暮らしの支えがあるからこそ、世の理不尽に抵抗ができるのだ。「明るい覚悟」を支える、いまも心に響く22冊のとっておきの絵本も紹介する。登場する絵本(一部)『オレゴンの旅』『教室はまちがうところだ』『ベンのトランペット』『どうぞのいす』『ぼくのたび』『わすれられない おくりもの』『ろくべえ まってろよ』『ひだまり』『でんでんむしのかなしみ』『はなのすきなうし』『とんでいった ふうせんは』『ライオンになるには』☆ 本書の目次を見ていただくとわかるが、「動詞」がタイトルになっている。/ 「人生とは動詞」だという言葉、そして手仕事が、わたしの中でいま、より大事なものとなっている。(まえがき) ☆ タイトル『明るい覚悟』とは、自分にとって大事なほんの僅かなものを握りしめて暮らすことであり、自分が望む自分になっていく過程を惜しまず、省略しない、自分との約束と言い換えることもできる。(あとがき)

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

人生の中での小さな喜びや日常の大切さを再認識する内容が魅力的なエッセイです。著者は、自身の年齢やコロナ禍を背景に、社会の課題や人の死と向き合いながらも、手仕事や植物の世話といった好きなことを通じて、日...

感想・レビュー・書評

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  • コロナ禍に書かれたエッセイ。

    著者の落合恵子さんの年齢、お母様を見送ったこと、コロナ禍という時期などが重なったせいかもしれないが、社会課題や人の死などにまつわるエッセイも多かった。
    一方で、植物や着たい服を手作りするなど、自分の好きなことをしながら、日々暮らしている様子も綴られている。
    作中で紹介されていた本や詩もよかった。

  • 東京ユニオンチャーチの傍に在った時はよく訪れました、、、

    「書店超える」夢見て45年 子どもの本専門店「クレヨンハウス」:東京新聞 TOKYO Web
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/72832

    【書評】『明るい覚悟 こんな時代に』落合恵子著 - 産経ニュース
    https://www.sankei.com/life/news/201025/lif2010250010-n1.html

    落合恵子「元日に書く遺言は、よりよく生きる〈明るい覚悟〉」|芸能|婦人公論.jp
    https://fujinkoron.jp/articles/-/1500

    朝日新聞出版 最新刊行物:書籍:明るい覚悟
    https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=22190

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「『老い』というイメージを覆す、落合恵子さんの好奇心」木内昇さんによる、落合恵子著『明るい覚悟』文庫解説公開!|朝日新聞出版さんぽ 2024...
      「『老い』というイメージを覆す、落合恵子さんの好奇心」木内昇さんによる、落合恵子著『明るい覚悟』文庫解説公開!|朝日新聞出版さんぽ 2024年1月24日
      https://note.com/asahi_books/n/nb89846d3f1f0
      2025/12/18
  • コロナ禍初期あたりのエッセイ。

    世代は違いますが、同じ時間を生きている人の話に触れることができて、良かったです。

    こんな時代だから、しなやかに生きていこうと思います。

  • エッセイのような本だった。作者のこれまでの経験から感じたことを、動詞を題にしてまとめられている。経験から感じること、感性、引用する本が秀逸でとても面白かった。ただ政治のことについて読みたいわけではなかったので作者の政治思想が見え隠れするのが個人的に読む上であまり好きではなかった。

  • 著者が75歳の時の作品ということで、”終わり”を意識した作品となっていた。

    仲の良い友人や母の死など、死が迫るなかでのエッセイが、作中で紹介される絵本とリンクする。

    著者自身の政治に対する主張も比較的色濃く出ている作品でもあり、前情報を持たないで読むことが多い私は少し圧倒されてしまった。著者の政治的主張に賛成反対に関わらず、少し読む人を選ぶ作品かもしれない。
    ただ、著者の言うようにニュースが元号が変わるニュースだけを報道しているからといって他の事件や原子力発電問題が消えるはずもない。ニュースが選ばれたものだけを報道していること、選ばれたものだけを受け入れて考えることを放棄した結果に何があるのか、自分で判断して生きていかないといけないと感じた。

    あとがきにもあるように、タイトル「明るい覚悟」は『自分にとって大事なほんの僅かなものを握りしめて暮らすことであり、自分が望む自分になっていく過程を惜しまず、省略しない、自分との約束』と著者は書いている。素敵な言葉だと思う。
    自分が望む自分がどんな自分なのか、本当に大事なものは何か、を意識して過ごしていきたい。

    著者からの朝の電話を、著者の友人が「朝の句読点」というのは素敵な表現だなと感じた。

  • 明るい覚悟、という言葉に惹かれて買った。そういう覚悟が欲しいなと思っていたので。
    否応なしに老いということを感じる本で、両親の老いと、自分もこのまま何にもなくて歳をとっていくのかなということにじんわり直面している最中なので、時々暗い気持ちにもなった。キレイな言葉で飾るだけでは乗り切れないものがあるのだと感じた。
    でもそれを受け入れて立つことが、明るい覚悟、なんだろう。

  • 心に染みた。
    「季節の移ろいがこんなに心に迫るようになったのは、ある年代を過ぎてからだった。」 p.114
    まさしく、しみじみと、激しく同感。

  • とっても良かった❗️
    穏やかな気持ち、かつ、勇気をもって、日常を過ごしたいと思う。
    平和で、安全で、温かいこと、これ以上望むことはないのかもしれない。

  • 憧れ続けた落合さんも75歳になるのかぁ。
    最近はメディアにも登場しないので、どんな感じになっているのかわからないけど、きっと背筋がしゃんと伸びて、正しく怒りの闘志を燃やしているんだろうな。
    庭の植物の手入れ、その季節の旬の食材を使っての手料理、デモに参加したり、ブレないその生き方はやはり憧れるし、私もそうありたいと思う。

    愛犬バースとお母様を見送ってからはひとり暮らしの落合さんだけど、同じ志しの女友だちも周りにいられるご様子。
    木内みどりさんや、和田誠氏、つながりのあった方たちのことにも触れている。
    落合さん、いつまでも、いつまでも元気でいてほしい。

  • 落合恵子さんの本を手に取るのは何十年ぶりだろうか。思ってたより生真面目な本で、スッと読み飛ばすことはできなかった。

    「でんでんむしのかなしみ」を思い出させてくれたのが大きな収穫だった。

  • 多くはいらないと…

  • 梨木氏の後、『明るい覚悟 -こんな時代に-』(朝日新聞出版:落合恵子著)読んだ。二人が「社会における最も声が小さい側」から理不尽な社会に対して声を上げているのが共通している。この随筆には亡くなられた母親、愛犬、友人、デモに行くこと、いつくしんでいる庭の植物やご飯の楽しみなど落合さんの方が暮らしと考え方がよくわかる。少し閉じている小説家と開いている発言者の個性の違いなのだろう。

    落合氏を読もうと思ったのは、『解説「意志的な楽観主義」をタイトルに借りて』(大江健三郎著『定義集』の解説)を読んで、異論が排除される息苦しい現在(2015年だが)を指摘し「壁も倒せば橋になる」という楽観性に立ち止まったからだ。昔、高校の教室で「昨夜のラジオ聞いたか、レモンちゃんはすごいぞ」という話あったが本を読んだことは無かった。少し軽いと誤解していた。
    今回、文中の「明るい覚悟」とは、「自分にとって大事なほんの僅かなものを握りしめて暮らすことであり、自分が望む自分になっていく過程を惜しまず、省略しない、自分との約束」にホーッと立ち止まった。大江氏の「意志的な楽観主義」と「明るい覚悟」は同意だが、白昼公然と「赤狩り」(実は「リベラル狩り」)を行うようになった現在、副題の「こんな時代に」を強く思う。落合氏が立つ位置は昔も今も「人間らしい生き方・考え方」だと思うが、それがだんだん左側にずれたように感じるのは全体が右側に右側に映しだされてきているからだろう。

  • 2021年東京オリンピックの女子サッカー・予選。選手たちが片膝立ちで試合開始を待った。その瞬間、瞼に熱いものがこみ上げて観戦どころではなくなってしまった。ブラック・パワー・サリュート。本書では、男子200m走が取り上げられているが、片膝立ちでNBA/NFLを追われた選手の姿が瞼に過っていた。

    「表彰台とは無縁な人生ではあるが、あと何度、わたしは拳をあげるだろうか。その機会は、」落合さんの姿が目に浮かぶ。

    悔しいことに、悲しいことに、彼女ほど憤りに拳をあげられない。あげきれない。けど、…。
    なにか、ふと、背中を押してもらった気がした。

  • 親の比護の下生きてきて、夫と子供達と家族になり、子供が独立して、夫婦になり、
    夫が逝って一人になる。
    私の周りにいる大概の年寄り。
    私も、そうなるけど、親や姉弟、いとこ達、同級生との別れを経験していく中で、やんわりと覚悟していくのよね。

    先輩の覚悟に勇気もらいた。


  • タイトルが好き

    時々出てくる本、絵本が素敵。
    お話聞きに行きたいな

    人生とは動詞

    脱ぐ
    オレゴンの旅1995

    刻む
    「その国の偉大さ、道徳的な発展は、その国における動物の扱い方でわかる」ガンジー

    ずーっと、ずっと だいすきだよ1988

    泣く

    教室はまちがうところだ2004

    泣きかたをわすれていた2018

    放つ
    ライフ2015くすのきしげのり

    抗う
    クーヨン2018年9月号
    藤原辰史
    小学校では、英語やパソコン実習に時間を使う前に家庭科を充実させめ、そのうちの一部を買い物の道理や心得の説明に割くべき

    ★2020「パンデミックを生きる指針 歴史研究のアプローチ」

    https://www.iwanamishinsho80.com/post/pandemic

    生きることとは闘うことだ2017朝日新書

    うみべのまちで2017

    咲く
    ヘブンリーブルー
    るこう草


    ベンのトランペット1981

    譲る
    どうぞのいす1981

    吉野弘の詩
    夕焼け「贈るうた」2006より


    ダイアン・モントーヤさんの言葉
    「ひとつは、七世代先の子どもたちを考えて、ひとつの決定、選択をしなさい」
    ネイティブアメリカン

    洗う
    詩集 青白い光 佐藤祐禎

    ぼくのたび2018みやこしあきこ


    継ぐ
    スザンヌ・ランガー
    「新しい発見とは往々にして、ひかりがあたらなかったものに新しい光を当てること」

    ニゲラ黒種草

    HERSTORY彼女の物語1989角川

    わすれられないおくりもの

    いる
    ろくべえ まってろよ1975

    味わう
    センス・オブ・ワンダー1991
    レイチェル・カーソン56歳で亡くなる

    中也の詩 春

    ひだまり2018 林木林 岡田千晶

    築く
    ベイビーレボリューション2019

    つなぐ
    ショッキングピンクショック2018

    ローザ・パークス
    アン・キャロル・ムーア


    背負う

    焦がす
    はなのすきなうき1965

    祈る
    よあけ1977

    忘れる
    リキッド・モダニティ 液状化する社会2001
    byジームント・バウマン
    「しゃかいは危険と矛盾を生産しつづける一方、それらへの対処は個人に押しつける」

    エセルとアーネスト ふたりの物語2019映画


    受け入れる
    サンタクロースの部屋松岡享子2015
    幼い日に、心からサンタクロースの存在を信じることは、その人の中に、信じるという能力を養う

    着る
    ないならつくる or セカンドベスト

    する&しない
    詩ふたつ2010長田弘
    お楽しみはこれからだ 和田誠エッセイ

    はるにれ1981

    病む
    女に聞け2019 宮尾節子 詩

    ぼくたちはみんな旅をする2019

    はじまる
    ブラック・パワー・サリュート1968

    大事なものは
    鶴彬の川柳
    暁をいだいて闇にいる蕾

  • 「大人の始末」を読んでこれからの生き方の参考になったので楽しみに読んだが、時を経て読んだせいか?あれ〜って感じでちょっと新鮮さに欠けて前本程の心に響かず時間をかけずななめ読みとなってしまった。

  • 初出 2018〜20年「一冊の本」

    私が最初に出会った文化放送セイ!ヤングのレモンちゃん時代のことを、寄るな、さわるな!と生きていた、と振り返る。
    子供専門の書店クレヨンハウスを作り、絵本を出版し、有機野菜を売り、食べさせる店を作り、自分が着たいオーガニックコットンの服をデザインして着る。原発反対のデモにさんかするえ。70代になってなおもエネルギッシュだが、その活動の元になる感性、思い、暮らし方が綴られている。
    深い共感をもって読める。

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著者プロフィール

1945年 栃木県生まれ.
[現職]作家.子どもの本の専門店クレヨンハウス,女性の本の専門店ミズ・クレヨンハウス主宰.『月刊子ども論』,『月刊クーヨン』発行人.『Women's Eye』編集人.『週刊金曜日』編集委員.
『ザ・レイプ』講談社,1982.『セカンド・レイプ』講談社,1994.『あなたの庭では遊ばない』講談社,1992.『「わたし」を好きになるために』海竜社,1997.『雪の贈りもの』集英社,1997.その他,女性問題をテーマにした翻訳多数.

「1998年 『ゆらぎ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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