鴻上尚史の なにがなんでも ほがらか人生相談 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋

  • 朝日新聞出版 (2022年8月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784022518545

作品紹介・あらすじ

「ステキな回答!」「神回答!」と大好評のAERA dot.連載書籍化第4弾! 「毒親の呪縛から逃れられない」「部屋を片付けられない」「息子の学歴を恥ずかしく思ってしまう」など尽きない投稿者の悩みに、鴻上尚史さんが真正面から答えます!

みんなの感想まとめ

さまざまな人間関係に関する悩みを通じて、心の成長や自己理解を促す内容が魅力の一冊です。特に親子関係や家庭の問題に焦点を当て、柔らかい語り口ながらも鋭い洞察を提供します。著者は、相談者が見落としている視...

感想・レビュー・書評

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  • ほからか人生相談・第4弾!
    親子関係、結婚・家族関係、子育てに悩む人には特に一読してほしい1冊。

    語り口は柔らか、だけど内容はとてもわかりやすく鋭い。
    相談者さんに寄り添うばかりではなく、時には相談者さんご自身が見ぬふりをしていること、まったくおかしいとおもっていないことに気がつけるように…というおもいから、柔らかくも厳しい助言が書かれている。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    この本は特に、「愛」という名のもとに、毒親に苦しめられているお子さんにこそ、読んでほしい本だ。

    今回も毒親(←ただし自分では気がついていない)自身からの相談、毒親に苦しめられているお子さん自身からの相談があり、胸が痛んだ。
    鴻上さんは両者に、とても的確な回答をされていたけれど、きっと毒親には届かないのではないかな…とおもう。
    なぜならそのアドバイスを受け止める、ということは、親にとっては自分が毒親だと認めることになるからだ。

    自分で自分が毒親だと認められれば、まだ改善の余地はある。
    けれどきっと自分のまずいところをズバッと言われて受け止められるくらいなら、毒親なんてとうに脱出しているはずなのだ。

    それに、毒親から毒が抜けるのを待っていられないくらい、窮地に立たされている子どものほうが、むしろ心配だ。
    だから自分に向けられている親の愛は実は「毒愛」であること、毒親の毒々しい思考回路を知り、そこからどうやって逃げるかということを、この本から今すぐに教えてもらってほしい。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    親子関係、結婚・家族関係に悩む人に、特に強く強く強く猛プッシュしたい1冊である。

  • 理不尽な校則とたたかう先生の話を聞いて感銘を受けた。
    学生時代校則厳しかったけどそれがいいことなのかは未だに分からないし、もし自分の子供にどうして?と聞かれた時に説明できない。
    制服着崩すとか派手髪はダメなのかもしれないけど、おろしたロングヘアーとか別に良くない?と思う
    虎に翼でも差別を無くせないなら黙ってろってセリフがあるように、ルールを作る側、偉くなるのが1番近道でその次に理解のある場所にうつるのがいいのかな

    今回も子育て、毒親、男尊女卑、世間などたくさんの悩みがあって考えさせられた。
    鴻上さんが言う通り、対面じゃないからこそ重くなりすぎずに冷静に判断出来る部分はある
    0か100かの思考は詰んでしまうから今日は47点だったとかここはよくてここはよくなかったとかそういう考え方を心がけたい

  • 今回も悩み満載。鴻上さんの回答、深いです。
    私では思いつかないとこがどんどん出て来ます。
    「人間は変われます。人間は変われると思った人だけ変われます」

  • 人生相談を読むのが大好き。全然参考にならなかったり、面白くもない回答がしばしばあるなかで、ここのところのお気に入りが、上野千鶴子さんと鴻上尚史さん。回答の傾向はかなり違うけど、なるほどねえと思うことが多い。

    今回一番心に残ったのは、鴻上さんがツイッターをはじめWeb上で発言するときに決めている「自分なりのルール」について書いていたところだ。ネットで情報を探り、つながりを求めていると、誹謗中傷の言葉は避けようがない。だからといってネットをやめてしまうのはあまりにもったいない。自分にはどうしても言いたいことがあるから発信は続けるが、なるべく炎上は避けたいので三つのルールを考えたという。

    一つ目は「目の前にいる人に言えないことは言わない」。ほんと、他では言えない汚い言葉を言い捨てる場みたいに使うのは、百害あって一利なしだと思う。

    二つ目「『世間』ではなく『社会』の人に向かって話す」。これは鴻上さんが一貫して述べている概念で、「世間」は身内の人、「社会」は自分と関係のない人。「SNSが希望になるのは『社会』の人と対話し、新たな関係性や情報を、自分の『世間』を越えて手に入れられた時だ」というのは、実にその通りだと思う。思うが、きわめて難しいことでもあって、自分がSNSに対して腰がひけてしまうのは、それは無理だよね~と思っているからだろう。

    三つ目「人に話しかける時は『です・ます体』を使う」。多くの人がそうしたなら、ネット上の殺伐とした雰囲気もずいぶん変わると思うけど、これまた難しいなあ。

  • やはり鴻上さんの回答内容ってすごい。私だったらなんて答えるかなぁ、答えられたら頑張れるかなぁの想像を超える

  • 第四弾!もう4冊目か。これだけ長く続くのは、やはり多くの人がこういう人生相談を求めているからだろうな。

    【人間は変われます。変われると思った人だけ、変われます。僕はずっとそう思っています。】
    本当にその通りなのだろうなあと思う。これだけ沢山、鴻上さんの回答を読んできて、その度に、自分と重なる相談もいくつもあって、涙したり、(厳しい回答に)うぐっとなったり、腹落ちして首がもげるほど頷いているのに、いまいち、自分が変われている実感がなく、成長している気がしないのは、どこかで変わるのは難しいと自分自身が思ってしまっているのだろう。

    それでも懲りずに、鴻上さんのこの人生相談への回答を楽しみに読んでしまう。そして必ず1つは自分と重なる相談を見つけて、相変わらず泣いたり頷いたりしているのだ。

  • ときに厳しくも、愛情溢れる建設的なアドバイスに、鴻上さんの人間性がよく表れているように感じた。
    相談内容は、ほがらかどころか、けっこうヘビーなものもあるが、鴻上さんの前向きなアドバイスがほがらかに感じるから、不思議だ。

    特に、相談10の毒親の呪縛や、相談21自己肯定感、相談23の模擬面接のトラウマは、読んでて涙が出てきそうになった。
    自己と大なり小なり似たような体験の相談を読むと、自分の過去の体験が簡単にフラッシュバックする。(具合が悪くなったりはしないけど、克服できたつもりで根が深いなと気付かされ苦笑する)
    しかし、最後の鴻上さんの言葉に励まされる。
    「人間は、変われます。人間は、変われると思った人だけ変われます。」

    また、待つ時間が時代と共にどんどん短くなってきていると言う話(P68)は、深く頷いた。
    我が子に、わからない言葉を辞書を使って調べるように言ったら、「時間のムダ!」と返され啞然とした。今は、音声認識でググれば簡単に調べられるから、本の辞書で調べることが時間のムダに思えるのか!と驚いた。
    一見面倒くさいことでも、本の辞書で、ページをめくりながら、他の言葉も読み、同音異義語や反対語等も読むことによって、語彙が増えるメリットがあるということをわかってもらうにはどうしたらいいのだろう?と悩み中。

    そんななか、鴻上さんは、本の中から私にもアドバイスをしてくれた。
    「子供は親の言う通りではなく、しているとおりに育つ」(P181)

  • 人生相談系の本を読むのが好きですが、これもとても良かったです!
    回答者である鴻上さんが、回答の文章の中で、質問者さん達の名前を繰り返し呼びかけるのがなんだかとてもよかった。読んでいてあたたかい気持ちになれます。

  • お馴染みのシリーズ第4弾。いつもこの著者の言葉にはハッとさせられる。
    自分にない、やわらかい視点を持った回答に舌を巻く。こんなふうに捉えてみたいな、と思う回答が満載。

    子どもを叱りすぎてしまうお母さんに
    『「叱る」理由は、相手にありますが、「怒る」理由は、相手ではなく自分にあるのです。』
    自分が今アンガーマネジメントを学んでいる最中なので、気づきを得た言葉。自分のコンディションが悪い時に怒りの原因があると悪循環に陥るよなぁ…と納得した。
    部下のやる気を引き出す方法を聞く男性に
    『仕事の楽しさを知ってもらう』
    成功体験は人を変える。向上心のむく方向が違う、という例えは非常にわかりやすいし、現代的だなぁと思う。それはジェネレーションギャップなのかもしれないし、昔にだってそういう人もいたが黙殺されていただけかもしれない。それでもノルマや仕事内容が決まっているだけに、会社と言う組織は統率が大変なのだろう。それだけに、鴻上さんの『楽しみながら仕事をする』という考えが相談者に響くことを切に願う。

    その他にも気遣いがやめれない人、息子の学歴を恥だと思う人、校則を潰そうと教師になった人…本当に世界は広いんだなぁと読む度に思う。
    自分には想像もできない体験を色んな人はしていて、それぞれに思い悩んでいることを忘れないでいたい。

  • 14歳の女の子が「どう生きたらいいのかわからない」の悩み相談で、30になっても40になっても「どう生きたらいいのかわからない」と悩み、相談を寄せてくる人は多い、14歳のあなたがわからなくて当たり前、のところで、ほんまにそうやなぁと納得した。
    その悩みに対して、人から話を聞いたり、同じように悩んでる人の本をたくさん読むといい、と勧めており、私も鴻上さんが勧めてた本をさっそく図書館で予約。
    この本じゃなかったかもしれんが、自分を豊か?にしようとするならば、とにかく本を読め、と言っていた。舞台演出家の方やのに、本なんや、と意外。
    けれども、鴻上さんも言うように、映画や舞台は受け身でいいが、本は自分がボーっとすると頭に入らないから、また戻ったりする、本は集中力がいる、という話はまさに!!!
    たしかに、本の方が自分の中に染みていくような感覚がある。
    映像作品など、受け身でも情報を受け取れてしまうものは次の瞬間忘れてることが多いかもしれない。

  • ズバッと言ってくれる鴻上さんの回答が気持ちいい〜&ハッとさせられる回答と、「ああ、そうだ、これでいいんだ」と思えるような気付きがたくさん。迷いが出た時に戻ってきたい書籍シリーズ。鴻上さんの「わははははは」が好きです。笑

  • 鴻上さんの人生相談第四弾!!
    毎回感じる事は一つ、
    老若男女の相談者の悩みに
    真摯に向き合い寄り添い、
    丁寧で優しい言葉で語りかけてるので
    言ってることが私にも理解できる。
    (←毎回同じような事を書いてる)

    今回ん?って相談もあり
    ①息子の学歴を恥ずかしく思っている相談者
    ②小4の息子に「君はどうして成長しないの?」と聞いたという相談者。
    この相談には厳しい回答を。
    でも語りかける口調なので
    頭ごなしの言い方じゃない分、
    質問者が自分の何がいけないのか?考えらさるのでは…。

    本の帯に書かれてる言葉、
    その通りだと思う。

  • 今回も面白かった。すっかりファンです。

  • とても分かりやすい回答だと思う。納得できるし頑張ろうっていう気持ちになります。人間は変わろうと思えばいつでも変われるんですよね。

  • 図書館で出会って読んだ本です。
    現在転職活動中ではありますが、人生相談するほど行き詰ってはいませんが、ネットで鴻上尚史さんのコラムを読んでなんとなくいいなぁと思っていたので読んでみました。
    相談の内容は結構重たいものもあり、返答自体も真面目なものもあるのですが、語り口が優しいのです。もちろん厳しいことも言っているのですが、口調が何せ優しい。これがガツンと言われていたらしばらく立ち直れないだろうな。という内容の事もそうならずに済むように回答されているように感じました。
    はたして、私は人から相談されたらこんな風に回答できるだろうか。と考えました。こんな風に優しくかみ砕いて説明することができずに「え?xxすればいいんじゃないの?」とズバっと言っておしまいになってしまう気がします。
    確かに「もう心は決まっている。誰かに背中を押してほしい」と相談してきた方にとっては私の回答方法もアリかもしれません。ですが、悩みに悩んでどうしていいか分からなくてわらをもすがる気持ちで鴻上尚史さんに相談してきた方に私の回答の仕方だと、傷つけてしまう恐れがある。そこをふんわり柔らかいガーゼで包むように回答されているな。と感じました。

    個人的には「気遣いをやめたいけど、やめられない自分もいます」の相談がぐさぐさ刺さりました。私も似たような悩みを抱えているので。

  • 今回も、どれも激しく頷いちゃう相談ばかり。

  • 私は鴻上尚史さんというひとを存じあげません。
    著者プロフィールを見てもピンときません。
    ブクログお勧め感想を見て登録してました。

    鴻上尚史さんというひとの事は存じ上げませんが、
    とてもバランスの取れた方だなと思いました。
    年代的には、世に出るパワハラ事件の、
    やらかしちゃった側の人達の中にいそうです。
    栗山ノートを読んだ時にも思いましたが、
    その様な年代の男性であるのに、
    違う立場の人の事がどうしてこんなに想像出来るのだろうとびっくりしました。
    3人の男の子のママへの回答、もうそんな時代は過ぎ去ったはずの私が泣きそうになりました。
    この世代の男性だからみんなダメ、なんて事はないんですね。演劇界に長くおられて人間観察に長けていらっしゃるのか、ご自身の研鑽によるものか、周囲の影響か、あるいはそのすべてか。

    逆に、子育てを経験したおばさんだから、子供の気持ちママの気持ちは任せて、なんてことにはならないんだな、と自戒をこめて。大切なのは想像力を駆使することなのかな。put on her shoes.

    「健康的に自立させることご子育て」
    「勉強する理由は素敵な大人になるため」
    名言、どっさりでした。

  • やさしい回答に、安心できました

  • 2024年6月2日読了。図書館で借りた。

  • 人生相談のエッセーは雑誌のコラムとして読むことはあるけれど書籍を買おうとまでは思うことがなかったです。
    …この鴻上さんに出会うまでは。

    相談内容も微笑ましいものも一部ありますが、だいたいほがらかじゃない。(笑)
    相談24「小4の息子が成長を拒否します」における、先日、小4の息子に素朴な質問を問いかけてみました。「君はどうして成長しないの?」…に頭を殴られるような衝撃を受けました。自分のことを棚に上げて他人に…というか自分の子供のことは平気で要求できちゃう、成長していないと断言し呪いをかけてしまう…ことに胸が締め付けられたりしました。

    この鴻上さんの答えもさすがです。。


    相談27「だめな所だらけの自分を認めて、好きになるなんて事、できるのでしょうか」もわかりすぎて辛いです。
    質問者は22歳で私はもう40手前ですが、この年になると多少は諦めがつきますけどね。

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著者プロフィール

鴻上尚史(こうかみ しょうじ)
作家・演出家。愛媛県生まれ。早稲田大学法学部出身。
1981 年に劇団「第三舞台」を結成し、以降、数多くの作・演出を手がける。
これまで紀伊國屋演劇賞、岸田國士戯曲賞、読売文学賞など受賞。舞台公演の他には、エッセイスト、小説家、テレビ番組司会、ラジオ・パーソナリティ、映画監督など幅広く活動。また、俳優育成のためのワークショップや講義も精力的に行うほか、表現、演技、演出などに関する書籍を多数発表している。桐朋学園芸術短期大学名誉教授。 昭和音楽大学客員教授。四国学院大学客員教授。

「2025年 『サヨナラソング 帰ってきた鶴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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