- 朝日新聞出版 (2022年10月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784022518668
作品紹介・あらすじ
米大統領選挙や中間選挙で注目される激戦州ペンシルベニア州。この州の小さな町ヨークで筆者が住んだ場所は、アメリカ社会の「断絶」の境界線にあった。黒人と白人、貧富、民主党と共和党、都市と地方、草の根とエリート。保守とリベラル。幾重にも亀裂が交錯するアメリカのいまを、足元から報告する。
■複雑に衝突する、人々の思い
「樽の底にいるようなものだ」(黒人若手リーダー ジャミール・アレクサンダー)
「彼らは政府に依存している」(地元の共和党幹部 ウォルト・トゥハルスキー)
「ここはとても『分離』された町なんだ」(草の根保守のリーダー タビサ・バーロウ)
「私たちマイノリティーは『含まれていない』」(黒人コミュティーリーダー フェリシア・デニス)
「私たちが住むいまのヨークは、もっと多様なのです」(郊外の高校生 イーダ・グプタ)
「大規模な不正が行われた。私は、バイデンを大統領とは認めません」(家主のケリー)
「中年の白人男性は、いまや攻撃対象になっている」(トラック運転手 スティーブ・ガルシア)
みんなの感想まとめ
アメリカの社会の断絶を描いた本は、ペンシルベニア州ヨークという小さな町に住む著者が、さまざまな人々の声を通じて現実を浮き彫りにしています。黒人や白人、貧富の差、政治的立場など、複雑に交錯する意見や思い...
感想・レビュー・書評
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文句なく★5つ(^^)/
この本に書かれていることって、実は知識としてそれなりに知っている。
にも関わらず★5つとしたのは、知識として知っていたことがリアルとして伝わってくるからだ。
巻頭の写真の中にある、群衆の中で直立不動、祈るようにぎゅっと目を瞑って「KEEP AMERICA GRAIT!」というボードをピンと伸ばした腕で掲げている白人の中年女性。
その写真を見ているだけでも、トランプさんに望みを託す(託すしかない?)、今のアメリカの中産階級の白人の切実な思いが伝わってくるのだ。
この本については、あえて感想を書かない。
だって、書いたら、とんでもなく長くなってしまう(^_^;)
この本に書かれていることは著者が一時期住んでいた、ペンシルベニアのヨークという、NYでもなければLAでもない、アメリカのどこにでもあるような街の人々の話だ。
アメリカ人って、「なんでトランプさんみたいな業突張りの金の亡者を信望するんだろう?」、「なんでQアノンみたいな荒唐無稽なものを信じられるんだろう?」と思っている日本人は多い。
というか、ニュースに出てくる、今のアメリカ人を見て、「アメリカって日本と同じ自由主義の先進国なんだろうか?」とか、「アメリカ人ってなんだか気持ち悪い…」、と感じている人だって普通にいるはずだ。
それら日本人が感じる、アメリカやアメリカ人への疑問(理解に苦しむ点)に対する回答がこの本にこれこれこうですと書かれているわけではない。
だからこそ、今のアメリカやアメリカ人への疑問がストンと腑に落ちる。
それがこの本のスゴイところ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
トランプを支持するのはどういう人なのかを知りたくて読んだ。朝日新聞の記者は貧困層でトランプ支持が多いペンシルバニア州ヨークに住む。そしてさまざまな人にインタビューしてまた、さまざまな集会に参加してアメリカの実情をレポートした本である。アメリカは意見を表明し、また議論する国である。ならば話し合って、どんどん世の中良くなりそうな物だが、そうはならない。意見の合う人が合う人だけでまとまり、運動をする。またフェイクニュースにも簡単に踊らされる。
また、アメリカで重要なことは自ら判断し行動することで、パンをもらうより働いてパンを買うことに価値が置かれる。社会的に寄付や救援物資で生きている人の声は無視されるし、声もあげれない風潮だ。
トランプ支持者が、マスコミを信じず、陰謀論を信じるというのはまさに直接民主制の陥穽をみる思いがした。 -
We're not included. 社会から取り残された人がつぶやくこのフレーズが断絶しつつあるアメリカを象徴していると感じた.ペンシルベニア州南部のヨーク市に住んだ著者が、道路一本で貧困と裕福がはっきりと分かれている現実を事細かにレポートしている.トランプの支持者の弁が随所に現れており、日本から見ると何であんな非常識なオッサンを支持するのかと思っていたが、自分たちを取り込んでくれる彼の言動に共感するのもある程度理解できた.NGOの形で様々な活動が行われているのを見ると、アメリカが健全な社会を維持していると感じたが、中国やロシアのようにそのような活動を封じ込める風潮が多くなっていることに危うい風を感じる.
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現在のペンシルバニアのリアルがわかりやすく描かれていた
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東洋経済2023121掲載
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『芝園団地~』の著者による、赤と青が狭い範囲でせめぎ合う地方都市ヨーク市滞在記。アメリカの分断、断絶が緻密な取材によって多くの観点、高い解像度で描かれている。単なる党派の隔たりでなく、それが対話を妨げていることが危機なのだという指摘は明快。
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ちょうどよい長さ
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東2法経図・6F開架:302.5A/O77d//K
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