黙って喋って

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 786
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022519573

感想・レビュー・書評

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  • ヒコロヒーってサバサバしてるところが結構好きで、ヒコロヒーの書いた本を読んでみたいなと思って手に取った。
    てっきりエッセイだと思っていたら、恋愛小説だったのでビックリした。
    ほとんどの話がハッピーエンドでなかったが、そんなにイヤな感じを受けなかったのが不思議。
    若い時の恋愛ってこんな感じだったかなーと懐かしい気持ちになった。
    個人的には「あと十分だけ」と「大野」が好き。
    やっぱり先に希望が見える話が私の好み。

  • 文才を感じさせるお笑い芸人さん多い気がする。ヒコロヒーさん、前作のエッセイは未読だけどレビュー見るとそんな一人のよう。今回は表現力がさらに必要な小説、読んでみたい

    #黙って喋って
    #ヒコロヒー
    24/1/31出版

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き
    #読みたい本

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  • ヒコロヒーさんが書く18編の恋愛小説の短編集。
    短編集といっても、短編よりも短い掌編小説となっています。「え?ここで終わり?」と思うくらい、最初は中途半端に終わる印象でした。
    ただ、よくよく考えてみると、日常の1ページを切り取っているようで、気持ちが昂った状態から、その後緩やかに冷静な気持ちになっていくまでのワンシーンを読んでいるようでした。そうした意味では、一風変わった恋愛小説の印象でした。そうした空気感の中といった余韻で読んでいる感覚がありました。

    2人の会話から見えてくる「恋愛」は、多種多様であり、色んな人がいるんだなあとしみじみ思いました。
    男から読んだ印象と女から読んだ印象は、もしかしたら違うかもしれません。
    個人的には、それぞれの会話を読んでいると、普通にめんどくさいなと思ってしまいました。

    ヒコロヒーさんの視点で見る男女あるいは友達同士の会話は、日常を切り取っていながらも、共感しないまでも、色々観察しているなと思うくらい、様々なパターンの「会話」を紹介していて、独特だなと思いました。

    短い小説ばかりなので、比較的読みやすいかと思いますが、それがどう発展するのかという点では、「うーん」と思ってしまいました。
    一筋縄ではいかない「恋愛」。覗き見することで思う自分との恋愛の比較。
    なかなか難しいなと思いました。

  • 俵万智さんがお薦めしていたので購読。これは良い!恋愛というか、恋とか愛のさなかにいる人たちの解像度の高さ。だからこそ「他愛ない」物語たち。痺れた。

  • 自分の本心を伝えるタイミングを逃してしまい
    さまよい、すれ違ってしまった若い女と男の
    小さな物語たち。
    女はどうして素直に「好き」と言えないのだろう。
    男はどうしていつもいくじがないのだろう。
    そしてまた女はどうして
    いくじなしのダメ男に惚れてしまうのだろう。
    ときどき、何を言っているのかわからない
    まわりくどい表現があったかと思えば
    はっとするような鋭い会話に目から鱗が落ちたり。
    少し残念だったのは
    どうしても作者の顔とイメージがちらつき
    話の中に入り込めなかったこと。

  • 18編もの短編集。短編より短い掌編。
    作中の会話のひとことがタイトルになってる。読み終わってタイトルをながめると、その会話のシーンが浮かぶ。
    日常の何気ない会話、何気ない日々、その中で私達は何かを察したり、感じたり、雰囲気に乗って伝わってくるものを受け取っている。
    ヒコロヒーって、こんなに繊細な人なんだなって、とても驚いた。サラサラ流れていって気にも止めないかもしれないことを、丁寧にすくい取って、そして言葉にしている。
    それらは、あっ、私にもあった!!と思うこと。「この感覚わかる」なのか、「この感じ知ってる」なのか、自分の気持ちの流れがふと変わる瞬間みたいな、「あっ」ていうもの。。。読み手の年代がどこであっても、この感じはきっと伝わる。これが実体験じゃなくて創作だってのが、ほんとビックリ。ハンパない想像力。
    ただ、18編もあって、似たようなテイストだと、ちょっと中だるみみたいになるなあと思った。

    全てに登場人物の名前がしっかり設定されてて、その名前がイマドキな感じもして、
    コスメやファッションもおしゃれで、今ってものをとらえてるなあと思った。

    「黒じゃなくて青なんだね」これは、好きというか、胸の隙間からジワジワ入ってくるみたいだった。
    遥希(はるき)を中心に回る自分の時間。
    彼の好きな曲、彼の好きそうな服や髪型、
    ブラックが飲めない彼のために牛乳を常備し、ないときはコンビニに買いに行き、彼が欲しがってたスニーカーを買うために何時間も並ぶ。連絡があればいつでも行く。
    遥希と瞳の会話が、会話になってない。
    自分の言いたいことだけ言う遥希に、瞳の言葉は遮られていく。
    「彼が好きそうかどうか」が瞳の全ての判断基準になっていく。喜んでもらいたいという気持ち、可愛いと言われる喜び、好かれたいという必死さ。これは、過去にいた私だ。。
    ちゃんと考えたら、これじゃあ本気では好かれない。だけど、若くて経験なくて、彼に落ちてしまうと、そうするしか思いつかない。いてもたってもいられずどこにでも行く。
    会おう、じゃなくて「会ってもらいたい」みたいな。こんな頃、あったな。。。と思う。
    いつからか、彼氏がいてもちゃんと自分の好みで物を買い、自分で行動できるようになった。どっちがいい?なんて聞いたとしても、最後は自分でこっちと決められるようになった。彼氏が全てではなくなった。彼は好きだけど、「彼だけ」が好きなのではないと気付いたのよね。。。。
    昔、あの頃の、すがるような目の必死な私は、ちょっと哀れで、ちょっと切なくて、でも愛しいなって思う。
    忘れてたあの頃の私を見てるようでヒリヒリした。


    「大野」これが1番好きかな。読んでて人には優しさの表現が上手い人と下手な人がいるってのを思い出した。気持ちはほんとは優しくないのに頭で考えて表現するのが上手い人もいる。
    作中の大野は、料理を半分にして大きい方をくれる人。マリの彼氏は、どのぐらい食べるか聞いてから取り分ける人。
    これって、大野は優しさで、彼氏は作業だよなーと思った。
    大野は、泣いてるマリの顔をおしぼりで拭いてくれる。彼氏は店員にティッシュもらって
    数枚を出してくれる。
    これはどうかな、大野はガサツかな。笑
    そして私は想像する。風邪ひいて寝込んでる私に、何か欲しいものある?と聞いてから買ってくる人と、黙って思い付くままあれこれ買ってくる人。こうなると好みかな。笑
    でもまあ、大野で良かったね。

    「覚えてないならいいんだよ」
    あー、これだな。黙って喋って、の、喋ってはこれだ。ちゃんと言えばよかったのになあ。

    この本は、短いから成功してる気がした。
    どれも最後には自分で立って歩いていこうとする女性の姿だと思った。
    そのへんは、いつもジャケット着てるヒコロヒーの、ちょっと気だるそうだけど自立してる感じに合うなと思った。
    いい本です。

  • ヒコロヒーの恋愛短編集。グダグダ長くないので読みやすい。本人もあとがきで語っていますが、「あんたら、しゃんとせえよ」と思わず毒づきたくなるような男女が出てきて、どれもこれも「分かるわー」となる。結局、誰もがこの18篇のストーリーのどれかに当てはまるような恋愛を一度はしている気がする。そのエッセンスを掴み取るのが上手い。ちょっと一文が長すぎて、主述が分からなくなるところがあるけど、主人公にイライラしたり、ホッコリしたりしながら読めました。

  • 煙草もやらないし、麻雀も並べ方しか知らない私だが、自然で品があるセンスのいい返しをするヒコロヒーが好きだ。そんなヒコロヒーの恋愛小説。あとがきを読んでお題として恋愛小説を書かなければならなかった経緯を知って納得。基本ヒコロヒーに恋愛小説は似合わんし、独特の世界観をお題なしで書いてほしかったと思う。玉石混交の内容だが、「覚えてない~」「かわいいなあ~」「紙ストローって~」「問題なかった~」あたりは結構面白い。もっと辛辣にぶった切るように書いてもヒコロヒーの品の良さがあれば無問題。

  • ご本人が至る所で語るように「他愛無い」恋愛と人生に関する話である。
    ただその他愛なさゆえに普遍的であり、何かを諦めながら何かに手を伸ばすアンビバレントな人間らしさが滑稽で身近であった。今までもこれからもわたしはそうやって生きていくのだろうし、それは、きっと、あなたも、同じはずだ。

  • ヒコロヒーの書く長編も読んでみたいと思った
    病んだすえに読んだ

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