クリームイエローの海と春キャベツのある家

  • 朝日新聞出版 (2024年4月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784022519771

作品紹介・あらすじ

創作大賞2023(note主催) 朝日新聞出版賞受賞作!家事代行歴3ヶ月・津麦の新しい勤務先は、5人の子どもを育てるシングルファーザーの織野家。一歩家の中に入ると、そこには「洗濯物の海」が広がっていた──。仕事や家事、そして育児……何かを頑張りすぎているあなたへ贈る物語。読めば、心がふわりと明るくなる。期待のデビュー作!

感想・レビュー・書評

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  •  家事代行サービスつながりで、次はこちらの作品を読んでみました。せやま南天さんのデビュー作なんですね!なんか、このタイトルと表紙につられて読んでみようかなって思った作品です。

     商社を辞めた永井津麦が主人公。母から厳しく指導を受けた家事でなら何とかなるんじゃないかと…家事代行サービスの仕事に就き少しずつ慣れてきた頃、5人の子どもがいるシングルファザー宅、織野家から依頼が舞い込んだ…。織野家の大黒柱、織野朔也は妻に先立たれて以降、仕事に育児、家事に奮闘し疲弊しており、また5人の子どもたちもそんな父を心配している…。そんな、織野家に入った津麦を待ち受けていたのは、雑然とした生活空間に広がる、「クリームイエローの海」…洗濯物の山だった。

     今、家事を精一杯頑張っている人には間違いなく刺さる作品だと思います。でも正直私が毎日している家事は、手抜き満載だし疲れたらやらないし、後でできることは後回しにしているし(汗)。なので共感できたかというと私的には微妙かな…。とはえ、津麦が家事代行サービスに入ることで、織野家がちょっとずついい方向に向いていくのは、よかったと思います。

    • かなさん
      おはようございます!!
      まきさん、1Q84O1さんが
      家事代行サービスしてくれるそうですっ\(^o^)/
      格安料金でお願いします!!
      おはようございます!!
      まきさん、1Q84O1さんが
      家事代行サービスしてくれるそうですっ\(^o^)/
      格安料金でお願いします!!
      2024/06/22
    • bmakiさん
      わーい(*≧∀≦*)
      何お願いしちゃおうかな(๑>◡<๑)

      もうそのお気持ちだけでお腹いっぱいになりますねヾ(@⌒ー⌒@)ノ

      わーい(*≧∀≦*)
      何お願いしちゃおうかな(๑>◡<๑)

      もうそのお気持ちだけでお腹いっぱいになりますねヾ(@⌒ー⌒@)ノ

      2024/06/22
    • かなさん
      まきさん、お疲れ様です!
      まきさん、優しいなぁ^^;
      まきさんに免じて、お気持ちだけということにしますか…
      1Q8401さんも安心です...
      まきさん、お疲れ様です!
      まきさん、優しいなぁ^^;
      まきさんに免じて、お気持ちだけということにしますか…
      1Q8401さんも安心ですね( ´ ▽ ` )ノ
      2024/06/22
  • さらりと読める一冊。

    商社勤め5年、過労で倒れ辞めた永井津麦は、身体のリズムを取り戻すため、家事代行の派遣会社に登録して働き始める。
    共働きの三人家族や老夫婦から定期的に依頼を受けていて、少しずつ顧客を増やしていた。

    新しい勤務先は、5人の子どもを育てるシングルファーザーの織野家である。
    その家に一歩入るとそこは、洗濯物の海(クリームイエロー)が広がっていた。
    何をするのか相談して決めたい津麦だが、電話だと素っ気ない依頼主の朔也。
    掃除や洗濯がメインかと思っていたが、料理のみの一択だった。

    子どもには勉強と遊びだけで、手伝いは一切させていないらしい。
    いつも冷蔵庫にあるまん丸いキャベツは、朔也の生まれた家の近くにキャベツ畑があったとか、でキャベツを見ると落ち着くんだと中学生の娘が言う。

    津麦は、依頼主の朔也と信頼関係ができるのか…。



    仕事や子育て優先となると家事はおろそかになるのは、ある意味仕方のないこと。
    一見、地味な家事だが、家事がないと生活は立ちゆかない。
    生活は、誰に見せるためでもなく、営んでいくものだが、その生活をどう営んでいくかによって、人は生きやすくも、生きにくくもなるというのはよくわかる。

    家の数だけ形がある。
    確かにそうなんだよなぁ。
    気持ち良く生活していくために家の中を整えて、バランスのとれた食事。
    全部完璧にしようと思うと際限なくある家事。
    終わりなど自分で作らないと延々と続く終わりのない家事。
    線引きがだいじだなと思う。
    持ち越しても許せるものとダメなもの。
    家族がいれば協力して分担するなど。
    その家のやり方でいいのでは…と思う。

    読み終わった後、暑いからとさぼりがちの掃除をちょこっとやった。
    ほんとにちょこっとだ…
    無理はしない。






  • タイトルと表紙でジャケ借り。

    家事代行の津麦と、シングルファーザーの朔也と5人の子どもたちのお話。パパ一人で5人の子ども……もう大変どころの騒ぎではない。
    家事が崩壊してしまっている織野家だが、読んでいて辛くなるほどパパが頑張るし、気を張っている。頑張るけれどこぼれ落ちた家事が、海のように大きくなってしまっている。

    家事とは何なのか。生活とは、生きることとは?
    みんな完璧にやっていると思うかもしれないけれど、意外とそんなことはないのかも。
    毎日、仕事に家事に育児に追われていて、あれもこれも頑張らなきゃ、と思っていたけれど、少し肩の力を抜いて、できる範囲でほどほどに頑張ればいいんじゃないかなと思わせてくれた作品。

    表紙みたいに優しくてあたたかいお話でした!

  • 読みやすい文章。誰かの力をちょっとだけ借りること、美味しいご飯を食べることの大切さを感じることができました。温かい気持ちになりました。

  • 男性の家事をテーマにした物語。テーマは同じでも先日読んだ「山の上の家事学校」と似て非なるものだなぁと思った。
    「山の上…」では、学校が舞台なだけあって、家事はプラスαの習い事っぽいところがあった。
    こちら「クリームイエロー…」は5人の子持ちシングルファザーという設定なので、状況がかなりひっ迫していて深刻。
    こういう時って力の抜き方さえもわからなくなるけど、家事代行という他人が入ったことで、スッと違う風が吹いたのが感じられた。
    家事代行は頼んだことないけど、津麦みたいな人が来てくれるならお願いしてみたいなぁ。
    家事のやり方は人と比べるのではなくて、自分や家族を楽にするスタイルでいいんだって思わせてくれる本。

  • タイトルと装丁に惹かれて手にした本。
    総合商社で燃え尽き、しばらく休養してから家事代行業をしている津麦が主人公。妻に先立たれ子供5人と暮らす朔也のいる織野家に派遣される。仕事と、5人の育児、家事を両立しなければならない朔也の心のうちを表すような壊滅的に散らかった家を舞台に津麦と織野家の交流が描かれている。何か特別なことが起こるわけではない、淡々としたストーリー。家事についてを考えると言う意味では、先日読んだ近藤史恵さんの男性向け家事学校の話を思い出した。個人的には津麦の母親との関係を含めた家事代行への思いや、朔也の態度の変化などがあまり刺さらなかったが、夕飯の家庭料理の献立には癒された。

  • 有名商社での仕事で体を壊し、『家事くらいなら私にも出来るんじゃん?』と飛び込んだ家事代行業。妻を亡くし、夫がひとりで5人の子どもを育てているという織野家に行ってみると、床一面に洗濯物が広がり、まるでクリームイエローの海のようで──

    こんなに家事にフォーカスした小説があったでしょうか⁈ 家事って、本当に瑣末なことの積み重ねなんですょね。それが家事代行となると、他人様の家で行うわけで… 雇い主の家族の幸せのために出来ることは何なのかを考えることで、主人公•津麦は家事代行を職業とする覚悟を育ててゆきます。

    いつ、何がきっかけで図書館で予約したのか、全く記憶がない(^_^;)けど、順番が回ってきたので読んでみたこの本、私自身の生活態度も反省させられ、思った以上に深く心に刺さりました。

  • 読みやすくて一気に読み終えました。
    家事なんて…と思ってる人に是非読んでもらいたい本。当たり前のようにやっている主婦は凄いんです。

    津麦ちゃんのように冷蔵庫の中身(残り物)をみてあっという間にメニューを決めて手早く料理できるのが理想。家事に終わりはなくて、毎日続くもの。頑張りすぎないでいきたい。

  • さらっと一気読み。
    商社勤めで体調を崩した主人公は、療養後家事代行に転職する。現実ではなかなかハードルが高い転職な気がするが、、、
    シングルファーザーの家事という仕事に対する価値観に戸惑う主人公。そもそも何のためにするのか、評価をつけられない家事のモヤモヤが浮かび上がってくる。
    時折はさまれる夕食の献立か、いかにも手書きな感じがほっこりした。

  • まずは家事代行の津麦の料理がとてもおいしそうでした。家事は簡単に出来ると思っていたことがこんなにも困難で難しいとわかる心情が納得しました。子供たちと馴染んでいくところはほのぼのとしていて良かったです。ラストのハイキングは朔也と打ち解けていくところが良い終わり方でした。あなたも読んで元気をもらって下さい。

  • 創作大賞受賞作ということで気になって読んでみました!

    面白かったです!
    わざわざ書くまでもないけれど、家事って特別な資格もいらないし家の中で外側から見えないうえに子どもでできることだから仕事感が薄いけど、立派な仕事なんだよなあ
    しかも、終わりがないという点はものすごく厄介
    父と結婚して寿退社して家庭に入った母は「専業主婦は永久就職」って言ってたのを思い出しました

    物語性も私はすごく素敵だなと思いました!
    複雑な家庭の5人兄弟にお父さん
    結局大事なのは話すことですね
    どんなに想っていても伝わってなきゃ意味はないという…
    お父さんが家事代行の主人公に少しずつ家庭の事情を話したり、労ったり、絆が結ばれていくところもじんわりときました

  • 綺麗な表紙の絵と変わった題名に惹かれて読みました。
    シングルファーザーの苦悩、家事代行としてその家に派遣された津麦の苦悩、家事は完璧だった母への津麦の思い…。と、書いてみるとすごく重い感じにきこえてしまうけれど、全然そんなことなくサクサク読めます。それが逆に不思議。

  • いい話なんだけどなぁ。
    なんか出来すぎ。子供達がいい子過ぎ。
    主人公の津麦もうーんという感じ。
    仕事に対しての意欲は素晴らしいと思うけど、ん?なんか違くない?という気がする。
    家事って地味だけどやらないと生活できないものだ。織野家の家族が皆で力を合わせて生活ができると嬉しいなと思う。
    津麦の母親がなぜそんな態度だったのかわからず、中途半端。
    なんとなく作者のひとりよがりな本って気がしてしまった。

  • 5人の子どもをひとりで育てるシングルファーザー・朔也が、家事代行会社に勤める津麦(つむぎ)の新しいお客様。
    子育て経験がなく、朔也の気持ちを想像することができず、一方的に拒絶されて落ち込む津麦だが、相談相手の安富さんに話を聞いてもらいながら、次第に仕事のやり方を変えていく。
    本書の好きな部分は2つある。
    まず、津麦のメンターである安富さんの存在が大きくて頼もしい。積極的に助言するのではなく、質問を重ねて津麦の意見を引き出し、自分で答えに辿り着けるようにアシストする。
    2つ目は、登場人物がみんな素直。津麦は安富さんの言葉を受けて真剣に考えるし、朔也も次第に津麦に心を開いていく。そして何より子どもたちが健気すぎる。
    みんなが幸せになって欲しいと願わずにはいられない。
    家事に追われて、子どもの顔をちゃんと見ない津麦の母親や朔也に対して、子どもたちが「もっと見てほしい」「頼ってほしい」と寂しさを感じる描写には、自分も反省した。私ももっと頼れるところは頼って、子どもたちの「私を見て」という気持ちに、余裕を持って応えられるようになりたい。

  • 家事に正解はないので他人と比べる必要はないという考え方はすごく良いなと思った。私は料理を作ったり掃除をするのがとても苦手で、大人になったらどうなるんだろうととても不安に思ってたけど最初から完璧にできる人はいないし、こうじゃなきゃいけない!!なんてことも無いので少しずつ覚えようと思った。
    しかし津麦のお母さんはなんであんな態度だったのかなということだけ少し気になった。

  • 家事はあまりに日常的すぎるので、「家事と育児や仕事と両立ができていない」=「日常生活がまともに管理できていない」という思考に陥ってしまうことがあるな、と思った。そして、きちんと家事をこなそうとすると、定時や明確な業務内容がないのでキリがない、終わりがない。
    この作品は、ところどころに刺さる台詞が多い。新婚生活、子育てなど、家族同士でルールや方針を相談し合うきっかけになる作品だと思った。

  • 『洗濯物』を『クリームイエロー』と例えていているところもおもしろかったです。

    家事はやってもやっても終わりがなくて、子どもが数人いると毎日がほんとに大変です。
    ほっとくとすぐ家の中が荒れたり、気になりだすとバタバタしながらでも片付けてしまったり…

    家事はその家その家でやり方も違うし、程度も違うし無理せず自分たちに合ったやり方でゆっくりやればいいんだな、って気が楽になりました。

    今日はここまでやったら、明日これやろう!
    時には息抜きしよう!
    とか大事ですよね。
    ほっこりするストーリーでした。

  • #クリームイエローの海と春キャベツのある家
    #せやま南天
    24/4/5出版
    https://amzn.to/3vGoln

    ●なぜ気になったか
    創作大賞なるものを本書の紹介で知った。生まれはネットコンテンツの作品クオリティは、最初から出版決定作品とどの程度差を感じるか確認したい

    ●読了感想
    1ページ目から好みの小説と確信。情景の細かい部分が表現され脳内にクッキリとイメージが浮かび上がり、そこから引き込まれて一気に読了。note創作大賞今後要チェック

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き


  • 自分に自信を失い切ってしまった時って、他人と自分とを比較してしまいがちなのだけれど、そんな時でもほんの少しだけ前を向かせてくれるような、まさに春のようなぬくもりを感じる一冊でした。
    ご飯を作る描写も細かく描かれていて、想像が膨らむし、とにかく美味しそうで。
    ここ最近読んだ中で、かなり好きな作品です!
    圧倒的で衝撃的な力強さは無くとも、少しだけ、前を向けるかも、そんな気持ちになります。

  • 過労で倒れ、商社を退職して、派遣で家事代行の仕事を始めた津麦。

    ある日初めて向かった家は足の踏み場もないほどに服が散乱し荒れ果てた家だった。

    そこは妻を亡くし、シングルファーザーが5人の子供を育てる家で…

    家事代行を雇いながら、何故か食事の準備しかさせない父親が謎だったが、彼には彼なりの考えがあって…

    話し合うこと、気持ちをさらけ出すことの大事さを考えさせられた。

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