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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784022519900
作品紹介・あらすじ
大きな物語がなくなったあとの複雑な時代に、
新しい出会いや発見、悲しみや葛藤を経験しながら成長する子どもたち、
うつろいゆく大切なものもの。それでもなお世代を超えて受け継がれる、
かけがえのない日々を描く新たな成長小説(ジュブナイル)
いまほど世の中の仕組みが複雑ではなかった一九七〇年代。
『七夜物語』という不思議な本の世界を冒険した子どもたちがいた。鳴海さよと仄田鷹彦。七つの夜をめぐる冒険は、二人にとって大切な経験となるが、さよも仄田くんも「夜の世界」の出来事を決して思い出すことはなかった。
あれからおよそ三十年――。
さよの息子「絵」と仄田くんの娘「りら」は、両親と同じ小学校でクラスメートになっていた。二人もまた『七夜物語』の世界へと導かれるのか?
二〇一〇年の現代を舞台に、十歳から十一歳へと成長する二人の変化の兆しと、子どもたちを取りまく世界を鮮やかに捉えながら、ささやかな人の営みと、そのきらめきを届ける物語は、二〇一一年の「あの日」へと向かっていく。
著者の長編ファンタジー『七夜物語』から十二年、
次世代を生きる子どもたちの物語
みんなの感想まとめ
成長と時の流れをテーマにした物語が、現代の子どもたちの視点から描かれています。主人公たちが両親と同じ小学校で出会い、過去の冒険を引き継ぐ様子は、親子の絆や世代を超えたつながりを感じさせます。小学生の目...
感想・レビュー・書評
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たけやぶやけたたけや
ぶやけたたけやぶやけ
た・・・
たけやぶやけたを三回
唱えればいろんなこと
が大丈夫になる。
かんたんなおまじない
だけどけっこう効くよ
とりらちゃんは言う。
りらちゃんの姓は仄田。
そう、あの仄田くんの
娘がりらちゃん。
そして、さよちゃんの
息子は絵(かい)くん。
ふたりは両親とおなじ
小学校でクラスメイト
になり、
かれらもまた夜の世界
へと導かれていきます。
あのくちぶえ部の麦子
さんも、
もちろんグリクレルも
登場しますよ♪
そっか、そうだよなあ。
仄田くんとさよちゃん
も大人になるんだなあ。
うん、時の流れは止め
られないもんね。
そして齢を重ねるって
やっぱり素敵なことね。
仄田くんはなんと大学
の先生に、
さよちゃんは作家さん
になりました!
でも大人になると難儀
なこともいろいろあり
ますね。
はてさて信じるものは
なんとやら、
たけやぶやけたを三回
唱えておきましょうか
(笑 -
小学生の目線で書かれているのに、所々ハッとさせられるような真理に出会った。なつかしいと、さみしいは、近い気持ち、など。
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ずるいなぁ。続編書かれたら読まないわけにはいかないでしょう!
しかも仄田くんの娘とさよの息子が同級生ときたら。仄田くんがどんなお父さんに、さよがどんなお母さんになってるかも知りたいじゃないですか。
存分に味合わせてもらいました。
「七夜物語」のゾクゾク感は薄れたものの、またあの世界に入れたのはうれしいかったです。
最後のおまけエピソードも、ずるいなあ。 -
酒井駒子さんの挿絵が美しかった七夜物語…
こちらは、ちょっと雰囲気がちがうな…と思ったらヒグチユウコさんの装画。
どちらも素敵です。
そしてやはり、川上弘美さんの子ども心の表現がなんとも愛おしい。
「大人になったら、子どもの時のことは、わすれちゃうのかな」という絵くん
「わからない。子どもの時にあったできごとは、きっとわすれないよね。でも、今の自分の気持ちは、おぼえてるかどうか、わからない。だって、大人になったら、ちがう気持ちになってるかもしれなくて、そうすると、もっと前の気持ちをいつまでもおぼえてて、いちいちそのことを思い出してたら、気持ちが決まるのに、すごく時間がかかっちゃうじゃない?」と、りら。
その後、絵くんは隣にいるりら、おかあさんを見て大切なものはすぐそばにあったと気付く。
子どもの時の気持ちはそのまま覚えていることはできなくても、その気持ちがあったから、あらたに感じることもある。
気持ちが変わることは悪いことではない。
大切なものが何かに気付くのにも、時間がかかってもいい。大切なものはなんだろうと探すことで初めて気づくことはたくさんある。
大人になることは子どもの気持ちがわからなくなってしまってちょっぴり淋しいことだけど、こうして子どもの気持ちを考えてみることは悪くないなと思う。
そして、いろんな子どもがいていろんな大人がいるこの世界は、案外面白いものかもしれない。
そう思わせてくれる続七夜物語だった。
「明日、晴れますように。」
これは、希望を持つことができた子どものささやかなの願いごとなのかもしれないな。 -
最初はあれ?七夜物語の続編だよね?
想像と違ったーと残念に思ったけど、これはこれでなんかいいかなと思った後半ついに!
グリクレル!!
そうだ、懐かしい!七夜物語の時もグリクレルに怒られてた笑と一気に世界が広がった。
さよと仄田くんだーー。
この2人のそれぞれの子供、りらと絵かーと思うとさらに感慨深い。
後半はそのままとてもよく、またラストがにくい。
なんだかとても嬉しくて読み終えたあとはとても幸せな気分になれた。 -
川上弘美大好評だった「七夜物語」の続編の長編傑作ファンタジーの登場です。絵とりらの成長とともに不思議な世界に誘う物語に拍手喝采です。とても印象に残った一言「おべんとつけて、どこいくの」何か懐かしさを感じた。そしてラストの二人の行末に一喜一憂しました。あなたも読んでこの壮大なファンタジーを堪能して下さい。
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主人公の小学生、仄田りらと鳴海絵の二人を中心としたストーリーが視点を変えて進んでいく。りらはマイペースで自分のルールのようなものがあって、確かにちょっと変わっている。りらと絵は性別を超えて仲が良く、いつもべったりなわけではないけど、すごく良い関係だなと思った。最後のあとがきまで読んで初めて知ったけど、『七夜物語』という作品の続編らしい。
この物語は小学生二人が自分の成長やら両親のこと、いじめなどに直面していく成長ストーリー…かと思いきや、ファンタジー要素もあり、幼い頃ってこんな風に感じてたなぁと思うこともあれば、二人(特にりら)はずいぶん大人だなぁと思うこともあった。 -
そうか、そうか、そうだった!と思い出す。
いや、ほとんど忘れてるけど。
悪くない、けどファンタジーはやっぱり苦手(^◇^;) -
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空気自体は澄んでいるくせに周りには水滴の靄がかかっていてなかなか遠くまで見渡せない。真っ直ぐ進んでいるつもりなのになぜか遠回りになってしまう。何だろう、そんな感覚。
川上さんの無二の感性と願いがこめられた素敵な作品でした。
ただ、夜の校舎での顛末だけがどうしても違和感があって共感できなかったのだけが残念だった。ここのエピソードは他の作品(「七夜物語」?)とリンクしているのかな?それを知っていればまた受け止め方も変わったのかな?
読み終わってみれば、とても壮大な物語。りらと絵のようなつながりにとても憧れる。タイトルがとても素敵。「川上弘美」っていう字面までがなんだか素敵に見えてしまうのが不思議。 -
成長譚には違いない。前作の冒険を経て何かを獲得していくスタイルとは少し違って、本作では、自分や周りをみつめ、内面に深く潜ってゆくような印象だ。
そもそも子どもと大人の差とはなんだろうか。18歳になれば成人という話ではなく、成長の証としての大人とは何を指すのか。経験値はその指針の一つかと思う。しかし、経験を通じて何も考えることをしなければ、経験値は上がらない。人としての成熟度は、物事と真摯に向き合うことによって深まるのではないか。だとすれば、りらと絵の夜もやはり冒険だったのだろう。
成熟もさることながらゾンビになって永遠にさまよわないよう気をつけねばと思う反面、既にゾンビだったりしませんよね?といささか焦る。-
はなむぐりんさん、こんばんは。いつもありがとうございます。たしかに18歳になれば成人という話ではなく、ですよね。社会人になっても長らく学生気...はなむぐりんさん、こんばんは。いつもありがとうございます。たしかに18歳になれば成人という話ではなく、ですよね。社会人になっても長らく学生気分を引きずってた身として耳が痛いところです(;一_一)2024/09/15 -
コルベットさん、コメントありがとうございます。
そうなんです。素敵な物語に心躍らされる最中、本質を突くフレーズが散りばめられていて、はっと...コルベットさん、コメントありがとうございます。
そうなんです。素敵な物語に心躍らされる最中、本質を突くフレーズが散りばめられていて、はっとしました。成熟していない我が身に、矢がぽすぽすと刺さる様な気分でした。2024/09/16
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本編は読んでいないが、後半から繋がりが段々とわかってくる。
りらと絵の関係、小さい頃にはあったな。りらみたいに変わってないかったけど(笑)
本題にもなっている最後の章。
ちょっとご都合主義だけど、なんだか許せる。
時代は変わっても、いろいろな形で歴史は繰り返す。
大好きなヒグチユウコさんの装画がうれしい。 -
「七夜物語」の続きが出たと聞き、ヒグチユウコさんの装画でもあり、迷うことなくひとまず入手。初出は「小説トリッパー」。
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『「うん、そうだよね。でも、わかりやすくちゃ、だめなの?」ぼくは大ねずみに聞いてみた。最初は、大ねずみのことがこわかったけれど、今はもう、どっちでもよかった。いろんなことがあって、つかれてるからかもしれない。「だめとかいいとか決めるってことが、そもそもわかりやすいことじゃないのかい?」かあさんが、大ねずみのその言葉を聞いて、わらった』―『二人の夜』
ああ、なるほど。これは続編だったのか、と届いた本の表紙を見て理解する。本棚には横長の新聞の切り抜きの束がある。もちろん、単行本もあるが初の新聞連載ということで一日一日読み継ぐ愉しさを味わった名残だ。本当は、連載された後に単行本となったものを読む方が好きなのだけれど(何故って、自分の息継ぎで読めないのは大変じゃない?)。
川上弘美の小説に何を求めるかと問われると、答えに少し困るのだけれど、「七夜物語」のようないわゆる「ジュブナイル小説」を読んで味わいたいと思うようなものは全く想定していない。もちろん、川上弘美の小説はそんな風に分類してしまえる程単純ではないのだけれど、例えば夏休みの課題図書だった「大きい1年生と小さな2年生」のような少し道徳臭い話を読むのが苦手なのだと思う。別に「硬質」なものを求めている訳ではないし、この「明日、晴れますように」も読んでみれば文章は確かに川上弘美なのだけれど、少しもやもやする。そう書いてみて解ったのだけれど、川上弘美の小説とか、岸本佐知子の翻訳とかを好んで読むのは、押し付けられた道徳に対する忌避の思いを作品から感じられるからなのかも知れない。
もちろん「七夜物語」は、小学生時代の課題図書や道徳で読んだ副読本とは違うけれど(道徳というと、どうしても「♪ 口笛吹いて空き地へ行った〜」という歌が頭の中を流れて行ってしまう)、そんなむずむずとしたものが出てきそうだと感じさせるような設定があり、ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」みたいな話の展開もあるので、読んでいて冷や冷やした記憶がある。そして、いつも以上に平仮名書きの多い本書も、続編であるので当然のことではあるけれど、あの歌を再生するスイッチが入りそうな物語だ。
けれど、川上弘美の小説の主人公たちはいつも(作者に似て)一筋縄では行かない人ばかり。自分自身が天邪鬼な性格な為か、個人的にはそんな登場人物たちはとても魅力的だと思うのだけれど、そんな彼らに妙な感情移入も拒絶感も引き起こされることもなく、ニュートラル(って日本語にすると中立的とか中間的なんだろうけれど、もう少し柔らかい意味合いで使いたい。例えば、あいまい)な立ち位置で読むことが出来るのがよい(あくまで個人的な感想です)。ちょっと変わった主人公たちは粛々と物語を進めていく(余談だけれど、この粛々な感じが誤解されて「あわあわとした」等と評される原因なのかも知れない。川上弘美の小説は、決して淡くはないと思う)。でも本当は決して粛々と事に及んでいるのでも、淡々と事が流れているのでもなく、そこには表に出てこない(あるいは、出せない)葛藤がある。その少し捻じれた感覚こそが川上弘美が「つい」(本書には単行本には珍しく著者によるあとがきがありますが、そこにそのように吐露されています)書いてしまう小説の本質であり、それは恐らく主人公たちが漠然と感じている「居場所の無さ」感に起因するもの。そこまで邪推してみると、これはカリフォルニア帰りの川上弘美自身が感じている世界観(少なくともヒロミ・イズ・モンキーと呼ばれた世界に居た時に感じていたであろう世界観)に辿り着くものなんじゃないたろうか。この作家の書くものがどこかいつも空想科学小説めいているのも、それが理由だったりして。
本書は半ばを過ぎてもさっぱり続編的な展開は広がらなくて、例の大きなねずみが中々出てこないなあ、このままだと続編という意味は人の繋がりのことだけになるのかなあ、なんて思っていたら急展開が待っていた。そして最後はテレビドラマのシリーズものの最終シリーズのエンディングのように、あれよあれよという間に色々なものが全て結びついて終わる(ので少し読んでいて恥ずかしいような気持ちがわく。という感想も変な感想だけれど、今、中学生日記を見たら感じるであろう、じっとしていられない感じと言えばもう少しわかり易いか)。えっ、そうなるの、という展開はあるけれど、世代を越えて描いた意味合いは判り易い。ただその結びつきはちょっときれい過ぎるなあ。それと、最後の最後にそんな登場人物を出したりして、続編の続編を書く可能性を残したのかな、と思わず勘ぐってしまった。 -
さよと仄田くんの冒険から30年後。2人はそれぞれに家庭を持ち、4年生で同じクラスの子供の親となっている。さよの息子・絵(かい)と仄田くんの娘・りらが今作の主人公だ。性別は違えど2人ともさよと仄田くんにそっくりな性格をしていて面白くて嬉しい。りらはやっぱりというか変わり者で3人の女子にイジメられていたり、それを絵はどうする事もできないけど気にしていたり。2人の日常が交互に描かれているが終盤で夜の冒険に出かける。大切なものを見つけるために。大切なものは別に1つとは限らない。そしていつまでも同じとも言えない。
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表紙のイラストがまずすごく好き。
登場人物が、こどもも大人も、好きだなー
もちろんねずみも笑
お気に入りの空気感
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
川上弘美の作品
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感想 :

心の中で落ち着いて正確に唱えます!w
心の中で落ち着いて正確に唱えます!w
これもタイトルにやられました。
いつか読んでみたいです!
これもタイトルにやられました。
いつか読んでみたいです!