共犯の畔

  • 朝日新聞出版 (2024年9月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784022519993

作品紹介・あらすじ

代議士事務所立て籠もり事件が発生、犯人2人が逮捕されるが、完全黙秘を貫く。彼らが沈黙を続ける真の理由とは? ラストで明かされる驚愕のメッセージに読者は慟哭する! 巨大ダムに象徴される日本の病巣を抉り出す白熱のサスペンス巨編!!

みんなの感想まとめ

政治の闇と利権問題をテーマにした骨太なサスペンスが展開されます。代議士事務所での立て籠もり事件を背景に、過去の巨大ダム建設を巡る町長選挙が絡み合い、事件の真相が徐々に明らかになる様子は非常に緊迫感があ...

感想・レビュー・書評

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  • 巨大ダム建設をめぐって、賛成派と反対派が町を二分する壮絶な町長選挙が行われた。
    それが33年前のことで、時が流れて現在、代議士事務所で立てこもり事件が発生し、若者2人が逮捕されるが実はそこには理由があった…。

    エピローグは、息を呑むような告白であったと思うが、世の中は政治家たちの思惑で悪を摘みとることをしない、追求しない警察や検察やマスコミなどのメディアにうんざりしてることのみが伝わってきた。


  • 骨太の政治小説。フィクションと言いながら物凄くリアルで、まるで今の政府や検察、御用メディアに成り果てたマスコミを描いているかの様で気が重くなった。

  • 代議士事務所での監禁事件この事件はどうして起きてしまったのか?過去の群馬県鈴ノ宮町での巨大ダム建設をめぐっての町長選挙、謎が謎呼びあっと驚く展開に読む手が止まらず一気読みでした。立てこもり事件の真相、意外な真実に驚愕な思いをしました。あなたもスリル満点のミステリーを読んで興奮して下さい。

  • 真保裕一作品らしい社会派サスペンス作品でした!
    ダム建設に揺れた村民を背景に、ダム建設に絡む政治家や利権者たちと、被害者と言うべき村民との対決の構図が引き金となって起こった現代の大事件!その事件を引き起こした犯人の意図とは?ということで、なかなか物語に惹きこまれる面白い作品でした!

  • ダム建設でダム湖の底に沈む町を舞台に繰り広げられる推進派と反対派による市長選。33年前、13年前、そして現在と時系列を移しながら、長きにわたる利権政治と政権交代の稚拙さなど、リアリティあるフィクションに仕上がっている。

    プロローグで起きる立てこもり事件、犯人は?人質は?時折挟まれるインタビューは誰が誰に?と先が気になる展開。
    与党の利権政治だけでなく、自らの利益のために政治家に群がる人々、掛け声だけはいいけれど覚悟のない野党の体たらく、政治家の闇を暴こうともしない御用ジャーナリズムの罪、そしてそんな与党を長年選択してきた国民と全方位を満遍なく批判し、全てが共犯だと訴えかける作品。

    問題提起だけなら誰でもできる。じゃあどうすればいいかと考えても思い浮かばないんだよね。そのくらい政治家にもマスコミにも、なんなら私たち有権者にも失望してるから。気が滅入る読後。


  • ダム建設にまつわる反対運動や政治も絡み、監禁事件の謎にせまっていく。
    私にはあまり合わなかった…

  • 後半のたたみかけるような真相解明は一気読み必至の展開。一方で中盤までは時系列が混乱するような場面展開もありやや理解不能なうえ飽きてしまう場面もあった。

  • かつて政権与党が衆院選で敗れて政権交代が実現した。その際、勝利した政党のマニフェストには「ダム建設計画中止」が書かれていた。そんな事実を背景に、とある議員事務所で起きた人質立てこもり事件の真相が描かれる。
    ……のだが、現在のプロローグから33年前の第一部に飛び、続く第二部は13年前である。ようやく第三部で現在に戻るが、その間延々200ページ以上もダム建設を巡る政治的駆け引きを読まされる。
    衆院解散総選挙を見込んでの出版はタイムリーではあるが面白いとは言い難く、読み進めるのが苦痛だった。最後まで読んで納得はしたが、他の書き様はなかったものか。

  • 時代が3つに分かれていて、それぞれの物語が展開していきます。共通の主人公はいません!でも、ダム開発を発端にそれに絡んだ人々が、プロローグとエピローグで繋がります。すごい構成力と展開力だと思います。

  • タイムリーに読んだ
    ひたすらこれあそこのダムの話しだなぁと思いながら
    理想は最初必ずあるけど、現実に実行して実現するのは難しい
    政治家って無私の心でとは無理?
    昔井戸塀政治家っていたけど今は死語なんだろうね

  • 今野さん読んだ後だけに、その対照的な文章際立つ。話の枕長すぎ。登場人物みんなが推理合戦、独り言。肩が凝る。真保さん、もっとテンポ良く会話で。八ツ場ダムでも似たようなことあったろうな。朝令暮改の国に翻弄された住民。コロナでも感じたが政治的な立場に左右されない科学的知見示せないものだろうか。

  • これ実話じゃないの?と思わせるくらい
    裏金を平気な顔して使ってきた、政府。
    それを許してきた、あまりにも政治に無関心な
    日本国民。
    いまこのようにしたのは誰なのか?
    まさしく共犯の畔に立っている我々なのだ。
    グサっとくる作者の問いかけが胸に刺さりました。

  • ほんとに政治家たち、辞めて、と思った^_^
    明日衆議院選挙…行くのやめよーかなー^_^

  • 代議士事務所で秘書を人質にした立て籠もり事件が発生。あっさり投降した犯人2人は完全黙秘を続けるが、その原因は33年前の巨大ダムの利権をめぐる政争にあった…。無責任な政治家、マスコミ、住民の犠牲となった人たちが哀しい。途中ちょと長かったが読ませる社会派小説!

  • ちょっと動機が弱いんじゃないかな、これだけの事件を起こすにしては。
    それに結局政治家はダメージが少ない。まあ日本らしいっちゃらしいんだけど。スッキリ感が足りない。

  • フィクションだけど、似たような話が現実にもあったりするなぁ、と勘繰ってしまうような社会派サスペンス。
    ダムの建設をめぐって反対派と賛成派に割れた鈴ノ宮町。33年前、13年前と不祥事によって追い込まれた、ダム反対派。そこには何者かの影が感じられた。そして現在、議員秘書が監禁される事件が起こる。高山弁護士がすべてを投げ打って犯人の弁護を引き受けるのだが、、、。
    この物語は、私たちみんなに投げかけられた問題提起だな、と。
    お金や権力は人を変えてしまうのかもしれない。だからこそ、若い感性や情熱を持った人たちが、風を伴って出入りすることが必要なんだろう。そして今の政治の世界にも。
    個人にとっては大きすぎるテーマだったけど、考えさせられた。

  • 途中に入る独白に引き込まれる。「これは誰が話しているんだろう?」と。全体的に重い話だったけれど、無関心だったり目を背けてはいけない話だと思う。

  • 読みにくいけど著者のメッセージは強いし共感できる 選挙前にリリースしたかったのはわかる

  • 2026.2 真保さんらしいといえばそのとおりなんだけどストーリーがキレイすぎるかな。

  • 政治家を批判する内容だけで、これと言って心に残る物は無かった

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著者プロフィール

真保裕一(しんぽ・ゆういち)
1961年東京都生まれ。91年に『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞。96年に『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年に『奪取』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で新田次郎賞を受賞。他の書著に『アマルフィ』『天使の報酬』『アンダルシア』の「外交官シリーズ」や『デパートへ行こう!』『ローカル線で行こう!』『遊園地に行こう!』『オリンピックへ行こう!』の「行こう!シリーズ」、『ダーク・ブルー』『シークレット・エクスプレス』『真・慶安太平記』などがある。


「2022年 『暗闇のアリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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