死んだら永遠に休めます

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  • 朝日新聞出版 (2025年2月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784022520173

作品紹介・あらすじ

死んでほしいと思っていたパワハラ上司が死んだらしい。容疑者は――部下、全員。無能なパワハラ上司に苦しめられながら毎日深夜まで働き詰めの生活を送る28 歳の主人公・青瀬。突然失踪したパワハラ上司・前川から届いたメールの件名は「私は殺されました」。本文には容疑者候補として「総務経理本部」全員の名前があった。限界会社員・青瀬と妙に頭の冴える派遣社員・仁菜は二人で真相解明に取り組むのだが……。発売前から「一気読み」「怖すぎる」と話題沸騰の、新しいストーリーテラーがおくる恐怖の”限界会社員ミステリ”!********知りたくなかったこんな真相なら。仕事で疲れ、心が死んでしまったら、人は悪魔になってしまうのか。限界が悲劇を起こす。がんばれよ、青瀬。ジュンク堂書店滋賀草津店 山中真理さん限界アラサー会社員・青瀬は、きっとあなたの近くにもいる。予想を裏切り続ける展開に振り回されるべし!啓文社岡山本店 三島政幸さん超絶パワハラ上司。いつまでも終わらないたくさんの仕事。そんな環境を諦めて死んだ目をしている同僚たち。どうして私はこんな救いようのない会社にいるのだろうか………?絶対に働きたくない職場で繰り広げられる人間模様の渦に、あなたの理性が試される。ぜひ最後のページまで見届けてほしい。大盛堂書店 山本亮さん雪に閉ざされた山荘じゃなくても、絶海の孤島じゃなくても、ヒトを極限状態に陥らせることはかくもたやすいものか……。思い込み厳禁の社畜ミステリ!!佐賀之書店 本間悠さん何のために働くのか。自分の居場所はどこなのか。生きることが麻痺していないか。人の命の尊さを問い、社会問題への警鐘を打ち鳴らす、課題書だ。紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん職場の人間関係がこんなにもおぞましいとは・・・(怖) タダならぬ空気が全編から漂い、胸騒ぎが止まらない! パワフルにしてハラハラドキドキの展開が最高。これぞまさしく「パワハラ」文学だ!ブックジャーナリスト 内田剛さん限界のその先を見た! 社会への警鐘が軽快に描かれたノンストップミステリー!うさぎや矢板店 山田恵理子さん「逃げる」という選択肢はなく、「このまま生きる」か「死ぬ」かの二択しかない。最初から最後までずっと胸糞悪い。なんなんだこれは。紀伊國屋書店梅田本店 小泉真規子さん全く展開予測不能! 「そんなブラックな会社一刻も早く辞めて!!」と心の中で叫びながら、どんどん悪化していく主人公を取り巻く状況と、積み重なる微かな違和感に不穏さを感じつつ、一体どう着地するのかとハラハラし通し!ジュンク堂書店旭川店 松村智子さん加速する人間不信が最後まで止まらない悪夢の転落劇。一気に読ませていただきました。ときわ書房本店 宇田川拓也さん

みんなの感想まとめ

リアルな職場環境を描いたこの作品は、主人公・青瀬がパワハラ上司の下で心を削られながら働く様子を追い、日常の中に潜む恐怖を浮き彫りにしています。序盤は社会派ドラマのように感じられるものの、物語が進むにつ...

感想・レビュー・書評

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  • しんどいときは休みましょう(°▽°)

  •  リアル過ぎて、小説として読むにはモヤモヤしか残らない。

     ブラック企業は、辞めて初めて経験が身につくだけであって、心が壊れるまで我慢したら終わり。
     
     でも昔よりは減ったのかな。

    • きたごやたろうさん
      POKKAさんへ

      そうなんですよねぇ。
      オイラとしてはめずらしい星1つでした。
      POKKAさんへ

      そうなんですよねぇ。
      オイラとしてはめずらしい星1つでした。
      2025/09/18
    • POKKAさん
      コメントありがとうございます。

      良くも悪くもどっちかに振り切れて欲しかったです。
      コメントありがとうございます。

      良くも悪くもどっちかに振り切れて欲しかったです。
      2025/09/18
    • きたごやたろうさん
      POKKAさんへ

      だよね。
      最初は思いっきりダークのバッドエンド⁇って思ったのに…。
      POKKAさんへ

      だよね。
      最初は思いっきりダークのバッドエンド⁇って思ったのに…。
      2025/09/18
  • 「この会社、おかしい」――そう思いながらも、日々をやり過ごしていないだろうか。
    遠坂八重『死んだら永遠に休めます』は、そんな私たちの“リアルな日常”から静かに地獄へ落とす。

    物語の舞台は、ごく普通の職場。
    主人公・青瀬は、パワハラ上司・前川の下で心を削られながら働いている。
    序盤はまるで社会派ドラマのようで、「青瀬が報われてほしい」と願わずにはいられない。
    だが、ページをめくるごとに違和感が積み重なり、読者の認識が少しずつ狂っていく。
    気づいたときには、職場小説の皮をかぶった心理サスペンスの檻に閉じ込められているのだ。

    そして、最後に訪れる真相は、怒りも哀しみも越えてただ恐ろしい。
    “悪”が誰なのかではなく、「正しさ」がどこで崩壊するのかが描かれる。
    一気読みしてから、もう一度最初のページを開きたくなる。再読すると、すべての言葉が別の意味を持つからだ。

    読後に残るのは、「生きる場所は、ここだけじゃない」という小さな解放の感覚。
    社会の暗闇を照らすのではなく、その中に潜む自分の影を映す――そんな、極上の社畜心理ミステリーだ。

  • 図書館本(30)

    図書館予約して5ヶ月、やっと回ってきた❢
    仕事に押しつぶされそうになって日常が日常でなくなり思考回路もメチャクチャで読んでる方もおかしくなりそうだった。 
    そこまで仕事にしがみつく明確な理由も見いだせず(そりゃ収入がないと生活できないけど)自分が壊れたんでは元も子もない。
    そんな会社辞めて正解❢

  • 面白かったー!一気読み。

    仕事に追われてる様子はとてもリアルで、自分の職場でメールやチャットの未読がたまる様子を想像して疲れてしまった。何てブラックなんだろう、誰も改善しようとしないなんて異常だなと思った。

    パワハラが日常的に行われているのは読んでいてつらかったし、あらぬ疑いをかけられるのが気の毒でもう完全に青瀬目線で読んでいただけに、ラストの急展開にびっくり。
    青瀬って、私が職場で頭を悩ませるタイプの子じゃないか!

    もう一つのパートが差し込まれてる構成も良かったな。
    昔の青瀬が本来の青瀬だよね。
    仁菜ちゃん、能天気なだけじゃなかったんだ。
    二人の居場所はここじゃなかった。
    新しいところで伸び伸びと働けるといいな。

  • 新聞のいちおしミステリーとして紹介されていて、自分も会社員として気になる内容だったので遠坂八重作品を初読み。ちなみに、うちの上司はパワハラではありません。笑

    パワハラ上司・前川に苦しめられながら毎日深夜まで働き詰めの生活を送る28歳の主人公・青瀬。突然、前川が失踪して職場に平穏が訪れるかと思ったのも束の間、失踪した前川から『私は殺されました』とのメールが全社員宛に届き、容疑者として部署内全員の名前が書かれていた…

    前川のパワハラと青瀬が日に日に壊れていく描写にリアリティがあり引き込まれる。物語がテンポよく展開し読みやすいこともあって、ページをめくる手が止まらない。そして最後の真相で衝撃を受けること間違いなし。

    ありがたいことに身の回りではないけど、実際どこかにありそうな話でゾッとする。軽く人間不信になるかも。

  • 人間の闇を見ました。

    ポップさと、どことなく暗い雰囲気を出すカバーの絵

    インパクトあるタイトル

    話題になっていた本書、ようやく読むことができました。


    大溝ペアリング川崎事業所総務経理統括本部に所属する青瀬。
    長時間残業は当たり前のブラック企業で、上司である前川からも毎日壮絶なパワハラを受ける。
    でも、パワハラを受けているのは青瀬だけでなく、同僚の飯野、大盛、保科、丸尾の4人も。

    ある日、前野は失踪。
    その後、川崎事業所全員宛に前野が
    「私は殺されました。容疑者は青瀬、飯野、大盛、保科、丸尾」
    と告発メールが届く。

    前野は本当に失踪したのか?
    前野は本当に殺されたのか?
    殺されたとしたら、犯人は?

    といったあらすじ。



    限界会社員青瀬の日常生活は、散々たるもの。

    仕事に真面目過ぎるほど向き合う日本人の末路を小説を通して垣間見て、心が辛くなりました。

    負の連鎖

    読後にそんな言葉が思い浮かびました。

    でも、この人間の社会では、負の連鎖は無くなることがないのかもしれません。


    ミステリー作品としても面白い作品でした。

    特に私は引っかかることがなかった一文や一コマが、最後に結びついてくる。

    そして、ミステリーの醍醐味、どんでん返し。

    全く予想しなかった結末でした。


    重苦しいストーリーでしたが、終盤に訪れる一コマに、私は救われました。

  • パワハラ被害者の青瀬。パワハラ上司の突然の失踪。だがその失踪にはある計画が動いていた。パワハラはその人というよりは環境が人を変えていき誰もがパワハラをしてしまう。まずはそこから逃げないといけない。と考えされるオチは恐怖でした

  • 大手企業のブラックな部署でパワハラ上司が突然失踪したことから始まるお仕事×ミステリー。

    パワハラ、超過勤務、殺人事件…
    どんどん不穏さが増していく展開なのに、主人公の青瀬と探偵役の派遣社員の仁菜のやり取りが軽妙。
    ライトなタッチで読みやすくてあっという間に読めました。

    これはもう人間不信になりそうな話です。
    自分が周りからどう見られているかなんて考えたくない…
    何故か続けてイヤミス系(&季節は夏)に手を出してしまいました(汗)

    個人的に総務の似たような仕事をしていたので、ちょっと興味深く読んでいました。
    何か引っかかるというか薄々気付いてはいたのですが、キツい真相でした。人間の悪意が恐ろしい。
    まぁ誰にでも向き不向きがあるのではないかなと思うし…こんな会社にしがみつかないでいいよ!って言いたくなりました。

  • 何これ?!面白かったです。予想出来なかった展開でした。怖すぎる。パワハラ上司、ブラック企業、永遠に終わらない仕事の山、、、主人公の青瀬、しんどかったね。派遣社員ニナちゃんのキャラがとても救いでした。

  • 6月のみかんについて考察する。

    【LINE】
    6月20日 青瀬:「長谷さんのみかんめちゃうまかったから送ってほしい」
    6月23日 新潟の母親:「送ったよー!届いた?」

    お母さん、めちゃシゴデキやんね。仕事が早い。
    でも、お母さん、わかっていると思うけど、娘さんはみかん腐らせるよ。
    お母さんの仕事の早さを、少しでも青瀬に遺伝していれば良かったのに。

    それにしても、新潟で6月にみかんって、出荷されてるんだろうか。夏みかんってことか。
    気になり過ぎて新潟のみかんを検索した。
    わからん。6月に出荷情報ない気がする。
    長谷さんって、どこの住人なんだろ。
    それかデパートの高級柑橘あたりの代物だろうか。
    あぁ、もったいない。
    冬のみかんと6月のみかんの食べ比べして欲しかったな。


    1時間でできる仕事を1日かけてさらに残業して終わらせても「自分は誰よりも出来ている」と思える青瀬の才能が欲しい。本気で羨ましい。青瀬に青瀬の無能さを伝えていた人は、たくさんいただろうに。
    気づかせてしまった仁菜ちゃんは、残酷ともいえるし、ブラック企業から救った神ともいえるな。これからも、青瀬と仲良くしてやって。

    他人がどう思うか、関係ない。
    自分は、自分。
    (殺されない程度には。)

  • 、、、。

    、、、。

    えーっとですね、、、














    面白くなかったです
    以上!( ー`дー´)キリッ









    いやね、レビューは書いてたんですよ
    もちろん内容とは関係ないレビューをw
    けど、読み返してみると"ぐち"しか出てこなくて、、、

    山口、川口、谷口、野口、樋口、関口、田口、坂口、、、
    おっと、"ぐち"だけど"口"ではなく"愚痴"でした!
    というか、"愚痴"の多いレビューになるからQちゃん書くのやめちゃった(*ノω・*)テヘ

    • 1Q84O1さん
      ultramanさん

      十八番を出します!
      本の内容を知りたかったら他の人のレビューをどーぞ( ̄ー ̄)ニヤリ
      ultramanさん

      十八番を出します!
      本の内容を知りたかったら他の人のレビューをどーぞ( ̄ー ̄)ニヤリ
      2025/04/19
    • ひろさん
      半分くらい読んでも止めちゃうことが私はあります
      途中で投げ出さずに読み切った一休さんは素晴らしい!!
      (∩´∀`)∩スンバラスィ♪
      半分くらい読んでも止めちゃうことが私はあります
      途中で投げ出さずに読み切った一休さんは素晴らしい!!
      (∩´∀`)∩スンバラスィ♪
      2025/04/19
    • 1Q84O1さん
      ひろさん

      いぇーい!ヽ(^o^)丿
      この作品は読みやすかったので一応読み切りました
      けど、読みやすさと面白さはイコールではありません( ー...
      ひろさん

      いぇーい!ヽ(^o^)丿
      この作品は読みやすかったので一応読み切りました
      けど、読みやすさと面白さはイコールではありません( ー`дー´)キリッ
      ま、面白くなかったらさっさと諦めて他の本を読んだ方が良いような気がしますよね…w
      2025/04/20
  • うんうん。ラストのオチが全く予想外でした‼️
    怖い‼️
    主観と客観の差が怖い‼️

  • タイトルが強烈で、発売当時から気になっていましたが、ようやく手に取り読むに至りました。仕事の追い込まれ方の描写が胸が痛くて、絶妙に嫌な気持ちにさせてくれるそんな小説だったかなと思います。

    本作はパワハラが横行する部署で、パワハラ上司が突然失踪してしまうことから物語が始まります。日々の仕事に追い込まれる主人公は、当初は興味を示さなかったが、派遣社員の同僚に巻き込まれる形で、その真意を探っていくというストーリー。

    帯コメでもありますが、本作は後味めちゃくちゃ悪いです。働いている人にとっては特に後味が悪くて、本当に自分は仕事が出来ているのか?と疑心暗鬼にさせてくる後味の悪さでした。残業するほど偉いという日本の独特の価値観が先入観を生み出して、それを主人公の曖昧な主観で物語を進めることにより、後味の悪さを引き立て、物語として面白くしてる、そんな魅力がある作品かなと感じました。

  • あらすじとか帯とかタイトル、表紙から想像するような話ではなかった。
    社員みんなでクソパワハラ上司をやっつけようみたいなのかと思ってた……
    主人公がパワハラとハードワークでボケボケなんだと思わせて、本当にただ仕事が出来ない人間だったという話。
    主人公みたいな人に思っきり負担を強いられてる現実とリンクしてしまい一つも同情できず、感情移入も不可。同僚に消される予定だったと聞かされる展開はめちゃくちゃスカッとしておもしろかった。この真相のおかげでかなりスッキリして読み終えられた。
    でもこの主人公はほんとに最初から最後まで嫌いすぎてまじむり。

  • 【ネタバレ】主人公に対して共感を持ち、パワハラ上司への嫌悪、憤怒を感じて読んでいたが、180度見方が変わる。伏線は結構あったが、最近の読書ではもしかして大どんでん返し系?って疑っていなかった。。。疲れているのかな(笑)主人公アラサーの青瀬、ブラック企業でパワハラ上司の下で働き、普通の生活ができていない。上司の態度があまりにも酷い。このパワハラ上司が失踪する。青瀬は警察に疑われる。生きているのも辛い状況。しかし総務経理統括本部は仕事ができない奴の島流し場所だった。この事実でこの作品が白黒が一気に変わった。④

  • アマゾンのおすすめに出てきたので手に取った一冊。
    タイトルや表紙のイラストからは想像もできない展開で、久しぶりに「こう来たか!」と思わせる小説に出会いました。

    物語は、主人公・青瀬の上司にあたる前川が失踪し、やがて謎の死を遂げるところから始まります。
    前川は典型的なパワハラ&モラハラ上司。部下たちは皆、心身ともに追い詰められている状況です。

    私はオチを知ったとき、他人事ではいられませんでした。まるで過去の自分を見ているかのようで、青瀬やその周囲の人間の気持ちが痛いほどわかったのです。
    振り返れば、完全に業界と職種が自分には合っていなかったんですよね。(若い頃の経験でよかった。年を重ねてからだったら乗り越えられなかったかもしれない…)
    しかも、この本の前川が青瀬に言ったような言葉、私も言われたことがあります。。。

    「3年はいないと職歴に傷がつく」という謎の思い込みに縛られて辞められなかったのを思い出しました。青瀬は会社名や給料に縛られていましたね。

    「なんで自分ばっかり」と被害者意識を持ちながら働いていたのも青瀬に似ている。
    けれど、実際には周りも大迷惑。
    自分の仕事に加え、他人のフォローまでしなくてはならず、一人が1.5人分の仕事をこなさないと終わらない。
    そうして悲惨な状況を生み出してしまうんです。
    けれど、被害者意識を持っている本人には、それが見えない。

    そんなとき響いたのが、同僚の保科さんの言葉。
    「職場でもプライベートでも、無自覚に人に迷惑をかけるの。あなたってそういう人なのよ」
    ――過去に同じことを言われた自分にはグサリと刺さりました。
    大殺界と厄年が一度に来たような不運続きで、本当にきつかった時期です。

    だからこそ、この一文が心に残ります。
    「向いてないこと頑張んの苦しいしツライし。いっそ開き直ってさ、やれること気楽にやったほうがいいじゃん。」

    私は痛い思いをして気づいたけれど、青瀬は学生時代に気づいていたのに、なぜ…。
    人間、首根っこを掴まれると、本来の自分を見失ってしまうのかもしれません。

    それにしても、ストーリー展開は見事。
    オチを知った瞬間、青瀬の見え方が180度変わり、しかもそのオチが妙にリアルなんです。
    同僚が青瀬に抱いていた殺意を、自分もかつて向けられていたかもしれないと思うと、ホラーとは別の意味でゾッとしました。なのでこれ以上は考えないことにします。

    結論。
    違和感を覚えたら、逃げる!
    それが自分のためでもあり、周囲の人を楽にする道でもあるはずです。

  • <あらすじ>
    青瀬は超がつくほどのブラック企業に勤め、上司 前川からの陰湿なパワハラを毎日受けていた。彼に対し「消えてくれ」「死んでくれ」「殺してやろうか」と日々頭の中で呪詛を反芻させていた。するとある日突然本当に前川が消える。歓喜に浸ったのも束の間、社内全体に前川から「私は自分の部下に殺された」という趣旨の告発メールが送られてーーー


    <感想>※以下ネタバレあり

    社会人経験がある人には目を背けたくなるほどのイヤミスなのではないか。このレベルのブラック企業や部署に所属していないにしろ、他人の能力に対して、その低さに嫌悪感を抱き、直接手を下したいとはいかないまでも排除したい気持ちになったことはあるのではないかと思う。または影で他者にそんな気持ちを向けられているのではないかと思う瞬間や経験があるか。どちらにとっても、この本はそういった感情がスノードームのように募り募った先の結末を見せてくれる。

    仁菜も青瀬も同じような特性を持っているのだと思う。しかし若き日の青瀬の言葉から自分の振る舞いや持つべきマインドセットを学び、社会の中での呼吸の方法を覚えた仁菜とは対象的に、青瀬はそういったものを皮肉なことに持ち合わせていなかったのだ。あるいは激務で目まぐるしい日々の中で徐々に失ってしまったのか。

    どんな人にも得手不得手や特性がある。それが合わない集団に所属することは自分も周りも苦しめることになる。不憫なラストだったが総経本部の他メンバーに同情の余地が全く無いではないと感じた。
    しかし大盛が自死し、あと一歩で隠し仰るというあのタイミングで人事部長を前に、状況証拠を突きつけられただけで全てをゲロってしまうというのは、その後を考えると合理性にかけるのではないかと思った。未遂であることから社会的に罪に問われるのかどうかはわからないが、社内での扱いや今後を鑑みるとリスクしかないだろうと感じた。


  • 人が精神的に追い詰められた状況を疑似体験できる小説。

    死んで欲しいと思っていたパワハラ上司が死んだ。
    総務経理本部全員が容疑者・・・

    正直、あまり気分のいい小説ではありませんでした。
    でも、現代の環境に通ずることもありそうで、無視できる内容でもない気がしました。

    現代人はとても忙しそうにして自分を追い込んだりしている気があると思います。
    人は追い込まれるとどのような行動に出て、自分勝手になるのかすごく感じるものがありました。

    死ぬのではなく、日頃から自分のケアをすることが大事だと思いますし、逃げることも大切だと学べました。
    ただ、やはり気分がいい小説ではありません。

  • なかなか面白かったです。
    パワハラ上司の元で体力も精神力も尽き果て、過労死寸前状態だった主人公の青瀬。
    しかし、その上司が失踪し、他の同僚4人と一緒に上司殺害の疑いをかけられる。
    働いても働いても片付かない仕事、周囲の悪意がとてもしんどいのに、状況はどんどん悪くなる。
    唯一の理解者である派遣社員の三井仁菜の底抜けの明るさが救いだったが、この人物は果たして何者なのか?
    また、主観と客観のズレって怖いと思った。
    知らないところで、恨まれたり馬鹿にされたりしているかもと思うと人間が怖くなる。

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著者プロフィール

遠坂八重(とおさか やえ)
神奈川県出身。早稲田大学文学部卒業後、一般企業に勤務しながら、小説執筆に挑戦。いきなり第25回ボイルドエッグズ新人賞を受賞した。処女作とは思えぬ筆力とキャラクター造形の妙を兼ね備える、期待の大型新人。尊敬する作家は、ヘルマン・ヘッセと川端康成。今作はシリーズ化が既に決定し、2023年夏に続刊を予定。

「2023年 『ドールハウスの惨劇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

遠坂八重の作品

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