値段の明治・大正・昭和風俗史

  • 朝日新聞出版
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022548351

感想・レビュー・書評

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  • 読書状況を「いま読んでる」としたけれど、4冊纏めて買うとなかなか読めないものだ。この本は一級の資料であると同時に素敵なエッセイ集でもある。購入のきっかけは仕事柄、資料として必要になったからなのだが、きら星のようなエッセイにさすが週刊誌の連続ものと脱帽。
    でも、この本の頁を繰るときは緊急時が多いのでじっくりときら星の方々の文章を読む時間も雰囲気もなかった。
    だから、いまだもって「いま読んでる」なのである。
    でも、ホントに助かってます。
    いまや昭和も時代劇。昔「5円頂戴」が「10円頂戴」になりさて、最近の子供はいくらが相場なのだろう。とはいえ、もはや駄菓子屋も姿を消したけど。

    例えば「アンパン」
    明治7年には7厘で昭和13年では5銭となり47年に40円。単位まで変わっている。この本には54年(80円)までしかでていないが、平成の今ははて幾らなんだろう。
    アンパンの思い出を綴っているのは池田弥三郎氏。
    和と洋の合併の妙に焦点を合わせて思い出が書かれている。
    和のアンと洋のパン、和のご飯と洋のカレー等々。
    これが書かれた昭和55年末はキムラヤのアンパンは一個80円。
    創業時の明治7年から1万6千倍になったとか。
    因みに、10年前に私が買ったときは、たしか110円だったような気がする。

    事ほどさようにこの4冊は貴重な資料であり、心の散歩道だと思う。
    物書きには必携かな?

  • 「百年の間にアンパン(明治7年銀座で発売)は1万6千倍、銀座の土地は300万倍」豪華執筆者がとっておきの思い出を語るのがベラボウに面白い
    加太こうじは14歳で紙芝居台本を書き親を養う…〈郵便料金〉石垣綾子、大正15年23歳で渡米。婚約者と毎日のように手紙を遣り取り(片道二十日以上)…次第に冷め、「親に結婚を認めさせた、すぐ帰ってこい」との電報(料金30円)
    市電料金、戦時中10銭、昭和22年1円〜2円、翌年6円…
    〈タバコ〉ゴールデンバット、昭和20年35銭、翌年1円、ピース(十本)昭和21年7円〜20円

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