パイプのけむり なお 新装

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022548795

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    ── 團 伊玖磨《パイプのけむり 第 9巻 なお 197601‥ 朝日新聞社出版局》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/9784022548795
     
    (20180722)(20180916)
     

  • 『盗人萩』
    クレヨン王国を読んで、こういう花があるのは知っていたけれども、ヘクソカズラと並んでひどい命名だなと思っていたら、由来を書かれていた。
    p29
    「どうしてこんな名前が付いたかの理由は、莢の形にあって、泥棒が人家に侵入するときに、足音を建てぬように、足の裏の外側を使って歩いたその足跡に半月形の莢の形が似ているからだと言われている。…略…昔は泥棒の歩き方にも仕来りがあったのだと思うと面白い。」

    抜き足差し足は爪先だと思うのだけれど、足の外側とはねえ。
    試しにやってみたら、静かに歩けそうだけれど爪先よりも疲れそう……

    他に驚いたのは、博多の花電車の最後を見物した話で書かれていたのだけれど、「光の車が通るのを見た感激は、…略…子供ながらに、長い期待の末に一瞬の光の塊りと渦が通った後の、あとに夜が残るだけの不思議なかなしみを味わった事も記憶に生きている。」

    この方、昭和の年マイナス一歳だと思ったので、皇太子生誕祝いの花電車なども見てらっしゃる。
    親に聞いたら、花電車は造花を飾っていた筈だという。
    電飾の花電車があったのか……


    p259の『杞憂』
    「からたちは唐(から)から来た橘、からたちばなの略で…略…」
    からたちばな……カボチャはカンボジアから来たのでカボチャというと別の本で書かれていて、語源や由来が色々知れておもしろい。


    この本だったかな、中国が長生きするための方法を自ら生み出したとかいう話で、「改革」だと。
    それはつまり、脱皮なのだと。
    人間でも脱皮が出来るのか……と、自分を磨くことも大事だけれど、目が醒めたときに脱皮出来るような感覚の成長、自分の変化というものを体験したいと思った。

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