村上朝日堂の逆襲

著者 :
制作 : 安西 水丸 
  • 朝日新聞社
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本棚登録 : 103
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022555434

作品紹介・あらすじ

インディー・ジョーンズをしのぎ、ターミネーターをこえるパワーで、いま村上春樹と安西水丸が逆襲を開始した。明日に向かっての逆襲か?理由なき逆襲なのか?謎はますます深まる。エッセイ+イラスト。週刊朝日連載。

感想・レビュー・書評

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  • <閲覧スタッフより>
    大手前大学 交流文化研究所主催 文芸講演会
    村上春樹と『阪神間文化』の周辺-私がめぐりあった作家たち-
    講師:ノンフィクション作家 小玉武 先生

    文芸講演会記念 特集展示本
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    所在記号:914.6||ムハ
    資料番号:10139342
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  • 村上朝日堂の続編。
    まだ文章がどこかつっぱってます(笑)。
    でも面白いです。
    村上さんが手料理でもてなしたという水丸さんとの対談もあります。

    村上さんの似顔絵似てるけど、嵐山光三郎さんの似顔絵も似てます。

  • 1986年の作品。ちょうど「羊をめぐる冒険」のあと。「ノルウェイの森」がまだ世に出る前のころの村上さんのエッセイ集。
    今はもうほとんどマスコミに出てくることもなくなった村上さんですが、当時はおそらくいやいやながらも、こうして日常生活を綴っていたんですね。
    ちょっと反抗的だったらしい高校時代、早稲田大学時代のことやから、ヤクルトスワローズのネタまで。肩の力が抜けた楽しいエッセイです。
    ファンには貴重な一冊かも。

  • 気楽に読める通勤通学ボン。著者のささやかな生活信条、理念がうかがえる。

  • 佐川急便の話には4年ぶりにおなかを抱えて笑いました

  • 86年発刊の村上春樹氏のエッセイ集。雑誌に細々と掲載していた短いエッセイがたくさん詰まった一冊。内容は日常の些細なネタをあれこれと、ジャンルの区別も際限もなく徒然とかいていくだけだけど、これがとても面白い。文章力についてはいうまでもないと思うけど、小説のときとはもちろん違うし、きっちりした角ばったエッセイでもないので、著者本人も気楽にのんびりと書いているようで、ぐいぐいと楽しく笑えながら読めます。ひとつひとつが短いので、さらりと、本当に「楽しむエッセイ」というような感じで読めちゃうかも。水丸氏の挿絵もおかしくって、個人的には大好きです。

  • この組み合わせがすき。なんか仲良さげで・・・。

  • 1986年のエッセイという事で「懐かしいなあ」と思える部分がいたる所に。私が未だ小学生だった頃です。村上さんが日本での生活や気づいた事などを書いておられます。何だか感じが違うなあと感じたのは日本での記述しか無い事です。海外生活以前なのかな、と思いました。そう思える程最近読んだ他のエッセイとの印象が違う感じがします。

  • 「政治の季節」という項があります。
    前段では、選挙の不毛さについてユーモアを交えて書かれていますが、後段では、バブル到来を予測しています。アメリカの1920年代終わりを襲った大恐慌と当時の日本(1986年初版発行)を比べると共通点が多いというのです。
    「我々はそろそろそのようなクラッシュ=価値崩壊に備えて自らの洗い直しにかかる時期に至っているのかもしれない」(cf.単行本p150)。
    いやー、そのとおりになりました。

    「高校生のころ、母親が大学受験のために神社で買ってきた(というかいただいてきた)破魔矢をふたつに折って捨てたことがある。そんなことをしたらどうなるものなのか見届けてみたかったからである。それに破魔矢一本を折ったくらいで大学に落ちるんなら、べつに大学なんてどうだっていいやという思いもあった」(cf.p180)
    いやあ凄い、実証精神です。高校生当時の僕にはそんなこと出来なかったです。

    そのかわり、僕は村上さんと全く逆の事をしたことがあります。
    べつに破魔矢二本をつないで、拝みまくった訳ではなく、文意の逆をやったのです。○○すれば合格するんじゃないか、という信念をもっていたのですが、残念ながら落ちました。私立大学を三つ受けて上位二校とも落ちました。
    僕はその時、目が覚め、そして教訓を得ました。

    村上さんの後輩になり損ねたのですが(笑)、僕は受かっていればまた別な人生が開けたような気もしています(大笑)。
    でも、今更後悔もしていませんが。

    教訓とはこういうことです。
    「若いうちから守りに入ると、ロクなことがない。自分のやりたいことに挑戦するべきである。世の中よほどのことがない限り、何か道は続いているはずだから」と。

    そして、もうひとつ「親の言うことを聞いていると、道を誤る」。ジョークではなくて、真実です。
    もちろん、ここでいう親の言うこととは、「努力しようとしなかった運命論者的な諦観に凝り固まった」という修飾語句が前置されていますが。

    親の意見は「参考」として聞くべきであり、最後の決心は自分がするべきである。
    上手くいかなかったからといって、あとから親のせいにしてはいけないのである。

    あるいは、山行に使う「方位磁針」だと考えた方がいい。
    迷ったかなと思ったときに、思い出して取り出せばいい。でも、針が変な方向を向いていると思ったら、無視してもいいと思う。

    親、年長者、上司、教師に阿っていては自己は完成しない。
    最近、つくづくそう思う。

  • 決して、「小さいけれど確実な幸せ」な感じだけでは多分ない短編集その3。

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プロフィール

1949年京都府生まれ、早稲田大学第一文学部演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーターキャット」を国分寺に開店していた。
1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴があるが、芥川賞は候補に留まっただけで受賞しておらず、賞に対する批判材料となっている。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年の発表時期は日本国内でニュースになっている。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。
翻訳家としての仕事も高い評価を受け、フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけてきた。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、いまなお作家として成長を続けている。
代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。

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