歴史写真のトリック―政治権力と情報操作

制作 : 村上 光彦 
  • 朝日新聞社
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本棚登録 : 12
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022559395

作品紹介・あらすじ

写真の誕生とともに始まった修整・改造技術は1920年代、アヴァンギャルド運動と結びついて芸術の高みに達した。と同時に、政治の道具にもなり下がる。トリミング、切り詰め、塗り潰しによる反対派の排除、バックのぼかしと化粧直しによる個人崇拝の助長、モザイクによる歴史の書き換え、歴史教科書への映画スチールの利用、ネームのすりかえ、はては被写体からの捏造-スターリン、ムッソリーニ、ヒトラー、毛沢東、ゴトワルト、ホー・チ・ミン、金日成、サンファン、ディミートロフ、チトー、ホッジャ、カストロ、フルシチョフ、ブレジネフ、トレーズ…。情報の一元管理がいかに多くの犠牲者を生み出してきたことか。

感想・レビュー・書評

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  • 4月1日今日は何の日『エイプリルフール』この1冊!

  • 昔読んだ。懐かしや。
    圧巻は表紙にもなっている毛沢東の葬儀の写真かな。
    この本が出たのは1989年か。ソ連は結局こういう「小さな嘘」の積み重ねに耐え切れなかったんだろうな。牛に麦わらを背負わせていく話を思い出す。
    個人的に気に入っているのは、アルバニアのホッジャが「皮肉な酒場のおやじ」から福々しい国家元首へと変貌するもの。
    あと毛沢東も修正前の顔はなかなか苦みばしっていて、食えなさそうで、いかにも革命家らしいいい顔だと思うのだけど、修正後は役者絵みたいになっている。
    しかし、私のこの印象は、この本の本文にずいぶんと引きずられており、この本の文章がまた、フランスらしく、皮肉っぽい。(フランスの写真集はこういうのが多い気がする。)
    著者のアラン・ジョベールは二重底の本を作ったってことになる。

  • 2006年5月7日

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