十九,二十

  • 朝日新聞出版 (1989年11月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784022560742

みんなの感想まとめ

この作品は、二十歳を迎える大学生の青年が、自分の進むべき道を模索しながら過ごす日々を描いています。若者の葛藤や挫折を淡々とした筆致で表現し、読者は主人公の心情に深く共感できるでしょう。特に、やりたいこ...

感想・レビュー・書評

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  • 夏の小説を探していて思い出し、再読。その時、その瞬間にしか感じられないものというものが間違いなくあるが、本書は若くなくとも心に響く永遠性のようなものが存在する。それでも若い人、十九、二十のひとにはなおさらおすすめ。でも、もう絶版なんだよな。79

  • 「十九、二十」2

    著者 原田宗典
    出版 朝日文芸文庫

    p7より引用
    “プチュン、プチュンと電子合成音が頭の中で弾ける。ハイスコ
    アを出すというただそれだけのために、一体幾ら使ったことだろ
    う。”

     コピーライターである著者による、薄暗い青春を描いた一冊。
    とある出版社でバイトをすることになった主人公の、二十直前の
    日々が描かれています。

     上記の引用は、バイトの面接を待っている時の一文。
    インベーダーゲームについて書かれていて、その年代を舞台とし
    ていることが想像出来ます。
     先に紹介した短篇集と同じように、全体的に陰気臭いので、明
    るく楽しい読書をしたい方には向いていないと思います。

    ーーーーー

  • 1997年3月8日読了。

  • 二十歳を迎える一人の大学生の青年。
    この時期は、やりたいことがいっぱいあったり、
    そのやりたいことをがむしゃらにやってみたりしているという
    そんな感じで捉えられがちな年齢。
    そして、多くの青春小説が、このように描いているであろう。

    しかし、この作品の主人公は
    自分が何をすべきか分からず、ただただ毎日を過ごすという生活を送っている。
    そして、挫折と失望に駆られる日々を過ごしている。

    淡々としたストーリーの始まりなのに、
    なぜか、どんどん作品に入り込んでいく。
    また、思い切った抑揚のある話の展開ではないのに、
    1つ1つの出来事が、その場面場面を色濃く出していると思いました。

    ぜひ、学生さんに読んでもらいたい1冊である。
    また、学生生活を終え、ちょっと落ち着いた人が読んでも良い作品である。

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著者プロフィール

1959年、東京都生れ。早稲田大学第一文学部卒業。1984年に「おまえと暮らせない」で「すばる文学賞」佳作。以来小説、エッセイ、戯曲を発表する。『旅の短篇集 春夏』が2026年本屋大賞の発掘部門を受賞し話題となる。主な著書に小説『スメル男』『十九、二十』『平成トム・ソーヤー』、エッセイ『スバラ式世界』『たまげた録』、戯曲『やや黄色い熱を帯びた旅人』などがある。

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