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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784022560896
みんなの感想まとめ
恋愛や結婚が許されなかった式子内親王の生涯を追い、彼女の内面に迫る作品です。歴史的資料が限られる中、著者は彼女の心の叫びを歌を通じて描き出し、読者に深い感動を与えます。特に、式子が遺した恋歌は、ただの...
感想・レビュー・書評
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式子内親王に関する歴史的文献や資料が少ないため、筆者の憶測なども含まれますが、彼女の大まかな生涯を知るには十分かと。
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斎内親王として恋愛も結婚も許されなかったけれども、
数多くの恋歌を遺した歌人・式子内親王の生涯を追う本です。
著者は式子の想い人が法然でなかったかと推測します。
式子は死の間際に法然に善知識(教えを説いて仏道へと導いてくれる
良い友人・指導者)になってほしいと文を送ります。
その文への法然の長い返書が掲載されています。
「御仏の元でお会いしましょう。
周りの声に惑わされずに『南無阿弥陀仏』を唱えなさい。」
と記されてあります。
しかし…と著者は綴ります。
能動的に「生きる」ことを許されなかった、ただ「置かれる」だけの
存在であった式子は、浄土で会うより現世で人目相見えることで、
最期に「生きたかった」のではないかと。
式子の生涯を知った後に彼女の歌に触れると、ただの恋歌ではない、
心の底からの叫びが聞こえる気がしました。
【心に残った歌】
■恋ひ恋ひてそなたに靡く煙あらばいひし契(ちぎり)の果てとながめよ
…あなたよ、もしもあなたの方になびいていく煙があったならば、それは
あなたと堅くお約束し合った果てに、恋慕の情に遂に耐えきれなくなった
私が焦がれ死に、その私を焼く煙なのだとご覧下さい。
■君が名に思へば袖をつゝめどもしらじよ涙もらばもるとて
…あなたよ、あなたは名にもご存じないけれど、私はあなたのお名前を
心に浮かべるだけで、もうこんなに涙が溢れ、袖に顔をあてております。
でも、涙よ、知らないわ、そんなに溢れてきて。
いくら袖をあてても、これでは洩れてしまうじゃないの。
いいわ、もう知らない。洩れたら洩れたで。勝手になさいな。
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著者プロフィール
石丸晶子の作品
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