手塚治虫物語 1928-1959

  • 朝日新聞出版
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (494ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022564573

感想・レビュー・書評

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  • 過去の読書ノート第9弾。
    手塚治虫繋がり。おそらく唯一と言っていい漫画版の手塚治虫伝記。各レビューを読むと、「面白味はないが、資料的価値はある」という事で一致している。何故か「1960-」の後半の方は未読。おそらく絶版であるが、まだなんとか古本で流通しているようだ。

    「手塚治虫物語 オサムシ登場 1928-1959」94.12.14読了
    伴俊男・手塚プロ著 朝日文庫 800円
    初出 アサヒグラフ 92年単行本

    手塚の資料を豊富に載せている。1つ1つの作品の背景として、新しい解釈がかなりあった。
    ・子供のとき何回も泣かされて帰ってくる。母は叱らず「我慢しなさい」と笑ってくれる。
    ・作文を書くと、途中から創作になる。
    ・家庭環境は恵まれていた。中産階級といってよい。小さい頃から8ミリ映画に親しむ。
    ・小学校の先生に、マンガを描いても叱られず、「大いに漫画をかきなさい」と励まされる。
     小3より回覧誌を作ったり、プラネタリウムまで作った。家の中で宇宙大博覧会までやってしまう。
     小5の頃から虫に興味を持ち始める。
    ・中学生の時に、「目のデッサン力」の練習。
    ・演劇、ピアノ、落語、幅広い趣味。
    ・中4の夏休み修練所で水虫のために手を切りそうになる。→医者の道(家系・軍嫌い)
    ・S23「地帝国の怪人」実質的デビュー作。
    ・朝鮮戦争→「来るべき世界」
    ・「バンビ80回」→「ジャングル大帝」ラスト
            →観客の反応
    ・大阪←→東京の超多忙の中で医師国家試験に合格
    ・「漫画教室」の中に「イガグリくん」への嫉妬
    ・3年ごとのスランプ

    • Kazuさん
      kuma0504さん。こんばんは。

      この本読んでいるのに"本棚に登録済み"になっていないので調べたら、私が所有しているのは文庫本のほうでし...
      kuma0504さん。こんばんは。

      この本読んでいるのに"本棚に登録済み"になっていないので調べたら、私が所有しているのは文庫本のほうでした。
      近所の図書館には文庫本はなく単行本がありました。1960-1989も単行本ならありました。
      文庫本は今見ると字が(普通の本のルビくらい)小さいので、読むなら単行本がお薦めですね。

      1960-1989版は、最後に載っている、全漫画作品リスト(1946-1989)が貴重な資料です。
      例えば、ブラックジャックの第1話は「医者はどこだ!」というタイトルで、1974.11.19に週刊少年チャンピオンに掲載されたのがわかります。
      改めてリストを眺めると、もの凄い作品数に驚かされます。
      2022/12/28
    • kuma0504さん
      Kazuさん、こんばんは。コメントありがとうございました♪

      ホントだ。私の場合は、読んだのは文庫本なんですが、検索しても登録できなかったん...
      Kazuさん、こんばんは。コメントありがとうございました♪

      ホントだ。私の場合は、読んだのは文庫本なんですが、検索しても登録できなかったんです。今さっき図書館検索したら、漫画は入れない方針の県立図書館が蔵書していました。後半も読んでみようと思います。

      全集で300巻とも400巻とも言われるものすごい作品数です。日本の作家で、これほどの人はいない。しかも没後30年以上、いまだに探せばほとんどの作品は読めるし、多くの作品がいまだ流通している。

      イギリスはシェクスピア(とあと2つ)が国民の『素養』となっているのでは?とブク友さんがおっしゃっていましたが、手塚治虫の作品がやがて日本の素養になってほしいと私は思います。何故なら、歴史の中の人間を描いてシェクスピアは未だ読むたびに新しいけど、手塚治虫も負けずに劣らず、単純にえがいているぶん、読むたびに発見がある。この94年頃は没後5年、この頃講談社だけでなく角川文庫が立て続けに初期手塚治虫作品を文庫化して、小学館はコレを出した。講談社は全集を完成させた。他の出版社も追随して現在読み直しがずっと続いている。現代、ワンテーマで力作がたくさん出ているけど、もしかしたらいまだに手塚治虫の掌上にいるのかもしれない。

      ‥‥等々いろいろ考えてしまいました。ご紹介ありがとうございました。
      2022/12/28
  • 前半の「オサムシ登場(1928-1959)」、後半の「漫画の夢、アニメの夢(1960-1989)」から成る手塚治虫の伝記。全部で900ページにも及ぶ内容は圧巻!の一言。手塚治虫が漫画の神様になっていく過程、挫折と苦悩といった心の葛藤を含め、その偉業を振り返ることによって学ぶものはとても多いです。

  • 読むたびに筋トレしたような気分になる。

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