天狗争乱

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  • 朝日新聞
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (451ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022567246

感想・レビュー・書評

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  • 再読。
    水戸藩の尊攘派が攘夷を唱え、藩内においても孤立化し、また幕府からも討伐の対象として次第に追い詰められていく。
    物語は、ただ徳川慶喜への陳情をめざして水戸から京都まで行軍してゆく天狗隊の姿を追う。
    一部の暴徒を除けば確かに規律正しい集団かもしれないが、その尊攘思想以前に、市民から略奪した資金で軍費を賄い行動することに同感は得られない。吉村昭氏の作品としては少し消化不良でした。

  • 水戸藩ゆかりのカピーとして、天狗党について勉強中の らじです。
    この本はエンターテイメントとしてはつまらないけれど、天狗党についてまとめたテキストとしてはよくできていました。

    しかし、これは水戸藩が天狗党事件をアンタッチャブルにしたい気持ちがよくわかるな。
    藩主は何をやっていたんだ?!
    すべては九代斉昭さん以降(「以降」だから斉昭さんも含む!)歴代藩主やその子息たち(慶喜さんを含む!)が藩政を混乱させたままだったとしか言いようがないよ。
    水戸で旧藩主だった徳川家を崇拝する気運がないのは、おそらく幕末のこのあたりの問題からきているのでしょう。
    本当に情けなくて悔しくて、ぐったりするお話でした。
    ぎゅる~っ!(涙)

  • 茨城などを舞台とした作品です。

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著者プロフィール

吉村 昭(よしむら あきら)
1927年5月1日 - 2006年7月31日
東京日暮里生まれ。学習院大学中退。在学中、大学の文芸部で知り合った津村節子と結婚。
1966年『星への旅』で太宰治賞、1972年『深海の使者』で文藝春秋読者賞、1973年『戦艦武蔵』『関東大震災』など一連のドキュメント作品で第21回菊池寛賞、1979年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、1985年『冷い夏、熱い夏』で毎日芸術賞、同年『破獄』で讀賣文学賞および芸術選奨文部大臣賞、1987年日本芸術院賞、1994年『天狗争乱』で大佛次郎賞をそれぞれ受賞。吉川英治文学賞、オール読物新人賞、大宅壮一ノンフィクション賞、新田次郎文学賞、太宰治賞、大佛次郎賞などの選考委員も務めた。
徹底した資料調査・関係者インタビューを背景にした戦史小説・ノンフィクションで、極めて高い評価を得ている。上記受賞作のほか、三毛別羆事件を題材にした『羆嵐』が熊害が起こるたび注目され、代表作の一つとみなされる。『三陸海岸大津波』は2011年の東日本大震災によって注目を集め再評価を受け、ベストセラーとなった。

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