街道をゆく 40 台湾紀行

  • 朝日新聞社 (1994年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (504ページ) / ISBN・EAN: 9784022568083

みんなの感想まとめ

台湾の歴史と文化を深く掘り下げた本書は、司馬遼太郎の滋味あふれる文章を通じて、土地に根ざした人々や日本との関わりを描き出しています。著者が実際に台湾を訪れ、台北や高雄、台東、花蓮を歩きながら、現地の人...

感想・レビュー・書評

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  • 司馬遼太郎さんの滋味あふれる文章で、台湾をその土地に住む人々、関わりのあった日本人を通して知ることができる、素晴らしい本です。

    まず手にしてびっくりしたのは、題字、棟方志功、挿画、安野光雅とあったこと。なんという格調の高さ!(図書館本のため、現在販売の本は違うのかもしれません。)

    司馬遼太郎さんが、台北、高雄、台東、花蓮と実際に歩いて、見て、土地の人と触れ合っての文章。1993年の台湾であること、貴重であると思います。台湾関連の多くの著作を読み、執筆された書物であることにも頭が下がります。奥様とも歩かれているし、安野光雅さんも登場します。

    日本統治下、太平洋戦争敗戦までの50年、中華民国に軍事占領、独裁的支配者、蒋介石、長男の蒋経国、戒厳令解除、そして李登輝総統の誕生の流れや、二二八事件のことが、色々な人のエピソード(児玉源太郎、後藤新平、沈乃霖先生、伊沢修二、八田與一)の中で語られ、とても興味深いです。李登輝さんの青春時代のエピソード、そして人柄まで分かります。

    司馬遼太郎さん、李登輝さんと初対面の場面がありますが、お友達のようになり、最後に対談も載せられています。

    本書の主たる内容とは直接の関係はありませんが、以下のフレーズが心に残りました。私が子供の頃から現在まで、思い続けていることと同じだったからです。

    “人間は、一個の精神のなかに、子供と大人を同時に持っている。子供の部分で恋を語り、芸術に接し、科学・技術や芸術を創造する。さらには、正義を語る。だからこそ大人は、終生、自分のなかの至純な子供をひからびさせるべきでない・・・”

    • koba-bookさん
      くにちゃんさん、「街道をゆく」に上陸おめでとうございます!!

      楽しみ方はいろいろですが、私は「司馬遼太郎さんが語る、日本以外の歴史」の味わ...
      くにちゃんさん、「街道をゆく」に上陸おめでとうございます!!

      楽しみ方はいろいろですが、私は「司馬遼太郎さんが語る、日本以外の歴史」の味わいが大好きです。その意味では、「南蛮のみち」「韓のくに紀行」が、最高に愉しい読書でした!

      いつかお試しいただければ〜!
      2025/09/28
    • くにちゃんさん
      koba-book2011さんの本棚に「街道をゆく」シリーズがたくさん並んでいて、わあ〜すごーいと思いました。

      韓国のすごい書家の話を去年...
      koba-book2011さんの本棚に「街道をゆく」シリーズがたくさん並んでいて、わあ〜すごーいと思いました。

      韓国のすごい書家の話を去年、師から聞いて(金正喜という人)、韓国、気になってます。日本でいうと空海ぐらいの才だということなんで。ただ、私の中では、韓国はハングルなのに?と思い、漢字が使われていた時代があったのかと。

      それから、アイルランドが気になってます。アイルランドに住んでいる友人からの話で、日本と風習や、人の気質が似てるところがあったので。友人はアメリカ人で、パートナーはアイルランド人。アイルランドのことが分かる本を紹介してくれても、難しくて!日本語じゃないと分からない笑

      「街道をゆく」シリーズに、アイルランドがあったので嬉しいです。
      2025/09/28
  • 数奇な成り立ちの台湾の
    歴史の片鱗を素描
    そんな感じ

    伏見屋書店にて購入
    文庫よりハードカバー美しくて良い

  • 司馬遼太郎の街道をゆくシリーズ第40巻。1994年に台湾出身の初の総統、李登輝が登場したころの作品で、これから新しい台湾になっていくという期待が随所に溢れている。
    日本統治時代、戦後の大陸との関係など、激動の台湾近代史。そして今また、きな臭くなってきている。本書にも、もし将来、大陸が台湾独自の歴史を尊重せず、併合を強要するようなことがあれば、台湾だけでなく、アジアがとんでもないことになるのではと懸念する記載がみられる。

  • 司馬遼太郎さんの台湾紀行(1990年代)。
    あちこち話が飛ぶが、司馬さんは台湾には2回行ったのだと思う。
    実際に滞在して、様々な場所を訪ね、電車に乗り、町の様子を眺め、いろいろな人々に会っている。その描写も非常に興味深いが、さらに本や人の話で知ったことが加わり、その中に台湾の歴史的な人物が出てきたり、一般庶民が出てきたり、何よりも老台北と呼ぶ人物に様々な教えを乞うた話が折に触れて登場する
    こちらも混乱するが、読み終えて不思議とすっと筋のある一本の台湾が見えてきた気がする。
    巻末の李登輝総統との対談は、司馬遼太郎さんでなければ実現しなかっただろう。

  • 河井継之助 岡山の山奥の山田方谷という元家老に数ヶ月教えを受けた

  • とーとつに台湾に行きたくなったので…ここからはじめていろいろ読もうかなと思っております。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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