天使の骨

著者 :
  • 朝日新聞社
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022568885

感想・レビュー・書評

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  • [2014.04.29]

  • 傷心旅行inヨーロッパ

  •  中山可穂さんの書く魅力的でどうしようもない女性像がとても好きだ。著者で本を選んだのは二人目。本も旅も人との出会いから自分には無い価値観をもたらしてくれるので好きだ。本には薬で堕ちたり下痢で死にかける危険はないけれども。
     冒頭から物語終盤まで王寺ミチルさんは死んでしまうのだろうとずっと思っていた。稲葉久美子さんに恋をして芝居をもう一度やりたいと思う気持ちはどれ程のものだったんだろう。読み終えてからこの話が二作目であることを知ったけれど、芝居をしているミチルさんを知っていたら受ける印象は変わるのか。あとがきのおすすめ通り前作を読んでみたいと思いました。
     久美子さんと海辺でタンゴを踊るシーンが素敵です。「ひとたびの接吻には、ただ一度だけ接吻を返すのがいちばんよい」セックスよりも心打たれるキスは、フランソワと同じように二人を祝福したい。

  •  その飛翔の秘密をわたしは知りたい。なぜ努力もしないで空を飛べるのか、その方法論を知りたい。来る日も来る日も虚空にむかって飛び続ける意志の力について知りたい。墜落の恐怖について、自由とひきかえに失ってきたものについて、風に抱かれて在ることの恍惚と不安について、飛べぬ者への憐れみと憧れについて、わたしは知りたい。
    (P.89)

  • 2007.6.5〜6.9。

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著者プロフィール

1960年生まれ。早稲田大学教育学部英文科卒。93年『猫背の王子』でデビュー。95年『天使の骨』で朝日新人文学賞を、01年『白い薔薇の淵まで』で山本周五郎賞を受賞。その他の作品に『感情教育』『マラケシュ心中』『ケッヘル』『サイゴン・タンゴ・カフェ』『悲歌』『愛の国』など

「2018年 『娘役』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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