あと千回の晩飯

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022569233

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  • 山田風太郎の無頼エッセイ。いやあ、どの話も面白かった。

  • 老齢の哀しさを笑い飛ばす、とあったが、トイレの不始末など、やはり「哀しさ」を感じさせられた。
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480814395/

  • 山田風太郎(1922~2001 享年79)著「あと千回の晩飯」、1997.4発行、著者70代半ばのエッセイです。ブラックユーモアもあります。①紀元二千六百年:男はふんどし、女性はあけっぱなし ②人間の最後の尊厳を守る一本のふんどし、それさえむしりとられたあと(おむつ)は「無意味な生」である。著者は人生65歳定年説を(ご本人は79歳で亡くなってます)③日本女性の長寿力こそ恐るべし ④昭和の美女番付:美智子さま、轟夕起子、高峰秀子、原節子、吉永小百合。著者の本は随分前に読んだことがあるような、ないような・・・。

  • なじ■

    「自分が晩飯を食べられるのもあと千回ぐらいだろう=
    生きられるのもあと3年ほどだろう」
    という由来のタイトル。
    そんな死の予感に満ちたタイトルでありながら
    陰鬱な雰囲気はまるでなく、
    ユーモア全開でむしろ心が明るくなるような内容でした。

    別々の掲載紙に連載していたエッセイをまとめたものなので
    同じ題材の話が2,3度あったり、
    『人間臨終図巻』で既読の描写なども度々ありましたが、
    それでもどれもが面白く読めました。

  • ―――おひるすぎから夕方まで五時間くらいが、私の「生きている」時間で、あとは寝ているか酔っぱらっているかのバチ当りな生活である―――

    朝は眠れず酒を飲み、夜も眠れず酒を飲む。
    アル中ハイマーの山田風太郎の日々是雑記。
    とりたてて面白いことがあるわけではないが、ふとした名言の多い一冊。
    酒も煙草も好きなだけやって70代でこれだけの文章が書ければ立派なもんだ。

  • 小説も1級。エッセイも1級。山田風太郎に死角なし。と思っていたら、まさかパーキンソン病が発症するとは。それでもめげることない皮肉屋ぶり。大好きなのは、奥方が作るチーズフォンデュとか。

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著者プロフィール

1922年兵庫県生まれ。47年「達磨峠の事件」で作家デビュー。49年「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で探偵作家クラブ賞、97年に第45回菊池寛賞、2001年に第四回日本ミステリー文学大賞を受賞。2001年没。

「2011年 『誰にも出来る殺人/棺の中の悦楽 山田風太郎ベストコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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