- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022569370
作品紹介・あらすじ
40年にわたって自殺研究に取り組む精神科医が、自殺に至る心理を具体的に語る。
感想・レビュー・書評
-
各種の学説を第 2 章で紹介するほかは、どちらかというと自殺の時代的変遷や世代間の差異をまとめたという感じ。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読み物として興味深いかなというレベル。
さすがにデータの出典書いてなさすぎてわろた -
自殺についての、哲学者たちの考えとか、文献に登場する例とかいろいろ書いてあって、いろんな人がいろんなこと考えてきたんだなあと思った。当たり前だけど、自殺について考えてるのは自分だけじゃないんですね。正反対の意見とか、あっさり併記されてて面白い。
自殺は本当に人間の特権なのでしょうか。
学校の精神科の授業で、「私の自殺を諒としてください」という遺書を残して自殺した作家について、「この自殺を諒とできるか?」と先生に問いかけられた時のことを思い出した。
その時は、「よくわからない」としか答えられなかったけれど、今まで考えてみて、「諒としてくれ」っていう要求自体おかしいんじゃないかなあって思った。
自殺っていう究極に自己完結した行為について、他人の了解を求めるっていうのはナンセンスなんじゃないかと思った。
私は、「自殺をするのは個人の自由だ」と思ってるみたいだ。「そんなの間違ってる、周りの人の気持ちも考えろ」ってよく言われるけれど、確かに、周りの人を悲しませるのは褒められた行為じゃないけれど、でもやっぱり自分の命の結末は、自分で決めていいと思う。
その人が本当に苦しんでいて、死ぬ以外にその苦しみから逃れる方法がないんだとしたら、周りの人が「私が悲しいから、生きる苦しみに耐えて」なんて要求する権利はないと思う。
「他人が悲しむから、生きていなくちゃいけない」なんて、自分の生きる理由を他人に押しつけてるみたいで、おかしい気がする。
生きてる理由、死んじゃいけない理由っていうのは、もっと自分本位のものであるべきだと思う。
自分勝手ですね。
根本的に私は、「人間には生きる価値なんてない」って思ってるみたい。だって、誰が死んだって地球の自転が止まることなんてないでしょ。
だから死んでもいいって安易に考えるのかも。 -
烏兎の庭 第三部 箱庭 7.14.07
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto03/diary/d0707.html#0714