惑星へ 下

  • 朝日新聞出版
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022569424

感想・レビュー・書評

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  • 私はボイジャーの話が読みたかったのにこの下巻ではほとんど登場しない。「天文学の大切さ」がテーマのように感じる。面白い部分もあるが、どうも夢想がすぎるというか、掴みどころがない本だった。

    人類が月に行ったのは50年以上前なのに、なぜ最近は行かないのだろう?ロケット開発はマッチョイズムや国家間の力の誇示があって勢いづいた。
    現在はそんな強い動機がないのか?

    宇宙から地球を見ると、地球は儚くみえる。
    「地域的な環境問題などというものは存在しない」。印象に残った言葉だ。私たちが発生したのは偶然の産物だけど、宇宙スケールで考えると地球はドット一粒レベル。宇宙の中には他にも似た星はあるかもしれないけれど、だけどたった一つの人類の故郷だ。宇宙に移住や他の惑星の開拓の部分は、その好奇心や冒険心は止めようがないものだけど、テラフォーミングってとても傲慢な考え方だなあ、と思った。そこまで人類の遺伝子を残したいのかなあ。最も暮らしやすい環境は今いる地球なのだなあ、とまざまざと感じる。
    でもやっぱり天文学者は「宇宙人っているのかな?」と考えるんだな。

    もしかして、火星の大気の研究から隕石の衝突で恐竜の絶滅した事がわかってきたの?これにはびっくりした。
    地球との衝突を避ける為、隕石の軌道をコントロールすることができる、ということは逆にわざとぶつけることもできる!
    小惑星を敵国に撃ち落とす作戦(核兵器をぶつける) 理論の上とは言え、恐ろしいことを考えるものだ。

    カマリナの沼。沼が原因でペストが流行る。カマリナの人々は沼を枯らすが、今度は沼があった事によって守られていた街が侵略される。
    病気から逃れたい人々の考えも解るし、そのままという信託も正しかったし。なにが最善か見極めるのは難しい。

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