知の編集工学

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022569882

作品紹介・あらすじ

自分も世界も編集できる。インターネット時代の考える技術初公開。ネットワーク社会の最先端を担う知のファクトリー、編集工学研究所を率いる著者が、来たるべき知識会社に向けて秘蔵の情報術を公開するハイパーマニュアル。

感想・レビュー・書評

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  • 言葉は記号である。
    名刺の肩書は、自分の見出し・タイトルである。

    「地(ground)-背景」と「図(figure)」の分解

    脳の中では情報はハイパーリンク状態。

    編集は、「情報の海」に突き刺さる句読点

    「分節化」が編集の第一歩。

    エディティングは、関係発見的な行為(メタファー・ アナロジー)

  • 文庫本あり

  • 「情報は情報を呼ぶ」→連想ゲーム的

     ニューロコンピューター
     人間には、
    ・論理的に試作を進めていく「逐次直列型の情報処理」
    ・色々な情報をそれとなく頭の片隅において、論拠ははっきりしないけれど全体を総合してしまう「直感的で並列な情報処理」
     ニューロコンピューターは後者の能力をコンピューターにもたせようとした。
     しかし失敗した。
     そもそも、2つだけに分けようとしたことに無理があった。
     また、人間の学習能力は実は対話型で、かつ遊び的である。
     私たちが学習にあたって、その学習の相手になってくれる”もうひとりの私”を用意しているのである。幼児にとっては母親、大学においては先生、あるいは、それを凌駕した自分の未来像などである。

  • 【要約】


    【ノート】
    ・「ライン引き多数」とのことで、ブックオフオンラインが無料にしてくれた。ちょうどよい機会なので、ライン引きやら書き込みやらの練習台として使うことに。

  • ・文化は編集
    ・自分の発言にこだわることは他者をふさぐことであり、自分をもふさいでしまう
    ・どこかの店に評判がたって人が集まるのは<明らかに何かのエディトリアリティ>を感じた結果。(ストーリーに自分が感じる何かがあった?)
    ・わくわくする話が持つ特徴は、そこに現れる出来事や知識が自分に関する知識のハイパーリンク化をもってそこに出入りしている」
    等々・・・。人の頭のなかってすごいことが行われている。

  • 2012 1/9パワー・ブラウジング。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。
    『知の編集術』とあわせて、「編集」について考える+松岡正剛に対する興味の一環で借りてきた本。
    「編集工学」の入門書。
    『知の編集術』より前に出ている本なのだが、内容的にはこちらの方がより踏み入っている。
    そのぶん、そこまで「編集工学」に踏み入る気がなく「術」について知りたい程度ならば『~編集術』の方だけ読むのでも十分かも?

    「あとがき」中で、まだ日本でインターネットが流行りだす前の時期なのに「インターネットは編集になる」ということを指摘しているのはさすがだ、とか思ったり。

  • 今回の出来事は、松岡正剛から始まった。

    旅立つように、強く背中を押されたと感じている。もし彼の著作との再会、そして、そのあとに続いた一連の出来事がなければ、自分のテーマをゼロからみなおそうとはとても思わなかっただろう。

    改めて自分に問いたい。
    いったいぼくは何者なのか?
    ぼくがこの地上で成すべき事とは何なのか?

    ぼくは旅立つ。善財童子のように。
    He is a little fieldwalker who is seeking enlightenment.

  • 1996/7 19 点の全新品/中古商品を見る ¥ 284より

  • 松岡正剛さんの編集工学に関する本はどれも興味深い。いろいろな時代のいろいろな物の見方をつなぎ合わせる術は大変参考になります。いま流行のWeb2.0で大事なのは技術的なことではなく、編集力ではないでしょうか?

  • 情報と編集がすべてだ!という勢いの松岡さんの本。メソッドの解説なので、何を考えているのかが個別のテーマに関する書籍よりも把握しやすい。

    <p>生命とは情報から生まれた、生命は情報の乗り物だ、という説や、遊びから小説の執筆、商品の企画まで全部が全部、編集だという説が、膨大な知識とともに展開されている。別にとんでもないことを言っているわけじゃないので、なるほどとは思う。もちろん、そうした情報や編集への説の他に、「編集十二段活用」などの編集手段も解説されている。

    <p>雑記帳7巻3頁

    <p>松岡の知識量の多さ、あるいは編集、情報に対する熱意を感じたい人は是非。

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著者プロフィール

一九四四年、京都府生まれ。編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。一九七〇年代、工作舎を設立し『遊』を創刊。一九八〇年代、人間の思想や創造性に関わる総合的な方法論として″編集工学〟を提唱し、現在まで、日本・経済・物語文化、自然・生命科学、宇宙物理、デザイン、意匠図像、文字世界等の研究を深め、その成果をプロジェクトの監修や総合演出、企画構成、メディアプロデュース等で展開。二〇〇〇年、ブックアーカイブ「千夜千冊」の執筆をスタート、古今東西の知を紹介する。同時に、編集工学をカリキュラム化した「イシス編集学校」を創設。二〇〇九~一二年、丸善店内にショップ・イン・ショップ「松丸本舗」をプロデュース、読者体験の可能性を広げる″ブックウエア構想〟を実践する。近著に『松丸本舗主義』『連塾方法日本1~3』『意身伝心』。

「2016年 『アートエリアB1 5周年記念記録集 上方遊歩46景』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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