いじめの時間

  • 朝日新聞社 (1997年4月発売)
3.18
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022571496

作品紹介・あらすじ

思春期のこころの深い層をのぞく画期的小説作品集。

いじめの時間の感想・レビュー・書評

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  • 「ぼくはいつか、不快じゃない存在になりたい」

    いじめをテーマにしたアンソロジー。著名作家が揃いながら、いじめの内包する理不尽さから作家自身が逃げを打った印象の作品が多い。
    多くの作品がいじめる側に「家庭環境」という免罪符を与え、いじめられる側を「心を殺して達観する」ステージまで容易に飛躍させ辛い・怖いという切羽詰まった叫びを封じ込める。どちらも実際にあることで、私自身も経験してきているが、創作という枠の中では、なんとか説得性を持たせようとする作者の保身が透けて見えるようだった。
    あまつさえこのテーマですら単に自分の創作をきらきらと飾るうってつけのアクセサリーとしか思っていないのではないかと感じられる作家もいた。具体的には江國と野中。

    その中で大岡玲の、過去にいじめを受けた人間のすさまじいまでの心の歪みかたを描いた「亀をいじめる」は、いじめの現実と心理に最も肉薄していた。作者自身がいじめを受けていたか、いじめられた過去を持つ人間を集めて執念深くアンケートでも取ったのかと思うほど。
    ネットレビューではこの一作のみが(いじめのトラウマを持つ主人公の取る行動や思考に対して)集中非難されており、それだけ、本気で死を考えるほどのいじめに遭うという経験をしたことがない層の「道徳的な」嫌悪を刺激する作品であることを実感する次第。
    道徳とか良心とかポジティブ思考とか、人間らしい心というのはいじめというものに介在しない。
    いじめにおいては加害者被害者ともに化け物だ。

    短編集としては充分。
    しかし創作のいろはを知ってしまっているだけに悪い意味でキャリアのある作家を集めすぎたと感じる。

    泥臭く、起承転結で綺麗に解決などせず、伝える言葉も拙い。このテーマにおいてはそういう作家こそが必要かもしれない。(カズハ)

  • 2015 2/14

  • 図書館にて借りました。

    いじめって今は本当に色々なものがある。
    ネット荒らしや、プロフいじめ、古風ないけずもそう。
    特にネットが普及してからは犯罪と呼んでもいい。

    よく苛められるほうにも問題がある、と云うけど少しだけ実は解る。
    でも、絶対に苛めるほうが駄目だ。

  • 角田さんのはさすがどろどろしてました。
    あとのは、ぴんとこなかったなあ。

  • タイトル通り、いじめに関してのオムニバス。いじめる側、いじめられる側、人間、動物…面白かった、でも激しく鬱になった…

    あの独特の雰囲気 教室の温度 机の硬さ 小さな悪意

    読まない方がいいような気もします
    知らない人は知らないままでいい あの温度は…

  • 読後にカタルシスがない。こんな短編に一切共感できないことが、逆に、私は凄く幸せに守られて生きているんだと思った。
    「空のクロール」「リターン・マッチ」「かかしの旅」の三作が面白かった。
    残りは、取り敢えず18歳現在、理解不可能。

  • 陰鬱と不快。2/3でドロップアウト。

  • 気分が悪くなる悪くならないにかかわらず読んでしまう。

  • いじめと一言で言っても、いろいろあるのだ。

  • 色々な作家さんの短編集。

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