まぼろしの郊外: 成熟社会を生きる若者たちの行方

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022571915

作品紹介・あらすじ

成熟社会になると、近代過渡期の「郊外幻想」が覆いかくしてきた私たちの社会の「基層」が再浮上する。-家・学校・地域が軒並み空洞化した「郊外」と、そこに浮遊する若者たちを論じた力作。

感想・レビュー・書評

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  • 堀先生のブログで挙げられていて、興味を持ったため買ったけどしばらく積ん読されていた本。
    最近Twitterで話題になっている「低学力の世界」に近いところにある内容だった。
    近年から今にわたる社会構造の変容を、高校生買春などのブラックな切り口から見ていく本。
    ただ、解決策とかは、ちょっと微妙だった。
    筆者の伝えたい論理が正しいかどうかは別として、こういう見方があるんだーという感じ。

  • 140517 中央図書館
    文化人類学は、「ソトの社会」をフィールドワーク、社会学は「自分たちの社会」をフィールドワークすると著者は言うが、現代の日本でマージナルな部分に飛び込んで同化して調査するということが、自分たちの社会の何を調査していることになるのか、そこが分からない。本人が面白いと思い、もてはやす周りの人がいるから、、というようにしか見えないのだが。

  • 淫行処罰やテレクラ規制などの処置は大人たちが自らの不安を安心させるためのものに過ぎず、売春にはしる女子高生たちの心のケアにはなっていないという指摘の鋭さ「ウソ社会」への憤りが漂う。文章は硬いが理解できる範囲。他にオウムh=事件、酒鬼薔薇事件など。「世紀末の作法」「現代の世相1 色と欲」と一部重複。

  • フットワークの軽さ、凄まじい知識量、鋭い分析。援助交際という言葉ももう廃れてしまった今、当時を振り返ってみればこの本の凄さがわかる。ブルセラ学者呼ばわりされていたが、まずは読んでください。

  • 社会学というと難しいけれど、これだったらとっつきやすい1冊

  • 果たして、我々は自由を本当に欲しているのだろうか?
    本当の自由を手に入れた時、人はその重圧に耐えられるだろうか?
    様々な自由が溢れる現代。私たちはどこへ行くのだろう。

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著者プロフィール

宮台真司:1959年宮城県生まれ。社会学者、映画評論家。東京都立大学教授。1993年からブルセラ、援助交際、オウム真理教などを論じる。著書に『まちづくりの哲学』(共著、2016年、ミネルヴァ書房)、『制服少女たちの選択』(1994年、講談社)、『終わりなき日常を生きろ』(1996年、筑摩書房)、『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』(2014年、幻冬舎)など。インターネット放送局ビデオニュース・ドットコムでは、神保哲生とともに「マル激トーク・オン・ディマンド」のホストを務めている。

「2024年 『ルポ 日本異界地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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