理由

著者 :
  • 朝日新聞社
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本棚登録 : 1560
レビュー : 159
  • Amazon.co.jp ・本 (573ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022572448

作品紹介・あらすじ

家が、家族が、そして人がだんだん壊れていく。「一家四人殺し」はなぜ起こったか。宮部みゆき待望の長編ミステリー。

感想・レビュー・書評

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    競売マンションでの殺人事件を軸にした
    第三者による事件の手記という独特な形式。

    好き嫌いはあるだろうがこの形式が「人間を描く」
    という点で活かされていると思う。

    いつだって真実というのは、見る人によって角度によって違う、
    それぞれの「理由」がある。

    宮部作品の中でこれはそんなに好きな方じゃないけど
    いつも、人間を描くのだという姿勢が好きだ。

    こうね・・・親戚の真面目なおばちゃんに
    浮ついた生き方してたら駄目よ!って言われているようなね(笑)

    それにしてもさー、発売当初から思ってたんだけど、
    表紙の写真のおじさん怖くねー?
    怖すぎて見るたびびくびくしちゃうよ><

  • 高級マンションの一室で、男女4人の遺体が発見された。
    この部屋に住む家族のものかと思われたが、どうやら違うらしい。
    一体誰が殺され、どうして殺されたのか。

    私事ですが、旅行を挟んで読了にかなりの時間を掛けてしまったのが少しまずかったようで、私の今回のそういう読み方で幾分この作品を楽しみ損ねた気がします。
    というのも、登場人物が多いので途中でどんな役回りの人だったか忘れたり、他の人物とバックグラウンドがごちゃ混ぜになってしまったりしたからです。

    でも旅行を挟んでいなくても、だらだら読んだ気も少しします。
    占有屋を中心としたこの作品の肝となる法律の問題の説明調な文章に飽き飽きして。
    それから、誰が死んだのかさえ分からなくて、またどうして入居者が入れ替わっていたのかも容易には見当がつかないという、ぐっと引きつけられる出だし(予想が全くつかなくて、私は一種のホラー的なものさえ感じました)が、小難しい法律の問題だとはっきりして落ち着くのが早く、それを私は出落ちだと感じてしまい、失速傾向にあったかなと。

    しかし全てに与えた「理由」の精緻さには舌を巻きました。
    ちょっとした人物でも像がはっきりしていることに感心しました。
    その点で、「筆力」というものを感じさせる作品でした。

  • もろい家族関係が殺人事件を複雑なものとする。ほとんど悪いやつはいないのに悲劇が生まれる。誰にでも不幸が訪れるチャンスはある。ささやかな日常も貴重なものかもしれない。

  • 持ち主いわく、「まどろっこしい」といっていましたが
    本当だ、これはまどろっこしいね(笑)
    人物描写が濃厚すぎます。

    一応ミステリーとしては
    さほど度数は強くなく、
    犯人も隠されていませんので
    ある程度の段階であっけなく判明します。
    だけれども、その真の犯人は責められないなぁ…
    これって今現在でも問題ですし…

    本当、こう言う目に遭う人
    減っていただきたいものです。
    もし自制があれば…!!

  • 朝日新聞夕刊に連載されていた作品。インタビュー形式で始まる作品に馴染めなくて読むに苦労した。よく作り込まれているけど、読んでいてワクワクしたり楽しくなる感じではない。

  • 今さらですが読みました。大変面白かった。完成度が高い。細かいディティールが素晴らしい。一つの事件への様々な角度(人物)からの描写が、それぞれの「理由」を浮き立たせる。それは反転して、希薄な現代日本社会では失われた、他者への「思いやり」に繋がる。殺人事件が題材ですが心温まりました。

  • 今まで読んだ宮部みゆきの中では、一番、読みづらかった。
    テンポがいつもと違って少しゆっくりめだったからか、妙に先に先にと期待をかけるような書き方をされていたからかもしれない。
    作中、重要な役所をつとめる宝井綾子にまったく共感できなかったからかもしれない。
    キャラクター自体は、作り込まれていて、石田家の内情や、他の人物たちの内情なんかもきちんと書かれていたのに。
    個人個人は悪くない。各々が、各々の事情を抱えて、各々の思いをもってして行動した結果が、どうにも上手く相手に伝わらない。普通なら、ただそれだけで終わることが終わらない。自分でもコントロールできないところで、何かが少しずつ変わっていって、何かが崩れていって、という話の流れは切なくて良かったんだけれど……。
    何かがとっても不完全燃焼な作品でした。

  • 2000.5

  • ずっと読みたかった作品!高層マンションや競売物件、民事執行妨害など社会問題も上手に切り取っていて面白いです。少し前の作品なのに今に通じるところが多くあります。

  • 読み始めてから、前に一度読んだことがあるのを思い出した。
    長いし物語に入っていけないし、で、すごくつらかった。

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