休戦

制作 : Primo Levi  竹山 博英 
  • 朝日新聞社 (1998年7月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022572820

作品紹介

アウシュヴィッツからの帰還。悲しくも愉快な冒険だった故郷トリーノへの旅の10カ月。広大で奇妙な国ロシアとその人々、無数の旅の仲間たち。混沌の中のヨーロッパ…。ユダヤ人レーヴィが、魂の回復の途上で出会ったもの。

休戦の感想・レビュー・書評

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  • アウシュビッツは1945年1月にソビエト軍によって解放された。だがイタリアに早く帰国したいという私たちの希望は裏切られる運命にあった。理由はわからなかったが、おそらく戦争がヨーロッパ全に気に、そしてとりわけロシアに残した極度の混乱のためか、私たちの帰国はようやく10月になって実現した。それはポーランド、ウクライナ、ベラルーシ、ルーマニア、ハンガリー、オーストリアを通過するという良き不可能で不条理な、とても長い道のりを経てなされた。イタリアに帰国すると、私は自分や家族を養うために、すぐに仕事を探さなければならなかった。しかし私が経験するめぐり合わせになった特異な体験、アウシュビッツの地獄のような世界、奇跡的な救出、死んだり生き延びた仲間たちの顔や言葉、再発見した自由、疲労困憊させられた、特異な帰還の旅、こうしたものが心の中で抑えきれないまでに膨れ上がっていた。私はこれらのことを語る必要があった。それらが悪夢のように私の中だけに残らないようにすることが、私の友人だけでなく、万人に、なるべく多くの公衆に知らせることが重要に思えた。私は可能になった時、すぐに書き始めた。手順に従って、猛烈ない記憶で。ただ一つの思い出さえ忘れてしまうのを恐れながら。

  • 「アウシュヴィッツは終わらない」の著者の本。

    アウシュビィッツから奇跡的に生還した人々が、それぞれの故郷をめざし、遠回りしながらの長い旅の記録だった。

    旅をしながら、肉体的に精神的に少しづつ回復していく。同じく故郷を目指す人達がそれぞれ個性的で、生き生きと記されていた。

    収容所生活でも普通の生活でも、靴が大切なのは同じのようだ。

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