- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022572882
感想・レビュー・書評
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前の巻を読まずに読んだけど楽しめた。
出版業界が元気ない時代の話なので読んでいて明るい気分になる。
仕事を放り出して逃亡する友達など先生の周りにいる人たちのやり取りがとても面白い。時折でてくるビッグネームにも、え⁈あの人が⁈みたいになるのでそこも楽しい。
何事も勢いが大事だなぁ、と思った。
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ブログに掲載しました。
http://boketen.seesaa.net/article/421314208.html
自分語りをするだけでおもしろい話がかけてしまう。
一作二作ならいざ知らず、何十年にもわたって読者をひきつけるのだから、すごいとしかいいようがない。
1980年35歳の椎名がいよいよメジャーデビュー。サラリーマンとの二足のワラジを履き続けることが苦しくなり独立。一本立ちのものかき、冒険家として歩きはじめる時期を描いている。
新宿紀伊国屋書店の雑誌コーナーでプロレス雑誌を手にしようとしたが、いかつい男が立ち読みしていて雑誌に手が届かない。少し押しぎみに手を伸ばしたら体ごと押しかえしてくる。
「男は体ごとむきなおり、睨みつけながら、『どいてください、と言えよ、このやろう!』などととんでもないことを言った。そして気がつくとそのときすでにぼくはそいつを殴りつけていた。考える前に手が出てしまっていたのだ。むかしよくやったように二度打ちである。そいつの鼻の正面に続けざま二発、右拳を叩きつけていた。」「驚愕した目のままそいつは片手で片側のラックの雑誌類を派手にバラバラ落としながら倒れていった。」
わずか1週間前に椎名は、この紀伊国屋書店で晴れがましいサイン会(たぶん『哀愁の町に霧が降るのだ』)をやっており、行列ができるほどの人気だった。すでにプロ作家として世の中にでている。その男がこんなことをするか。たいしたものです。 -
1999年7月読了。
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09/3 ★★★★