この日、この空、この私―無所属の時間で生きる

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  • 朝日新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022573797

感想・レビュー・書評

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  • 無所属の時間で生きる
    学生、会社勤めなど何かしらに所属しながら生きてきた私にとって、無所属の時間は無かったかもしれない
    筆者は筆一本で生計を立てる物書きになったわけだが、無所属の良い所、無所属たるデメリットも経験されていた。
    世の中、会社生活も安定してきていない状態でいつ自分が無所属になるのか?
    そういった意味でも、本書のような生き方は難しいかもしれないが、無所属による恩恵も味わいたいとも思う。

  • 無所属の時間とは、人間を人間としてよみがえらせ、より大きく育てあげる時間ということではないだろうか 人と話すときには、相手の眼を見て話せ いずれにせよ、真理は平凡。それを、やぼを承知で三度繰り返し、たたみかけられると、かなりの迫力がある 自分だけの、自分なりに納得した人生―それ以上に望むところはないはずだ 

  • 他の本を読んでいる際に城山三郎氏の言葉が紹介されており、【この日、この空、この私】という言葉が何を言い表そうとしているのかが気になり読みました。
    社会において何かしらの組織(会社等)に属さず、無所属で過ごした城山氏が持つ空気感が感じられる一冊です。
    【この日、この空、この私】はその日に見られる夕日はその日・その瞬間にしか見られず、その夕日を見ている自分もまたその瞬間にしか存在しない、その瞬間は常に大事な時間であると感じさせられる一冊です。

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著者プロフィール

城山三郎(しろやま さぶろう)
1927年8月18日 - 2007年3月22日
愛知県名古屋市中区生まれ。大日本帝国海軍に志願して入隊し、特攻隊の部隊に配属されたが、訓練中に終戦となった。東京産業大学(一橋大学の前身)を卒業後に1963年までは大学講師を務めながら作家活動を続けていた。経済小説を一ジャンルに格上げした先駆者のひとり。伝記小説、歴史小説も多い。
1957年に『輸出』で第4回文學界新人賞、1959年『総会屋錦城』で第40回直木賞、同年『落日燃ゆ』で吉川英治文学賞と毎日出版文化賞、1996年『もう、きみには頼まない 石坂泰三の世界』で第44回菊池寛賞をそれぞれ受賞。2002年に朝日賞を授与される。
代表作としては上記作品に加え、二度テレビドラマ化された『官僚たちの夏』、妻との想い出を描いた遺稿のエッセイ『そうか、もう君はいないのか』、よくタイトルが人物評としても用いられる、『粗にして野だが卑ではない』が挙げられる。

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