この日、この空、この私: 無所属の時間で生きる

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022573797

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  • 90歳恩師との二人ゼミナール。雑談会で終わると、恩師が不満の手紙を書くらしい。

  • 無所属の時間で生きる
    学生、会社勤めなど何かしらに所属しながら生きてきた私にとって、無所属の時間は無かったかもしれない
    筆者は筆一本で生計を立てる物書きになったわけだが、無所属の良い所、無所属たるデメリットも経験されていた。
    世の中、会社生活も安定してきていない状態でいつ自分が無所属になるのか?
    そういった意味でも、本書のような生き方は難しいかもしれないが、無所属による恩恵も味わいたいとも思う。

  • 無所属の時間とは、人間を人間としてよみがえらせ、より大きく育てあげる時間ということではないだろうか 人と話すときには、相手の眼を見て話せ いずれにせよ、真理は平凡。それを、やぼを承知で三度繰り返し、たたみかけられると、かなりの迫力がある 自分だけの、自分なりに納得した人生―それ以上に望むところはないはずだ 

  • 他の本を読んでいる際に城山三郎氏の言葉が紹介されており、【この日、この空、この私】という言葉が何を言い表そうとしているのかが気になり読みました。
    社会において何かしらの組織(会社等)に属さず、無所属で過ごした城山氏が持つ空気感が感じられる一冊です。
    【この日、この空、この私】はその日に見られる夕日はその日・その瞬間にしか見られず、その夕日を見ている自分もまたその瞬間にしか存在しない、その瞬間は常に大事な時間であると感じさせられる一冊です。

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著者プロフィール

1927年、名古屋市生まれ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎える。57年『輸出』で文學界新人賞、59年『総会屋錦城』で直木賞を受賞。日本における経済小説の先駆者といわれる。『落日燃ゆ』『官僚たちの夏』『小説日本銀行』など著書多数。2007年永眠。

「2021年 『辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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