魂込め(まぶいぐみ)

著者 :
  • 朝日新聞社
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本棚登録 : 42
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022574077

作品紹介・あらすじ

戦争で両親を亡くした男の魂が肉体を離れて海辺をさまよう。親代わりの女は、なんとか肉体に戻るよう懸命に魂に語りかけるが…。表題作「魂込め」ほか短篇六篇を収録。戦争と沖縄、新感覚で描く、記憶をめぐる物語。芥川賞受賞後、初の作品集。

感想・レビュー・書評

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  • 沖縄弁すげーわからん…
    あと沖縄って宗教観独特だよね

  • 同作者の、芥川賞受賞作の「水滴」をはじめとした3篇よりも好みの作品が多かった本書。今回も短編集で、6つの物語がある。表題作の「魂込め」を始め、「ブラジルおじいの酒」「赤い椰子の葉」「軍鶏」「面影と連れて」「内海」いずれも哀愁が漂う。シャーマンや平凡な日常(傍から見たらそれも特別な光景)から、戦時の頃や日本返還に伴い起こった変化なんかの沖縄の息吹きが全体にかかっている。マジック・リアリズムを思わせるスピリチュアルな場面さえ、独立した文化の影響と思ってしまう。「ブラジルおじいの酒」返還に際しての変化、おじいとの関わりを描く。「赤い椰子の葉」もクラスメイトとの関わりを描くが、沖縄という土地の形式やアメリカ軍基地という存在が目立つ。「軍鶏」鳥を戦わせるという一風変わった光景、闘牛ではなく闘鳥。「面影と連れて」実験的な作品。これもまた人生か、穏やかな人が多い土地とは言うけれど。「内海」内の人、外の人との隔たり、距離感の問題。どれも明るくはない。
    「ブラジルおじいの酒」なんかは、宮本輝の作品を彷彿とさせた。全体的に優れた作品がよくまとまっていたと思う。

  • 沖縄の強い日差しを浴び出来る濃い影の中に、潜む悲しみを浮き立たせたような 短編集です。

  • 2/12
    この作家を語るには、テクストに留まることはできないな。

  • 沖縄の風景・自然を背景に展開される、6つのはかない物語。

    この中で「軍鶏(タウチー)」良かったなーと思ってます。
    闘鶏のすざましい戦闘シーンにドキドキ。
    でも物語は酷い終わり方です。

    そういえばタウチーがどんな鳥なのか知りません…
    これを機に沖縄の風習なんかをもっと調べなくてはと思いました。

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著者プロフィール

1960年 沖縄県今帰仁(なきじん)村生まれ。
琉球大学法文学部卒。
1983年「魚群記」で第11回琉球新報短編小説賞受賞。1986年「平和通りと名付けられた街を歩いて」で第12回新沖縄文学賞受賞。1997年「水滴」で第117回芥川賞受賞。2000年「魂込め(まぶいぐみ)」で第4回木山捷平文学賞、第26回川端康成文学賞受賞。
著書(小説):『目取真俊短篇小説選集 全3巻』『眼の奥の森』『虹の鳥』『平和通りと名付けられた街を歩いて』(以上、影書房)、『風音』(リトルモア)、『群蝶の木』『魂込め』(以上、朝日新聞社)、『水滴』(文藝春秋)ほか。
小説の他に時事評論集『沖縄「戦後」ゼロ年』(日本放送出版協会)、『沖縄 地を読む 時を見る』『沖縄/草の声・根の意志』(以上、世織書房)ほか。
新聞や雑誌にエッセイ・評論などを発表。ブログ「海鳴りの島から」。

「2017年 『眼の奥の森[新装版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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