三つの都の物語

著者 : 塩野七生
  • 朝日新聞社 (1999年9月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (547ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022574442

三つの都の物語の感想・レビュー・書評

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  •  塩野七生さんの小説。ルネサンスのベネチア、フィレンツェ、ローマで起こる殺人事件が題材。当時のイタリア、トルコ周辺の雰囲気、街の匂い、肉や香料の匂いがぷんぷん伝わってくるような気がした。主人公のマルコが魅力あふれる。500ページを超える分厚い本で、寝転がって読むことはできないが2日で読了。読書は一瞬で時空を超えることができる好例。おもしろかった。

  • 緋色のヴェネツィア 銀色のフィレンツェ 黄金のローマ 行動人が行動を禁じられたあとに思索の果実である書物を遺す例は、この三人にかぎらない ヴェネツィアに住む外国人たちは、信じる宗教が違おうが属する属する国籍が異なろうが、それによって迫害されたりすることを恐る必要がない

  • ヴェネチア、フィレンツェ、ローマを舞台に、若いヴェネチア貴族のマルコ・ダンドロは、緊張する国際関係と歴史の渦に巻き込まれていく。一貴族の日常や事件を描きながら、中世地中海の覇権の交代劇の一期間を巧みに解説している。教皇を中心としたカトリック社会には、オスマントルコの進出圧力と宗教改革という内部問題を抱えている。長年交易で地中海の覇権を築いてきたヴェネチアは、イスラム国家との共存路線を変更せざるを得なくなってきた事情がまず描かれる。一方、西地中海ではスペイン帝国がカトリック教会をテコにイタリア半島に勢力を増しつつあり、かつて栄華を誇ったジェノバやフィレンツェもメディチ家の支配下に屈しつつある。権謀渦巻くカトリック社会はバチカン公国を取り巻くスペイン帝国の攻勢にさらされ、一方で宗教改革の嵐にも悩まされている。マルコはヴェネチアの将来を憂いつつ、歴史の礎となって生きるか、愛する遊女オリンピアとの生活に閉じこもり、歴史の傍観者として生きるか心迷うが、最終的には自分を必要とする組織への忠誠に生きることを決心する。これらの物語が巧みに記述されているため、読者は容易に中世イタリアの現場に立たされている感覚に置かれるだろう。

  • これはフィクションらしいので、すべての登場人物が史実に基づいているわけではないらしい。私のようなものが読むと、すっかりそれが歴史の真実と勘違いしてしまって危険である。

  • フィレンツェ、イタリアなどを舞台とした作品です。

  • 塩野七生さんの魅力が存分に楽しめます。

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