米朝・上岡が語る昭和上方漫才

  • 朝日新聞出版
4.00
  • (4)
  • (3)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 40
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022575227

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  
    ── 桂 米朝・上岡 龍太郎《米朝・上岡が語る昭和上方漫才 20000601 朝日新聞社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4022575220
     
    …… 悼む桂 米朝さんの告別式で上岡節健在だった「下手なんが継い
    で『悪いけど、米朝は…』と言えるのもオモロい」
     
     2000年に芸能界を引退した上岡 龍太郎さん、大阪府吹田市で営まれた
    桂 米朝さんの葬儀=20150325)© サンケイスポーツ
     
     出棺を見届けた上岡さんに声を掛けると、本人であることは認めなが
    らも「一般人ですから」とノーコメントを貫く。最寄り駅に近づいたこ
    ろ、長男の小林 聖太郎監督が撮った映画《マエストロ!》の話を振る
    と、すでに何回か映画館で見たことをほほ笑みながら明かし、根負けし
    たように、米朝さんについて語ってくれた。
     
    「ただただお礼を(言いました)。『おまはんも、もう一門みたいなも
    んや』と言うてくださっていたのでね。ほんと、ありがたかった」
     
     当時、上岡さんが公の場で発言するのは《立川談志お別れ会 201112‥
    》以来3年3カ月ぶり。若いころは米朝さんに弟子入りも考え、共著
    「米朝・上岡が語る昭和上方漫才」を出していたこともあり、「横山
    ノック、桂 枝雀、立川 談志、夢路 いとし・喜味 こいし、米朝師匠。
    ボクのあこがれてた人が、これで全部亡くなりました」と話した。
     
    「米朝師匠のすごいところは可朝、枝雀、ざこば、吉朝と形の違う弟子
    を育てたこと。それだけ米朝師匠も幅が広かったんでしょう」
     
     功績に敬意を表す一方で、「『桂 米朝』は永久欠番。100年くら
    い経って、知らん人ばっかりになったら(名跡を)継いでいいかもしれ
    んけど、継いだ人がかわいそう。誰か下手なんが継いで『悪いけど、米
    朝は…』と言えるのもオモロいかもしれんけど」とニヤリ。上岡節は健
    在だった。
     
    「好きだった人が全部向こうに逝きはったんで、僕も早いこと逝った方
    が楽しそうやな」。米朝さんは、それを8年、許さなかった。
    (サンケイスポーツ文化報道部記者・笹井 弘順)
    https://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/%E6%82%BC%E3%82%80-%E6%A1%82%E7%B1%B3%E6%9C%9D%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E5%91%8A%E5%88%A5%E5%BC%8F%E3%81%A7%E4%B8%8A%E5%B2%A1%E7%AF%80%E5%81%A5%E5%9C%A8%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F-%E4%B8%8B%E6%89%8B%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%8C%E7%B6%99%E3%81%84%E3%81%A7-%E6%82%AA%E3%81%84%E3%81%91%E3%81%A9-%E7%B1%B3%E6%9C%9D%E3%81%AF-%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%81%88%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%82%82%E3%82%AA%E3%83%A2%E3%83%AD%E3%81%84/ar-AA1c3D97?ocid=msedgdhp&pc=ENTPSP&cvid=662036292bbf41499cdc47cbbcedcd57&ei=43
     
    (2023603)
     

  • もう、何十年もTVは観ることを
    止めてしまっている

    実際の生の声が伴う
    舞台や寄席という生の現場でしか
    味わえない「芸能」が確かにある
    いや、
    「芸能」そのものが
    TVという装置では伝えることは
    不可能だと思っている

    今、現在
    ブラウン館に映し出されている
    「芸人」「芸能人」の中で
    50年後、100年後に
    言い伝え、語り継がれていく人は
    いったいどれほどいるのだろう…

  • 上方漫才の記録として貴重な一冊です。私が知っている名前は一割くらいしかいないし、聞いたことのある人はその半分くらいでした。

  • 話題に上るのはほとんど知らない人たちばかりだけど、雰囲気は伝わってくる。達者じゃないのに何故か売れている今の芸人の出ているテレビ番組を見てる暇があったらこの本を読んでる方がずっといい。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

桂 米朝(かつら・べいちょう)落語家。本名・中川清。1925(大正14)年11月6日、満州大連生まれ、兵庫県姫路市育ち。1943(昭和18)年、作家・寄席文化研究家の正岡容に師事。1947(昭和22)年、四代目桂米団治に入門、三代目桂米朝を名乗る。戦後、衰退の一途にあった上方落語の復興に尽力。途絶えていた数多くの噺を再構成して復活させ、多数の弟子を育て、サンケイホールをはじめ全国各地での独演会を成功・定着させた。上方落語四天王の一人にして中興の祖。文化勲章、重要無形文化財保持者(人間国宝)、文化功労者、紫綬褒章など受章・顕彰多数。著書『米朝上方落語選(正・続)』(立風書房)、『上方落語ノート(1~4集)』(青蛙房)、『桂米朝集成(1~4巻)』(岩波書店)など。

「2013年 『米朝落語全集 増補改訂版 第一巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

桂米朝の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
恩田 陸
桂 米朝
五代目桂米團治
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×