宮尾本 平家物語〈1〉青龍之巻

著者 :
  • 朝日新聞社
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  • レビュー :7
  • Amazon.co.jp ・本 (567ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022576262

作品紹介・あらすじ

新たな歴史絵巻として世に問う、著者渾身のライフワーク、遂に刊行開始!若き日の清盛、自らの運命を如何に受け止め、この乱世を生きていくのか。そして、貴族社会の盛衰に翻弄される女たちは-。

感想・レビュー・書評

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  • 正直やっと読み終えた・・・という感想です。
    とにかくやたら長かった!

    平家の大将、平清盛の出生から平家の繁栄、そして滅んでいくまでを書いた小説なんですが、やたら登場人物が多い上に名前がみんな似てるんです。
    大体、平家なら○盛とかって、下に「盛」という字がつく。
    源氏にしても似たような名前が多く、何度も巻末の系図を確かめながら最初は読みました。
    だんだん面倒になってきて、趣旨だけ伝わればいいや~と適当に読み流しました。

    この小説、はっきり言って面白かったのは1巻の最初の方だけでした。
    平清盛の出生の秘密について書かれたあたり。
    平清盛は平忠盛の長子となっていますが、実際は当時の白河天皇の血筋をもった人でした。白河天皇は相当な女好きで、側女を孕ませては臣下に下げ渡ししていました。
    その一人が平清盛の母親。

    産みの母親は平清盛を産んですぐに亡くなり、継母に義理の弟と差別されて育てられた平清盛はかなり淋しい幼少時代を送りました。
    それが後々、さまざまな女性に母親の面影を追い求めることにつながったように思います。

    平清盛は情に厚く優しい人柄の人だったようです。
    宿敵となり、後に平家を滅ぼす頼朝の命を救ったのも、義母に懇願されてのことでした。
    義母は頼朝に亡くなった自分の子供の面影を見て、平清盛に命請いをしたんです。

    この小説、最初は平清盛からみたお話を描かれていて、時の経つにつれ、お話の主人公は平清盛の妻・時子となったり、下女の手古菜になったりで、話が進むごとに思い入れが薄くなりました。
    また、だんだんと歴史的な出来事を追うことに終始していって、歴史に興味のない私には退屈でした。

    でも本当によく調べ上げてあって、歴史に興味のある人なら読んで損はないと思います。
    せめて壇ノ浦の戦いくらいはどういう背景で、どんな戦いだったのか知っていてもいいと思うし。

    壇ノ浦の戦いの際にはもう平清盛は病気で亡くなった後だったというのも初めて知りました。
    それと平清盛の人柄が分かっただけでまあ、読んでよかったかというのがこの本の感想です。

  • 久しぶりの宮尾登美子。
    さすがに細かいことまでよく描かれていて、わかりやすい。
    でも、何だろう?
    「序の舞」や「きのね」を読んだ時のような、ドキドキ感がない……
    一気に読ませるところはさすが。
    たぶん、全巻、読破させられる予感。
    もっと面白くなって頂戴♪

  • 『平家物語』の現代語訳小説です。同類のものとしては、これまで吉川英治の『新平家物語』がよく知られていましたが、宮尾登美子が新たな切り口で小説化しました。これも読み比べてみるとおもしろいです。 (2010: 上野麻美先生推薦)

  • 読みやすい。

  • 源氏物語を遥かに上回る、複雑な人間関係・・・・・・読み易いとは言い難い。が、この話が出所のエピソードやら、セリフやら沢山あって、読んでよかったわーという感じ。

  • 宮尾氏の歴史物は歴史パロディと表現すべきではないのかと思うほど、独自解釈の幅が広い。そうした舞台で描かれた『天璋院篤姫』『東福門院和子の涙』といった成功例もあるが、かような作風で『平家物語』を銘打つのはどうだろうか。私はいきなり清盛と時子の関係につまずいた。現代ナイズもやりすぎると都合のいいところだけ時代考証無視っぽくて(せっかく調べこんであるのに〜)なんだか惜しい。

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