「自分の木」の下で

  • 朝日新聞社 (2001年6月発売)
3.52
  • (21)
  • (22)
  • (58)
  • (6)
  • (1)
  • 247人登録
  • 40レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022576392

作品紹介

なぜ子供は学校に行かなくてはいけない?素朴な疑問に、ノーベル賞作家はやさしく、深く、思い出もこめて答える。子供から大人までにおくる16のメッセージ。心の底にとどまる感動のエッセイ。

「自分の木」の下での感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 「なぜ子供は学校に行かねばならないのですか」という問いかけにどう答えますか?じつはこれ、社会制度に対する問いではなく自分自身への問いに帰結します。少年時代に太平洋戦争を経験した著者は、噂に流されることなく自分で深く考えることの大切さを静かに語ります。壁にぶつかったときに立ち返る場所を心に持っていれば、周囲が変化しても流されず、困難にも柔軟に対応できるでしょう。ちなみに最初の問いに対する著者の答えを要約すると、自分を理解し他の人とつながる「ことば」を学ぶため。あなたの答えはどうですか?
    「先生と先輩のすすめる本」
    (本学教員 推薦)

    ↓利用状況はこちらから↓
    http://mlib.nit.ac.jp/webopac/BB00009626

  • 子どもに向けて書かれたという本。
    一度読んだだけでは汲み取りきれない部分もあったが、優しい空気に包まれるような文面だった。
    大江先生のお母さまは凄い人だと思った。
    また読み直したいと思う作品でした

  • 「後世に何かを残そう」と子供たちに向けて書かれたエッセイ。
    洗練された優しく分かりやすい言葉で綴る大江さんの心の財産。自分の子どもが大きくなったら読ませよ。

  • 子供達に向けて書かれたもので、優しく語りかけるように文章が綴られている。大江少年の頃の話が多く登場して、優しいタッチの可愛い挿絵は奥様が描いていて、心が温かくなる。大江氏が大事に思っていること、後世を担う子供達へ伝えたいことを、知ることができ、大人にも十分読みごたえがある。

  • (2015.04.24読了)(2003.02.15購入)
    『週刊朝日』に2000年8月4日号~2001年2月9日号まで掲載したものを一冊にまとめたものです。子供向けに子供時代の思い出をつづったものです。自分の経験が子どもたちの役に立ってくれれば、ということで書かれているようです。

    【目次】
    なぜ子供は学校に行かねばならないのか
    どうして生きてきたのですか?
    森でアザラシと暮らす子供
    どんな人になりたかったか?
    「言葉」を書き写す
    子供の戦い方
    シンガポールのゴムマリ
    ある中学校での授業
    私の勉強のやり方
    人の流れる日
    タンクローの頭の爆弾
    本を読む木の家
    「うわさ」への抵抗力
    百年の子供
    取り返しのつかないことは(子供には)ない
    「ある時間、待ってみてください」

    ●自分の木(21頁)
    谷間の人にはそれぞれ「自分の木」と決められている樹木が森の高みにある、
    人の魂は、その「自分の木」の根方―根もと、ということです―から谷間に降りてきて人間としての身体に入る。死ぬ時には、身体がなくなるだけで、魂はその木のところに戻ってゆくのだ……
    森のなかに入って、たまたま「自分の木」の下に立っていると、年をとってしまった自分に会うことがある。
    ●正確に覚える(63頁)
    子供の私が、自分が気に入った本から、古典もふくめて、その一節を書き写す習慣を作ったのは、どういうことだったのでしょう?
    不正確に覚えることは、覚えないよりずっと悪い、というのは父が私にいったことでした。
    ●生きる(122頁)
    生きるための―生き延びるための―選択は、結局ひとりでやるほかありません。
    ●難しい本(139頁)
    ほかにすることがなくて、30分がまんしていなくてはならない時間が、通学の際、毎日二度ずつあるとしたら、その時間を、日ごろは読みにくい本をカバンに入れておいて読むことをすすめます。
    ●自殺(174頁)
    この森で、自殺した人間の魂は、自分自身に対して暴力をふるった者らと呼ばれているのです。
    ●取り返しのつかない(179頁)
    子供が取り返しのつかないことをする、とはどういうことか?
    殺人と、自殺です。ほかの人間を殺すまで暴力をふるい、自分を殺すまで暴力をふるうことです。
    ●待ってみる(183頁)
    なんであれ、もう自分は取り返しがつかないことをするほかない、と思う時、とにかく「ある時間、待ってみる力」を持て、もうダメだ、とあきらめるな、といいたいのです。

    ☆関連図書(既読)
    「個人的な体験」大江健三郎著、新潮文庫、1981.02.25
    「新しい人よ眼ざめよ」大江健三郎著、講談社文庫、1986.06.15
    「静かな生活」大江健三郎著、講談社、1990.10.25
    「あいまいな日本の私」大江健三郎著、岩波新書、1995.01.31
    「恢復する家族」大江健三郎著・大江ゆかり画、講談社、1995.02.18
    「ゆるやかな絆」大江健三郎著・大江ゆかり画、講談社、1996.04.10
    (2015年4月28日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    なぜ子供は学校に行かなくてはいけない?素朴な疑問に、ノーベル賞作家はやさしく、深く、思い出もこめて答える。子供から大人までにおくる16のメッセージ。心の底にとどまる感動のエッセイ。

  • 【状態】
    展示中


    +1

  • 名前だけ知っている、大江健三郎。
    挿し絵は奥さんが描いたようです。
    息子のお話をするところが印象に残っています。

  • 子どもから大人まで読める。
    けれど、筆者は子どもに向けて書いている。
    しかし、子供向けだからこそ読みにくい部分がある。

    分かりやすい話とそうでない話があった。

  • じっくりと何度も繰り返し読みたい本。

  • この本は読んでおいて絶対に損はないです。
    なぜならば、出版当時では
    あまり反響はなかったと思わしき
    うわさについて書かれているから。

    これは形態、PCが広まっている世の中だからこそ
    流されない、という意味で
    読んでおいたほうがいいでしょう。
    子どものいるおうちでは分かりやすく
    考えを述べながら読んであげると◎

    ただし、これはステップアップで
    読んだほうがよさそうです。
    小中学生の時・高校の時・そして大人…それぞれの段階で
    さまざまな発見が出来るはずです。

全40件中 1 - 10件を表示

「自分の木」の下でのその他の作品

大江健三郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
村上 春樹
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印

「自分の木」の下でに関連する談話室の質問

「自分の木」の下でを本棚に登録しているひと

ツイートする