小説修業

  • 朝日新聞社
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本棚登録 : 43
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022576675

感想・レビュー・書評

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  • この往復書簡のなかで保坂氏が、小島信夫の書くものは、「脳の中の現実の放り出し」なのだと思うと述べているのですが、私は最近の保坂氏の作品を読むと正に脳の中の現実がとめどもなく流れ出てくるような印象を持ちました。小説の多くは起承転結があることで読者は安心するのでしょうが、お二人の作品は明確なストーリーがあるわけでなく、時制は時として行ったり来たりしますし、なんとなく落ち着かない折があるのですが、私たちの日常生活も意外とそのようなものではないでしょうか。また、夢はなぜかすべて夢を見ているあいだ夢を見ている(夢の中にいる)本人にとってリアルであるということが、私には面白くて仕方ないのです。との保坂氏の想いを私はとても納得できます。

  • 2008/8/30購入

  • 小島さんと保坂さんとの往復書簡てとこです。非常に面白かった。特に小島さんの語り口が面白い。読んでいると、いつの間にか煙を巻かれているような、何かよくわからなくなってくる。不思議な感じ。いつの間にかどこかの路地に迷い込んでしまったかのような、そんな錯覚を起こす。(06/8/26)

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著者プロフィール

小島信夫(1915.2.28~2006.10.26) 小説家。岐阜県生まれ。1941年、東京帝大文学部英文科卒。岐阜中学、第一高等学校時代から創作を始め、東大時代には同人誌「崖」を刊行。大学卒業の年に徴兵検査を受け、翌年入隊。中国で暗号兵として過ごす。46年、復員。岐阜師範学校に勤務。48年、上京。同人誌「同時代」を刊行。佐原女子高校、小石川高校を経て、54年、明治大学に勤務。55年、「アメリカン・スクール」で芥川賞受賞。57年、米国へ留学。63年、学生結婚した妻を喪い、この経験を、65年、『抱擁家族』へと昇華。翌年、同作で谷崎潤一郎賞受賞。68年から「別れる理由」を「群像」に連載。73年、『私の作家評伝』で芸術選奨文部大臣賞受賞。82年、.『別れる理由』で野間文芸賞受賞。89年、日本芸術院会員となる。94年、文化功労者に選出される。98年、『うるわしき日々』で読売文学賞受賞。99年、郷里に小島信夫文学賞が設立される。主な著書に『小銃』『墓碑銘』『美濃』『月光』『暮坂』『各務原・名古屋・国立』『残光』など。

「2016年 『抱擁家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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