錢金について

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022577269

作品紹介・あらすじ

「あぶく景気」の「空騒ぎ」に疲れた諸氏必読!金と恋と文学と-欲に溺れる人間からこぼれる冷や汗と不敵な笑み。素寒貧もなんのその、一大不況の時代を乗り切る、救済と覚悟の書。

感想・レビュー・書評

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  • 直木賞 欲しかったんですね。

  • 2010/9/21購入

  • 朝日新聞の人生相談コーナー
    「解決策はありません、死ぬまで直りません・・・」という回答に違和感と明快さを感じて本書を読み始めた。

    「しお壺の匙」「赤目四十八瀧心中未遂」読んでみたくなった。

    村田喜代子、こんな美人なのに、この人もまた小説を書くという悪に取り憑かれた罪人なのか、難儀な女やな・・・

    島崎藤村、芥川龍之介が「老獪な偽善者」と評している、
    冷酷なリアリスト、冷酷な悪人だと思う。悪人だったからこそ、後世に「文豪」と言われるようになった。

    文学の本質は悪である、反社会性である、反「世間の常識」である・・・
    あらゆる文学者はある意味で犯罪者、人非人である。神様に向かって言葉を発する。

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著者プロフィール

車谷長吉

一九四五(昭和二〇)年、兵庫県飾磨市(現・姫路市飾磨区)生まれ。作家。慶應義塾大学文学部卒業。七二年、「なんまんだあ絵」でデビュー。以後、私小説を書き継ぐ。九三年、初の単行本『鹽壺の匙』を上梓し、芸術選奨文部大臣新人賞、三島由紀夫賞を受賞。九八年、『赤目四十八瀧心中未遂』で直木賞、二〇〇〇年、「武蔵丸」で川端康成文学賞を受賞。主な作品に『漂流物』(平林たい子文学賞)、『贋世捨人』『女塚』『妖談』などのほか、『車谷長吉全集』(全三巻)がある。二〇一五(平成二七)年、死去。

「2021年 『漂流物・武蔵丸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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