はじまりの島

著者 : 柳広司
  • 朝日新聞社 (2002年6月発売)
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  • 26レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022577580

作品紹介

1835年9月、英国の軍艦ビーグル号がガラパゴス諸島を訪れた。巨大なゾウガメとイグアナたちが支配する"魔の島"で、上陸者が次々と奇怪な死を遂げる。敢然と謎に立ち向かった若き日のダーウィンであったが…。『種の起源』に秘められた謎が、いま明かされる。

はじまりの島の感想・レビュー・書評

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  • 先に読んだのと対照的で、ストーリー一本勝負、みたいな。凝った文体もなく、表現も「白い包帯が痛々しい」みたいなクリーシェが大集合なんですが ^^;

    ガラパゴス諸島でダーウィンが探偵役。
    でもって何気に「クローズドサークル」だったりする。
    わーい(←本格モノ好き)

    異文化の衝突に引き裂かれた魂にかかると、かの「進化論」もこんな風に解釈されてしまうのか、と、唖然。
    まーハンチントンもびっくりですわな。

    人の精神が、いかに固有の文化に裏付けられた世界観に依存しているかを痛感させられました ><;;

    適者生存は生物だけじゃなくて言葉もだ・・・という辺りに作家の覚悟が見えて好ましいです。

  • ダーウィンを主人公に、はじまりの島で起きる殺人事件の推理が展開していく物語。
    論理展開もしっかりしていてすっきりだし、展開・構成もおもしろいので推理が読みたい時は読むとよい。しかし驚愕と引っ張りこむ力に欠けるので★3つ。

  • チャールズ・ダーウィン、殺人事件に挑む!

  • 書いてある内容も、文章も哲学的すぎて読むにくかった。なぜ世界が存在するのか、人はなぜ他のものを傷つけるのか、なぜ愛し合うのか、その答えが見つからない時、人は狂気に走ってしまうのでしょうか。

    しかし、狂気に走るのも人間だからだ、と考えた時、神という存在こそがひどく恐ろしい存在に思えました。

  • 史実人物を探偵役にした設定が巧い。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/10875690.html

  • 科学がもたらす残酷な真実に耐えられない人たち、というモチーフは岡崎二郎にも通じる。ミステリの骨子は凡庸だが、舞台設定や構成が面白い。7.5

  • 睡眠を忘れて一気読み。

  • 柳広司はジョーカーゲームではまりました。
    それから同氏の本を借りては読みを繰り返したなかでこの本に出会いました。
    私はもともとミステリーはあまり好きではないのですが、柳広司の本は別でものすごく楽しく読めます。
    もともとある独特の空気にプラスして、航海・船乗り・迷信といったような要素が加わっていてなんともひきこまれました。
    再読します、もちろん。

  • 図書館でパラパラと中を見て、ビーグル号とダーウィンの話だな、と思って借りました。
    まあ、そうなんだけど、ちょっと違った。
    その設定の上に想像力たくましく作り上げられた、娯楽要素と知的要素がほどよくブレンドされたミステリー、という感じでした。

    「種の起源」を発表し、世に物議をかもしていたチャールズ・ダーウィン。
    ビーグル号での世界探索の旅の中でいったい何があったのか、どんな「悪魔の囁き」を聞いたのか、英国国教会の関係者がビーグル号に同乗していた一人の男に話を聞きに行く。
    そこで語られたのは世界のさいはての島で起きた、驚くべき事件だった――というお話。

    隔離された島の中での殺人事件は、クリスティの「そして誰もいなくなった」のようであり、ダーウィンとアールのコンビは、ホームズとワトソンのようであり、なんだかミステリーの王道的展開。
    謎解きもなかなか面白いのですが、未踏の地に踏み込んでいくイギリス人たちの混乱や恐怖、動揺ぶりこそ興味深い。

    結構な厚さの本ですが、一気に読めました。
    ダーウィン自身の苦悩に、もっと重点をおいてもよかったかも。
    そこがちょっと物足りなかったかな。

  • 進化論に行き着くまでの様子や,文化の違いを起因とする考え方の違いという部分は面白かったけど,引き込まれる感があまりなく,あれれ?と思っている間に終わってしまった。
    トーキョー・プリズンのような,ぞくっとする感じが無かったかなあ。

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