にぎやかな湾に背負われた船

著者 :
  • 朝日新聞社
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022577702

作品紹介・あらすじ

浦!とある海辺の集落に、時が淀み、謎が漂う。教師と恋に落ちた少女、奇妙な昔語りにふける4人組の老人。半世紀あまりの脱線につぐ脱線の記憶と現在の物語。第15回三島由紀夫賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物が多くて少し混乱した。
    浦の人々というものリアリティをもって描かれていたように思う。
    静かな小説。痛みの多い小説。
    最後は後味もよく、綺麗にまとまっていた。

  • 070926貸出。
    「村」の閉鎖性がよく書けている小説。

  • 田舎と現実に倦んだ少女は、夜な夜な抜け出し、先生の車の中で、夜を過ごす。

    湾に住む人たちのさまざまな人たちが、脱線し、混線し、語られる。
    ちょっと干渉的過ぎるけど、ひなたの泥のようなあたたかさも持つ人間関係。
    言葉がまとわりつく波のようで、物語の渦に巻き込まれていく。

    嵐がおさまり、少女が顔をあげると、少し様子が変わっている。
    それは、明るい兆しだった。
    湾に光が差し込むような。

  • 小野正嗣の比喩表現に拒否反応を示してしまうのは何故だろう。島田雅彦の擬人法とかには別段イヤなものは感じないのに。それはともかく、これは面白かった。中上健次をライトに変換した感じ。

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著者プロフィール

1970年、大分県生まれ。小説家、仏語文学研究者。現在、立教大学文学部文学科文芸・思想専修教授、放送大学客員准教授。2001年、「水に埋もれる墓」で朝日新人文学賞、2002年、『にぎやかな湾に背負われた船』(朝日新聞出版)で三島由紀夫賞、2015年、『九年前の祈り』(講談社)で芥川龍之介賞受賞。エッセイ集に『浦からマグノリアの庭へ』(白水社)、訳書にV・S・ナイポール『ミゲル・ストリート』(小沢自然との共訳、岩波書店)、ポール・ニザン『アデン・アラビア』(河出書房新社)、アキール・シャルマ『ファミリー・ライフ』(新潮社)ほか多数。

「2018年 『ヨロコビ・ムカエル?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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