今、何してる?

著者 :
  • 朝日新聞社
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本棚登録 : 149
レビュー : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022578235

作品紹介・あらすじ

著者が珍妙な恋愛をしつつ、読んだ本の珍妙な感想をつぶやきつつ、ごくふつうにすぎていく日々をつづったエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • このところ、何かしら本を読んでいて、というか活字を見すぎていて、
    ああもう活字はいいよ・・・と思っていた。
    最初は活字にうんざりし、発狂しそうなほどだったが
    さすがは角田さん。どんどん世界に引き込まれてゆく。
    気づいたら、寝る間を惜しみ(寝る前に読んでいた)、
    ダイエット自転車に乗りながら読んでいると
    ダイエット自転車のきつさも忘れて夢中になり、結局一時間経っていた始末である。


    この本で紹介された本や言葉を見ると、
    ついつい読みたくなってしまう!!!
    読む作家さんが広がる良いチャンス!!!
    たくさん読みたい本が出来た。
    とりあえず、本なら「江戸妖かし草子」「エッセイコレクション(1)ひと」が読みたい。
    写真集なら「シマノホホエミ」が見たい。


    また、この本は良い所がありすぎて、「特にこの部分が・・・」と言い始めたらキリがない。
    前半では言葉、後半では本を取り上げて、日々の出来事とリンクさせていく。
    自分の日常の何気ないことなどにリンクさせることが出来るのが
    本の良い所の一つであると思う。
    自分が本の主人公や作者と同じような体験をしていたらなおさらだ。
    これだから本を読むのってやめられないんだよなーーー、と感じる一冊であった。

  • 「料理」の項は、「得意料理はパスタなんだよね」という男に100回読んでほしい。ていうか世の中の男性すべて一度目を通してほしい。

  • 紹介された本を読みたくなった。
    いろんな人と話がしたくなってきた。

  • かっこつけてしまう女性なのだと思う。かっこよく居たいし、すごい人になりたい。
    そんな自分が、恋愛に溺れかける自分を見て目を覆うのだ。

    でも、そんな客観性がなければ小説なんて書けないだろう。

  •  角田さんの恋愛や本にまつわるエッセイ集。序章で角田さんがおっしゃっているように、みんなどこかが他人とは違っていて変で、まったくもって平均的な人なんていない。恋愛ごとに関しても実にその通りで、角田さんの恋愛論に共感したり、共感できなくて驚かされたりしていたら、居酒屋さんでお酒を飲みながら喋っているような感覚になった。とっても楽しかったし、その親しみやすさが好き。本にまつわる章には作品に対する深い考察と愛情が溢れていて、また読みたい本が増えた。

  • 15/02/04

    角田さんの書く小説が好きで、角田さんの思考が好き。だからとても愉しく読めましたこのエッセイ。しいて言うなら、もっとすてきな表紙にしてほしかったなあと。

  • 個が個に何を言ったって、問題そのものが個なのだから、よきアドバイスになどなりようがない。

    詩はー言葉はー読み手とともに変化する。十年前には知らなかった気持ちわ味わったあとで、その短い言葉はがらりと表情をかえる。

    詩は心の景色を変える
    詩は短くて簡潔なぶん、好きなように飲める。短いその一文に自分の経験全部を詰め込んだっていいし、記憶のなかの光景を重ねるのも可。そうすると、その詩はもうあなたのためだけにある。読むことで創ることをしている。
    言葉の雪で全てをしろくぬりこめて、明くる朝、今までとは違う景色が心のなかにあらわれたとしたら、それはきっと、世紀の変わり目なんかよりずっと重要な一日になる。詩はそれを可能にする。

    だれかに教わったことはいつか忘れる。むりやり覚えたことならなおさら、すぐに無意味になる。だれにも教わらず知っていること、それは忘れること自体不可能。私たちは笑い続け泣き続け、ずっとだれかを思い続け、小さな奇跡をくりかえしてく。

    あるものごとを、引き受けて、疑って、ほぐしてまるめて、整理して、もいっぺん引き受ける。そのほうが、ただ引き受けるより奥が深い。というか、単純におもしろい。

    私がはっとしたのは、「自分なりの考え方」の危険性について。そうなのだ。件のような自分のちっぽけな真理が、世界の共通真理になってはいけない。

    空のみからつむぎだされるこの作家の言葉の群れに圧倒されるが、けれども私たちもまた、経験がある。頭上の雲を見て、動物や友達や家や花、あてはまるなにかを捜し、隣に立つだれかとあれこれ言い合い、風に流されかたちを変えた雲を追って、さらに言葉をついやして飽きなかった時が、きっとあるはず。空を見上げることが哲学になりえるし、下着を選ぶことが真理にもなりえる。考えるとはこういうことだ。私たちの持ち得る種類の自由のことだ。

    私たちは、否応なく、生まれた場所と時代に、そこにある思想に影響されて存在する。社会主義を唱えながら特権階級に甘んじるアーニャも、いじめられっこをかばったためにこの世の不公平を嫌というほど味わうこととなった少年と、そういう場所、時代から、のがれることはできない。
    さて、そのとき、私たちを生かす場所と時代は、目の前の世界は、知りたいと願うに値するか。散らばる謎は、解くに値するか?否と認めてしまう前に、そのこと自体を謎と思える、知りたいと思える自分でいたい。

  • うわ~久々のギブでした。

    でも、角田さんが悪いわけではなく、読み手の問題でしょう。
    興味のない内容…つまり、恋愛に関するあれやこれや、ときめかない。
    や、興味がないのではないけど、入り込めなかった。
    最初を読んだだけ。
    あとからもっと楽しめたの…かしら?

  • 角田光代さんのエッセイは初めて読んだのですが、
    すっごく読みやすいです。
    読んでいるというより話を聞いてるって感じで、
    すらすら読むことができました。

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プロフィール

角田 光代(かくた みつよ)。
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
1990年、「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞し、小説家としてデビュー。受賞歴として、1996年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞を皮切りに、2005年『対岸の彼女』で第132回直木三十五賞、2007年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、2011年『ツリーハウス』で第22回伊藤整文学賞、2012年『紙の月』で第25回柴田錬三郎賞、同年『かなたの子』で第40回泉鏡花文学賞、2014年『私のなかの彼女』で第2回河合隼雄物語賞をそれぞれ受賞している。
現在、小説現代長編新人賞、すばる文学賞、山本周五郎賞、川端康成文学賞、松本清張賞の選考委員を務める。
代表作に『キッドナップ・ツアー』、『対岸の彼女』、『八日目の蝉』、『紙の月』がある。メディア化作も数多い。

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