「クビ!」論。

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  • 朝日新聞社
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レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022578495

感想・レビュー・書評

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  • 解雇シーンをドラマチックに描いて見せたりするくだりはいただけないが、外資で仕事をしてゆくうえでの心構えなどいろいろと参考になった本

  • "2009年2月時点で世界的な不況が続いている。そんな中、私の働く業界でも、各社が業績の下方修正を余儀なくされている。この春には春闘を通して様々な施策が展開される可能性があるので、本棚にあったこの本を手にとって読んだ。
    著者の方は、外資系企業でM&Aの祭、人員削減を行う人事責任者として活躍した人。
    賛同しかねる点がいくつかあった。
    人員削減が、企業業績に貢献しているという点だ。人員削減を推進する当事者としてはこれくらいのことを思わないとやっていけなかったのは、確かだろう。しかし、この考えは全ての企業に当てはまるように語っているのは間違っている(と私は思う)。M&Aのような場合は彼のいう人員削減は意味のある物かもしれない。同じ仕事をしている人が倍になるのであるから、適正な規模にするという力が働くのは当然なのでしょう。しかし、日本の多くの企業がリストラといって人員の整理をする場合、業績の不振や事業の失敗に起因する場合が多い。働く人たちから見るとそれぞれの分野でプロとして活躍してきただけに裏切られたという気持ちしか生まれない。そんな人員削減は百害あって一利なしと考える。社長を始めその事業に携わっていた幹部含めて会社を去るのであれば理解できるかもしれないが、多くの場合はそんなことはない。
    この本で賛同した点は、プロ意識を持って働くべきだという点。結果を出すべく集まった集団が企業であり、企業の本業を通じて社会に貢献をするのが責務である。こうしたプロ集団の一員でありたいと思う。不安な気持ちを持ったままではすばらし仕事はできないというのが、私の持論だ。クビの必要の無いような業績を上げ続ける企業を目指すべき。"

  • 第1章 クビキラー誕生(ある日の光景
    採用試験 ほか)
    第2章 こうやって1000人のクビを切った(クビになる社員はいない
    外資系企業には「指名解雇」しかない ほか)
    第3章 こんな社員がクビになる(「仕事ができない」とはどういうことか
    仕事が遅い社員は切られる ほか)
    第4章 日本企業という名の最悪のクビ切りシステム(あいまいな日本のクビ切り
    辞めない選択もある ほか)
    第5章 大クビ切り時代をどう迎えたらいいのか(ジャック・ウェルチでいいのか
    カルロス・ゴーンはそんなに優秀か ほか)

  • 社会保険庁に確認したところ、雇用保険は2年までさかのぼって加入できるという。

    整理解雇の4要件 (P66)
    - 会社の維持・存続にとって人員整理の必要性が十分にある
    - 整理解雇に踏み切る前に、解雇を回避するための努力を充分つくした
    - 解雇の対象とじゃる人は、客観的に、合理的な基準で選べれている
    - 使用者は、労働者に対して解雇の必要性とその内容いついて充分説明し、誠意を持って協議している

    2000年1月、ナットウェスト銀行事件。
    整理解雇の4要件は、全てを満たす必要はない。

  • 外資企業で人事を担当していた著者によると、外資での人切は雇用とセットであり人材のリフレッシュメントである、と。
    リーマンショック時に、オフィスから荷物をもって出ていく社員の映像がニュースで流れていて、衝撃を受けたものだが、外資企業では皆いつかは人切りに合うかもという意識で働いているのと、クビを切られてもそれが転職時にマイナスにならない、といった働く際の考え方が、そもそも日本企業とは全く違うことを、改めて認識した。
    ただ、やはりクビ切はされたくないから、業績を上げようと猛烈に努力することで全体のパフォーマンスが上がるのだろう。その一方、上司にゴマをする社員がいたり(英語だとapple polisherというらしい)するのは日本同様みたい。

    2時間程度でさらっと読めます。

  • リストラとは解雇ではない。労働市場における配置転換。解雇と同時に採用もする。

  • 2014年5月27日読了。多くの外資系金融機関にて人事部長を歴任し、1000人を超えるクビを切ってきた「クビキラー」を自称(?)する著者による本。「解雇に関する法律はこうなっていて、こうすれば訴訟を無効にできる」「こうフォローすれば円満にやめさせることができる」といった技術論もあるにはあるが、それだけの本ではなかった。離職→再就職のサイクルがスムーズで会社が活かせない人材が職場にしがみつくことのない外資系企業の効率性と退職に当たっても自分に有利な条件を引き出す闘争を忘れない欧米社員のタフさ。終身雇用・年功序列などをうたっておきながら約束をあっさりと反故にする日本企業の欺瞞、ターゲットを絞るのではなく広く網を張るため優秀な社員からやめていく日本企業の非合理的なリストラ制度の欠陥。日本企業・日本社会が復活する鍵は「人材の有効活用」にあるわけだが、それを実践する一つの手段が「クビ切り」にあるということか。ショッキングなタイトルな本ではあるが、なかなか考えさせられるところが多かった。

  • 基本的にクビにすることはできない。
    なので自主退社にもっていく。
    人は期待されなくなれれば自然と辞めて行くものだと改めて感じた。

  • 外資系企業の人事部長をされた筆者によるクビのお話。
    クビになる人の特徴や、日本企業に対する意見内容が印象に残りました。

  • 希望退職制度が痩せ細りになりというのは納得できる。回復しなければならない状況で、社員のやる気を削ぐことばかりやる企業が多いのが不思議だ。垣根涼介のリストラシリーズを思い出しながら読んだ。

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