京都「菊乃井」大女将の人育て、商い育て

著者 : 村田英子
  • 朝日新聞社 (2003年11月14日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022578853

京都「菊乃井」大女将の人育て、商い育ての感想・レビュー・書評

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  • 4022578858 235p 2003・11・30 1刷

  • 女将としての心構えを学ぶことができる本。

  • 大女将がどうやって人を育ててきたか。

    四方八方に気を使い、場数を踏み、
    人をよく見て、どういう人かを正しく理解する
    ことである

    というようなことが、エピソードの中に
    散りばめられている。

  • 京都、高台寺近くの料亭「菊の井」の大女将が記す経営訓。京言葉の柔らかさとは裏腹に、したたかな京都人の意識がよく分かる。京都人の表向きの柔らかさは全く鵜呑みにしてはいかんなぁと京都に生まれ育たなかった私は、これを読むと実感する。大女将、経営者としても母としても立派だけれど、嫁達はさぞかし大変だろう(笑)。ここまで大女将が自信を持つサービスを体験してみたいものである。

  •  おばあさんから現役世代へのお説教話。でも面白い。著者の村田英子さんは西陣帯問屋に生まれ、菊乃井の二代目を継ぐ男性と結婚し、40年間女将としてお座敷に出続け、数年前に三代目の奥さんに女将を譲り大女将に就任した。結婚前におばあさんから受けた花嫁修行と、結婚した後に創業者であるお義父さんから受けた女将修行の内容、それを著者がどのように受け止めどう振舞ってきたか、また、今の世代の人にどういうことを望むのかといったことが書かれている。
     当然苦労いっぱいだったはずだがそれはあまり表に出さず、難題をどうやって乗り越えてきのか、その心構えを自信をもって伝えている。印象に残っているのは著者の現代的な感覚。跡取り息子さんのお嫁さん探しのことを書いた章に「嫁探しプロジェクト」というタイトルを付けたり言葉の感覚的にも読んでいて世代の差を感じない。一方で縁談にあたっては必ず八卦見に相談する等の昔ながらの風習も守っていて面白い。
     もうひとつは向上心。ハイクラスの人達と付き合っていきたいと思って女将の仕事に興味をもち、今もその気持ちを持ち続けているとのこと。すべての原動力がこれなんだろうと思う。仲居さんの採用にあたっても、じじむさく感じさせるもっさりした人はだめだそうだ。
     仲居さんや料理人に対して面倒見のよさと、サービス業のプロとしての高い要求。行儀については耳の痛いことばが続く。「けじめがでけんもんは出世しない。」 お年寄りの言うことは聞いておくものだ、と思う。

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